博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『画皮』

2008年10月19日 | 映画
まだ公開中のはずなのでさすがにDVDは出てないかなと思いきや、きっちり売られてました。しかし映画の代金が60元でDVDが15元という価格設定は何か間違ってるよなあ。いや、価格設定がその逆の日本の方が間違ってるのか……

この映画は『聊斎志異』中の同名のエピソードをもとにしているということですが、正直元ネタとあんまり関係ないよなあとツッコミたくなるぐらい設定が変更されており、タイトルも『画皮』にする必然性はあまり感じません(^^;)

物語は陳坤演じる将軍王生が遠征先の西域から一人の美女小唯を連れ帰ったとから始まります。実は周迅演じるこの美女こそ人間の皮をかぶって変身した妖怪なのでありました。小唯は王生を我が物にしようとしますが、趙薇(ヴィッキー・チャオ)演じる王生の妻佩容が小唯の様子に不審を抱き、甄子丹(ドニー・イェン)演じる龐勇に真相を突き止めるよう依頼し……という展開になります。

趙薇は『赤壁』の時より随分ふけて見えますね。実年齢から言うと『赤壁』で孫権の妹を演じている方がおかしいのかもしれませんが(^^;) 

ドニーさん演じる龐勇は王生のかつての上官で、出征中に一念発起して後事を王生に託し、気ままな旅人になったというよく分からない設定になってます(^^;) ちなみに佩容とはかつて恋人同士だったようです。で、孫儷演じる女降魔師夏氷とともに妖怪退治に乗り出すことになるわけですが、正直ドニーさんを降魔師の役にした方が良かったと思いますねえ。

作品自体はホラーアクションの皮をかぶった恋愛物という感じですね。アクションの見所がそれほどあるわけではありませんし。ストーリーは三角関係になっているようでその実成立していないというのがミソです。
コメント (2)
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