博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『織田信長 最後の茶会』ほか

2009年07月29日 | 日本史書籍
小島毅『織田信長 最後の茶会 ―「本能寺の変」前日に何が起きたか―』(光文社新書、2009年7月)

近年積極的に日本史関係の本を出版されている小島先生の新著。今回のテーマは信長です。本書の主張を端的にまとめると、

「信長の南蛮趣味は中国趣味の延長にすぎなかった!信長が目指していたのは足利義満と同様に明朝の正朔を奉じる『日本国王』だったんだよ!」
「な、なんだってーーーーーー!!」


ってな具合です(^^;) 中国明朝との関わりから信長の事績を振り返る本書ですが、そうなると必然的に明征服の野望を抱き、日本国王への冊封を蹴った豊臣秀吉についても書いていただきたくなってきます。

諸星大二郎『西遊妖猿伝』大唐篇・河西回廊篇(潮出版社、全16巻)

西域篇を読んだついでにこれまでのシリーズを全部読み直してみることに。大唐篇はともかく、河西回廊篇については登場キャラクターすらほとんど忘れている始末…… 羅刹女あたりはともかく、与世同君とか一升金なんかは「こんなのいたっけ?」という感じです(^^;) 羅刹女についても今まで何となく河西回廊篇のラストで死んだと思い込んでましたし。それと西域篇の某重要人物は河西回廊篇でもちゃんと登場していたんですね。河西回廊篇執筆当時、諸星氏がどこまで計算して描いていたかは謎ですが……
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