博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大唐双龍伝』その5

2009年10月28日 | 武侠ドラマ
『大唐双龍伝』第25~30話まで見ました。

寇仲は洛陽の王世充のもとに身を寄せ、いずれは陣営ごと乗っ取ってやろうと悪だくみ。そこで敢えて義父の李密を討伐してみたり、(ただしギリギリの所で李密の命は助ける。)王軍の兵士を懐柔したり、王世充の姪董淑妮の歓心を買ったりして陣営内での信用を高めていきます。しかし王世充が皇帝を称しようとし、また好きでもない董淑妮と結婚させられそうになった段階で造反。一転王世充から追われる身となります。

そこを宇文化及に助けられ、義理の叔母傅君瑜を人質に取られことで、今度は宇文化及とタッグを組むことになり、あべこべに王世充を攻めて洛陽を制圧。しかし内心では一段落した後に宇文化及をも始末してしまおうと算段。なんつーか寇仲、すっかり呂布か隋唐物の李密みたいなキャラになってますなあ。(そしてこのドラマの李密は意外と好漢。)お陰様で今まで彼に付き従っていた宋玉致からも愛想を尽かされてしまいます。

一方、徐子陵は邪帝舎利の魔功を取り除こうと修行する師妃暄につきっきり。実は彼女、赤ん坊の頃に父親によって邪帝舎利の洗礼を受けており、例によって走火入魔しやすい体質になっていたのでありました。そして徐子陵と師妃暄は一門の長老一心大師のもとを訪ね、邪帝舎利の魔性を消すことに成功。

時を同じくして「邪王」石之軒は魔門の最終奥義「不死印法」の練功に成功。そして「不死印法」に対抗できる唯一のアイテム「和氏の璧」が再び江湖に出現。しかしこれをゲットした一心大師ごといきなり行方不明に。かくなるうえは長生訣で「不死印法」に対抗するほかないと徐子陵は寇仲のもとに向かいますが、久々に再会した寇仲は以前とは打って変わって争覇天下にしか興味のない野心家となってしまっており……

ということで武林の正邪の戦いに関わる徐子陵と、隋末唐初の動乱の中で野望の王国を築こうとする寇仲と、2人の道はすっかり分かれてしまいました。まあ、寇仲がこうなってしまったのは師妃暄につきっきりで寇仲をほったらかしにしていた徐子陵に問題があるのではないかと(^^;) 結局この2人、いつも一緒にいて互いにツッコミ合わないとダメなんでしょうなあ。

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