博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『包青天之八 画中話』

2007年06月07日 | 中国古典小説ドラマ
『画中話』(全6話)を鑑賞。

今回のエピソードの主役は盲目の女性呉玉貞と、その娘の呉中怡、そして障害を負った息子の三人家族です。呉玉貞は武芸の大家の娘として生まれ、父親の一番弟子の段平に嫁いで二人の子供に恵まれた。しかし段平の二人の弟弟子は彼が呉玉貞と結婚して一門の秘伝「剣雨飛花」を師から授けられたことを妬み、段平を殺害したうえに兄弟子一家が暮らしていた三義堂に放火した。呉玉貞はそのショックで盲目となってしまう。

それから十八年。呉中怡と弟は開封の街中で三義堂が燃やされた絵を売る毎日を送っていた。この絵を人目に触れさせることにより、消息を絶った二人の仇敵をおびき出し、父親の仇を討とうというのである。街の慈善家の息子の林平川は呉中怡に恋心を抱き、何かと一家の世話を焼こうとするが、何を隠そう彼の父親林書善と義理の叔父の方文山こそが呉中怡らが探し求めていた一家の仇であった……

門派内の対立や仇討ちがメインテーマとなっており、これもかなり武侠色の強いエピソードとなっています。呉玉貞は盲目というハンデを負っていますが武芸の腕は一流で、針を暗器として使い、仇の片割れの方文山と酒場で大立ち回りを繰り広げます。で、やっぱり包拯と展昭の存在感が少し薄くなってますね。展昭は昔呉玉貞の父親から武芸を習ったことがあるということで彼女たちを助けようとしますが、一家からはどうも適当にあしらわれているような感じです(^^;) 

展昭は味方側に武芸ができるゲストキャラが登場すると、途端に影が薄くなるような気がしますね。

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