博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

李国立版『射英雄伝』その1

2008年10月06日 | 武侠ドラマ
ぼちぼちと李国立監督の『射英雄伝』を見ています。

日本の武侠ファンとしては張紀中プロデュースのドラマ版のインパクトがまだ残っているのですが、今回鑑賞した第1~7話のあたりは張紀中版のコピーという印象が拭えません。梅超風の描写なんかも完全に張紀中版の劣化コピーですなあ(^^;)

ストーリーとしては郭靖の少年時代の話をカットしつつ江南六怪・郭靖師弟の旅立ち、黄蓉や楊康らとの出会い、そして穆易こと楊鉄心が自分の妻が金の王妃となっていることを知る所までを扱っています。

今回のドラマ版の見所は細かなストーリー上のアレンジということになると思うのですが、ここまでのポイントを挙げておきます。

○槍の勝負で完顔洪烈に負ける丘処機。おまけに弟子の楊康からもナメられっぱなし。……こんな情けない丘道長は見たくなかった(;´д⊂)

○郭靖は幼い頃に陳玄風を刺殺したことがトラウマに。……これが郭靖の武功が一向に上達しない理由となっていますが、やはり江南六怪の教え方がなっていないからという理由の方が説得力があると思います(^^;)

○コジンが健気。……郭靖が旅立つ前に「他の女と近づいて話しちゃダメよ」と念押ししたり、郭靖に対して健気な態度が目立ちます。もっとも郭靖はそんな約束などすっかり忘れちゃうわけですが……

今回の売りとなる楊康と欧陽克の描写についてはまだまだこれからですね。主役の胡歌と林依晨(アリエル・リン)はまあまあといったところです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする