レンタル店で「恐怖!キノコ男」なる新作洋画DVDを見つけた。
幼少体験の「マタンゴ」(円谷・東宝)以来、恐怖キノコものを待望していたので、迷わず借りた。
期待をこめて再生してみる。
オープニングクレジットは、それなりの雰囲気を出している。
そして、本編。
出だしの実験映画的画風、家庭用ビデオのような画質も、ある意味臨場感を増す効果かなと思っていた。
でもそうではなく、絶対的な低予算のためだった。
安いパソコンソフトでつくったとわかるCGを合成させ、
さらにローテクの布でつくったキノコ人形でまかなう。
映研の学生たちが学園祭用に作ったって感じのチープさ満載。
内容的には、人食いキノコが集団で襲ってくるという正統的キノコホラーなのだが、
これみよがしのチープな映像とのギャップで
映画館だったら、爆笑の渦となっただろう。
なにしろキノコがトランプでポーカーやったり、プロレス技を使ったりする…。
エンドクレジットでNG集を出すところをみると、そのような反応が正当なようだ。
低予算でも、キノコに対するこだわり・思い入れが幾分でも感じられれば共感できたのだが。
怖くないキノコ映画なんか見たくなかった私としては、
レンタル料が200円だから、まぁ許せるが、感想を体で示すと →
「マタンゴ」の方は、円谷特撮ながら、他の怪獣映画のように子ども向けという意識がないため、「おとなが一生懸命に作った」って感じがして、子ども心に響いた。