博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『武林外伝』その5

2009年07月01日 | 武侠ドラマ
『武林外伝』第31~37話まで見ました。

第31回 痴情に溺れる秀才 芙蓉のことを思い、嫉妬に狂う掌柜 祝無双に難癖をつける
郭芙蓉が去って傷心の日々を送る呂秀才。そこへ同門の白展堂を頼って祝無双が店へと到来。うっかり彼女に惚れてしまう秀才ですが…… 一方、佟湘玉は展堂と無双が親しげなのを見て気が気ではなく、何とか彼女を追い出そうとしますが……

というわけで郭芙蓉と入れ替わりに祝無双が登場。葵花派の中では一番下っ端ということですが、展堂と同じく華麗な点穴を披露してくれます。ちなみに葵花会は江湖で一大勢力を誇る地下組織で、白展堂はそこから逃亡して門派の使い手から追われる身ということでしたが、(虎の穴かよ……)門派の四大長老が麻雀での諍いから同士討ちして消滅したとのこと(^^;) あと、この回では無双に対して「君を妾にしてもいい」と告白する呂秀才にドン引きです……(正妻は郭芙蓉ということなんでしょう。)で、下の写真は葵花派のシンボルマーク……



第32回 厨芸を捨てて大嘴 雑用係となり、良才に遇いて諸葛 衣鉢を伝えんとす
祝無双が思いのほか料理が上手いので、李大嘴に替えて彼女を店の料理番にしようと画策する佟湘玉。そこへ先帝の御膳房総管で「京城食神」と名高い諸葛孔方が店に到来。どういう訳か李大嘴を見込んで弟子にしたいと申し出ます。舞い上がる李大嘴ですが、諸葛孔方の恐るべき秘密が明らかとなり……

【今回の名言】「料理を食べる人がおいしいと感じさえすれば、料理人として成功したということでは。」
自分に失望した諸葛孔方を慰める李大嘴の言葉。セリフだけ切り取ったら普通にいい言葉なんですが、諸葛先生と先帝のことを思うと、食べる人の健康のことも考えていただきたいとツッコミたいところです(^^;) これに続くラストのセリフも捻りがあります。

第33回 西域の客 関中侠を擒にせんと欲し、危険を冒して盗聖 人質を救わんとす
第29回で死んだ姫無命の弟・姫無病が仇討ちのためはるばる西域から同福客桟へと到来、呂秀才と祝無双を捕らえます。一方、店では燕小六が寄りによって白展堂を盗聖に仕立て上げて姫無病を騙し、人質を解放させようと画策しますが……

この回は冒頭で祝無双が白展堂を好きになったきっかけを語りますが、当の白展堂が真実を語って彼女の思い出を粉砕するのが最高です(^^;)

第34回 招きを受けて小貝 衡山へ赴かんとし、恋に悩みて秀才 別人を抱きしめる
衡山派の陸一鳴が門派の土地を取り戻したということで、掌門の莫小貝を迎えにやって来る。小貝と別れたくない佟湘玉は一同と芝居を打ってあの手この手で小貝を引き留めようとしますが、尽く芝居を見破られます。一方、この芝居が原因で祝無双は呂秀才が郭芙蓉のことしか頭に無いと思い知って心を傷つけ……

【今回の名言】白展堂「1人が寂しければ子犬でも飼えばいいじゃないか」、佟湘玉「犬なんていらないわ」、白展堂「それでは捜狐、雅虎、百度ではどうだ?」
白展堂ら店員一同が佟湘玉を見捨てて店を去るふりをして、小貝の同情を買おうとする場面で出て来るやりとり。googleはこのドラマの制作時にはもう「古狗」ではなく、「谷歌」という中国名にしていたんでしょうか。

第35回 佟湘玉 誤りて古剣譜を毀ち、老画師独り衡山剣を創る
前回のラストで陸一鳴から佟湘玉に手渡された『衡山剣譜』ですが、うっかりそれを井戸に落としてしまいます。佟湘玉と白展堂は莫小貝にバレないうちに剣譜を復元しようとしますが…… 一方、小貝は呂秀才と祝無双の仲を何とか取り持とうとしますが、いつも策が裏目に出てしまい……

この回のラストで展堂が剣譜復元のために連れて来た画家の口から衡山派誕生の秘密が明らかに。要するに小貝の兄の代からいい加減になったわけではなく、最初から胡乱な門派だったんですね(^^;)

第36回 追風に遇いて盗聖 肝を潰し、芙蓉に見えて秀才 魂が飛ぶ思いをす
同福客桟に「四大神捕」の追風が到来。自分を捕まえに来たのではないかと戦々兢々の白展堂ですが、彼の目的は実は郭芙蓉の父の命で(四大神捕は郭巨侠の弟子ということになってるらしい)婚約者の芙蓉を連れ戻すことだった。そこへ折悪しく追風との結婚から逃れるために家出して来た芙蓉が到着。呂秀才が祝無双と仲良くしているのを見て癇癪をおこし、本当に追風と結婚してしまおうとしますが、肝心の追風は実は……

というわけで『四大名捕』のパロディネタが登場(^^;) このドラマ、ゲストキャラが極端な方言を話すことが多いのですが、この追風は広東方面の出身らしく、「久仰、久仰」という挨拶が「狗養、狗養」と聞き間違えられたりしてます。(そして本当に犬が出て来る……)

第37回 心ならずも小郭 才芸を振るい、思い叶わず無双 天涯を行く
結局呂秀才と郭芙蓉がよりを戻し、傷心の祝無双は店を出て行こうとする。彼女を憐れむ佟湘玉と白展堂は、芙蓉と無双で店の雑用コンテストを開催し、どちらが雑用係としてふさわしいかを競わせ、無双を励まそうとするが……

雑用コンテストはテレビのバラエティのパロディとなってますが、きっちりCMまでパロッてます。四川唐門の鍋を買うと漏れなく唐門暗器一式がついてくるそうです(^^;) そしてこの回で無双としばらくお別れに。この回のエンディングは特別バージョンとなってます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする