今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

唐沢鉱泉から天狗岳

2007年10月15日 | 山歩き

車のトラブル(前の記事)を乗り越え、唐沢鉱泉に到着した。
八ヶ岳山麓には、谷ごとに温泉・鉱泉が点在している。
といっても登山用の山小屋から湯治用の湯宿までさまざま。
唐沢鉱泉は、設備とサービスではその中間的雰囲気。
宿代は12000円と旅館的。

私に宛てがわれた本館6畳の部屋は、茶菓のセットとテレビがあり旅館的だが、蒲団の上げ下げはセルフサービス。
山中なので夜は冷え、暖房をつける。

木製の浴槽は大小2つあり、大きい方は熱め、小さい方はぬるめ。
浴槽の間に9℃の源泉が両側に流れ落ちている。
泉温が低いので加熱はもっともだが、循環式で塩素が入っているのは残念。

食事は食堂で。
山小屋風の銘々皿が主だが、別に一皿は凝った料理、さらに季節柄かキノコ汁がつく(おかわりできるのがうれしい)。
朝食に生卵がつくのは山小屋的か。

実際、客も登山者ばかりで、自分もその一人。
翌日は、天気もいいので、予定通り天狗岳一周コースに出発。
天狗岳は標高2646mあり、標高差800mの今年初めての登山。
しかも日頃まったく運動してないので、無理せずゆっくり登る。
2400mを越えると森林限界となり、ハイマツと露岩の中を登る。
西天狗山頂で南八ヶ岳を望みながら、宿で作ってもらった弁当をひろげる。
ちなみに山頂ではmovaが通じた(鉱泉は圏外)。
はやり山旅にはまだmova が一番かな。

東天狗をまわり、岩だらけで歩きにくい坪庭を苦労して下り、黒百合平から鉱泉に下った。
午後3時前に宿に着いて、他に客のいない風呂をゆっくり浸かる。
時間がたっぷりあるので、廊下にあるソファで読書。
ソファや談話室がある所は旅館的。
それと、トイレに洗浄器付きもあり、これはうれしかった。
2泊目は昨日とうってかわり、客は私のほかは1人だけ。
だから風呂を独占できたのはよかった。

森林限界以上の高い山にも登り、湯にもたっぷり浸かり、
車の一件さえなければ、充実した旅行だった。