博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『美人心計』その2

2011年05月26日 | 中国歴史ドラマ
『美人心計』第8~13話まで見ました。

杜雲汐改め竇漪房は同じく呂后のスパイとして送り込まれた代国王后の青寧と接触しようとしますが、彼女が宮中の奥深くに監禁されていることが判明。実は代王劉恒を深く愛してしまった彼女は深く思い悩んだ結果、自ら監禁されることを望んだのでした。しかし青寧に接触したことが薄姫に察知されると、青寧は自らの身を犠牲にして漪房を逃します。この青寧を演じるのが孫菲菲。いわゆる友情出演というやつですね(^^;)

その頃長安では、呂后の人質となっていた漪房の義姉妹慎児が恵帝と懇意となりますが、恵帝たっての頼みで宮廷の外に連れ出したところ、「もう宮廷に帰るのはイヤだ」とゴネ出し、そのまま民間に留まることに。呂后はやむを得ず恵帝が崩御したことにして幼少の少帝劉恭を擁立。その後慎児は亡き恵帝の夫人として待遇されることになって喜びますが、実はそれは恵帝に関する秘密を知る彼女を殉死要員にするための措置でありました。後宮KOEEEEE!それを察知した彼女は呂后の甥の呂禄に取り入って間一髪で難を逃れます。

代国では竇漪房が劉恒の信頼と寵愛を得るようになり、侍女の雪鳶ともども呂后のスパイとしての役目を捨てて劉恒のために尽くす決意を固めておりましたが、彼女を気に入らない薄姫は周亜夫の妹子冉を新たに王后に据え、前後してこの子冉と漪房が懐妊。劉恒は特に漪房のために民間より医女を募集しますが、色々あって独り身となっていた漪房の伯母(漪房の母方の伯父の妻)沈碧君が募集に応じ、あっさり医女として採用されて代国宮廷へ。と言っても彼女には家畜の出産を見た程度の経験しかありません。宮廷の医女になるためにエラい苦労をしていたチャングムが見たら涙目になりそうな展開ですね。

この沈碧君が子冉に取り入ろうとして、子供が早く生まれる薬を飲ませた子冉に飲ませたら危うく流産しそうになり、責任を取らされて死罪になるところを漪房に助けを求めたことから、薄姫に危うく漪房の身元がバレそうになります。そのピンチを何とかしのいだ彼女は女児を出産。後の館陶長公主であります。しかし出産したばかりの彼女の目の前で姜美人が縊死するというトラブルが発生し……

ということで、次々に繰り出されるトンデモ展開に頭がクラクラしそうです(^^;) トンデモ展開と言えば、ドラマの中でしょっちゅう読経だの写経だの仏教関係のシチュエーションや言葉が出て来るのですが、中国に仏教が伝わったのはこのドラマより200年以上後の後漢の明帝の頃だったはず。漪房が竹簡に六国古文で写経するさまはかなりカオスです……
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