博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『絶代双驕』第1巻

2008年01月27日 | 小説
今日は久しぶりに関西幇会に参加してました。記念幇会以来なかなか武侠話ができる機会が無かったので、楽しいひとときになりました。台湾幇会の期日も近づいてますが、私は残念ながら旅行費が工面できないのでパスです…… 参加予定の皆様のご報告を楽しみにしております。

で、帰りの電車の中で『マーベラス・ツインズ』という名の『絶代双驕』を読了。

古龍著・川合章子訳『マーベラス・ツインズ1 謎の宝の地図』(コーエーGAMECITY文庫)

今回は小魚児が江湖に出てから、双子の弟(双方ともまだその事実を知るよしもありませんが)の花無欠と出会うあたりまでの話です。

ここまで読んで、ドラマ版の『プライド』(小魚児与花無欠)の方はかなりアレンジをしていますけど、ショウ・ブラザーズの映画版『絶代双驕』の方は割と忠実に原作の筋を追っていることがわかりました。(ただ、中盤以降の話はかなり端折ってそうな感じですが……)

翻訳者の川合章子氏は過去にコーエー版の『封神演義』の翻訳なんかを手掛けており、訳文の文体も思っていたよりまともなんですが、馮姓に「ひょう」とルビをふったりとベタなミスが見られるあたり、やや不安が募ります……

巻末の広告を見ると第3巻まで予告が出てますけど、今日の幇会で八雲さんに聞いた話によると、『絶代双驕』は古龍作品の中でもっとも長い作品で、文庫版3冊では到底完結するはずのない代物とのこと。アニメ絵の表紙とも長い付き合いになりそうです(^^;)

あれやこれやといちゃもんをつけてますが、文庫版という形で安価で古龍作品の翻訳を提供してくれている点には、川合氏及びコーエーに素直に感謝してますです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする