柳沼重剛『地中海世界を彩った人たち 古典にみる人物像』(岩波現代文庫、2007年11月)
オデュッセウス、ソクラテス、アレクサンドロス、ハンニバル、ネロなど、古代ギリシア・ローマの神話・歴史上の人物について解説したものですが、元々NHKラジオの放送テキストとして書かれたものということで、随分語り口がやわらかくなっています。また、それぞれの人物の事績を紹介するのみにとどまらず、その人物に関する記述のある古典や概説書のすぐれた案内書ともなっています。
著者は文学畑の人ということで、同じ題材を扱っていても塩野七生氏の著書なんかとは随分と読後感が違っています。ローマのことは『ローマ人の物語』でもう充分だと思っている人も、また新しい発見があるはずです。
オデュッセウス、ソクラテス、アレクサンドロス、ハンニバル、ネロなど、古代ギリシア・ローマの神話・歴史上の人物について解説したものですが、元々NHKラジオの放送テキストとして書かれたものということで、随分語り口がやわらかくなっています。また、それぞれの人物の事績を紹介するのみにとどまらず、その人物に関する記述のある古典や概説書のすぐれた案内書ともなっています。
著者は文学畑の人ということで、同じ題材を扱っていても塩野七生氏の著書なんかとは随分と読後感が違っています。ローマのことは『ローマ人の物語』でもう充分だと思っている人も、また新しい発見があるはずです。