□ バラの鉢にうっすらと雪が積もってました。
◇ この冬第一級の寒波到来とのことで、当地としては久しぶりの積雪となりました。
庭に雪の降り積もった様子は、この十年くらいではあまり記憶にありません。
地面にも鉢にもまだらな雪模様、やはり真冬はたまにはこうでなくては。
豪雪地帯の方々のご苦労を思いながらも、南の国の雪にホッと一息するのでした。
□ 昨日地植えしたバラ「クラウン・プリンセス・マルガリータ」
□ 南側もこんな風でした。
□ 玄関横もこんな感じ。
□ シャルロット(ER)に寄せ植えのクリスマス・ローズにも。
□ 花の鉢は、玄関軒下に避難しています。
◇ 学生の頃、苦手の古文、英語よりも難しくて、テストでそれこそ古典パンにやられて。
仕方がないから原文、口語訳文を丸暗記でテストに臨んだ記憶があります。
テスト範囲全部は無理ですから「山かけどんぶり」 まあ、当たったり外れたり。
何十年後、雪の朝にふと思い浮かぶ「名文」独りよがりでもほのかに暖かい朝でした。
□ 庭からご近所を、静まり返った朝。
□ 久々のやんちゃパカラ (Paccarat ♂ 3歳)
ちっとも静まり返らないネコ
(due poesie di oggi)
雪のおもしろう降りたりし朝 吉田兼好 徒然草 第三十一段
雪のおもしろう降りたりし朝、
人のがり言ふべき事ありて文をやるとて、
雪のこと何とも言はざりし返事に、
この雪いかが見ると、一筆のたまはせぬほどの、
ひがひがしからむ人の仰せらるること、聞き入るべきかは。
かへすがへす口惜しき御心なりと言ひたりしこそ、をかしかりしか。
今は亡き人なれば、
かばかりの事も忘れがたし。
雪が趣深く降っていた朝、
ある人に言わなければならないことがあって手紙をやろうと、
用件は書いたものの、雪のことは何も触れなかった。
その返事には、雪についてどう思うのかを、一言もおっしゃらないような
そんな無風流な方のおっしゃることは聞き入れることなどできない、
なんとも情けないお心だと書かれていたのは、とてもおもしろいことだった。
今はもう故人となられた方なので、
このくらいのちょっとしたことも忘れられないものだ。
(due poesie di oggi)
雪のいと高う降りたるを 清少納言 枕草子 第二百九十九段
雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子まゐりて、
炭櫃に火おこして、物語などして集まりさぶらふに、
少納言よ、香炉峰の雪いかならんと仰せらるれば、
御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせたまふ。
人々も、さることは知り、歌などにさへ歌へど、思ひこそよらざりつれ。
なほこの宮の人にはさべきなめりと言ふ。
雪がたいへん高く積もっているのに、いつもと違って格子を下ろして、
囲炉裏に炭火をおこして、おしゃべりをしながら集まっていると、
中宮様が、少納言、中国の香炉峰の雪はどうかしらとおっしゃるので、
格子を上げさせて、すだれを高く上げると、中宮様はにこりとお笑いになる。
みんなそんなことは知ってるし歌にも詠まれているが、ここでは思いもよらなかった。
やはり中宮様にお仕えするにふさわしい人だと、私のことを言う。
◇ この冬第一級の寒波到来とのことで、当地としては久しぶりの積雪となりました。
庭に雪の降り積もった様子は、この十年くらいではあまり記憶にありません。
地面にも鉢にもまだらな雪模様、やはり真冬はたまにはこうでなくては。
豪雪地帯の方々のご苦労を思いながらも、南の国の雪にホッと一息するのでした。
□ 昨日地植えしたバラ「クラウン・プリンセス・マルガリータ」
□ 南側もこんな風でした。
□ 玄関横もこんな感じ。
□ シャルロット(ER)に寄せ植えのクリスマス・ローズにも。
□ 花の鉢は、玄関軒下に避難しています。
◇ 学生の頃、苦手の古文、英語よりも難しくて、テストでそれこそ古典パンにやられて。
仕方がないから原文、口語訳文を丸暗記でテストに臨んだ記憶があります。
テスト範囲全部は無理ですから「山かけどんぶり」 まあ、当たったり外れたり。
何十年後、雪の朝にふと思い浮かぶ「名文」独りよがりでもほのかに暖かい朝でした。
□ 庭からご近所を、静まり返った朝。
□ 久々のやんちゃパカラ (Paccarat ♂ 3歳)
ちっとも静まり返らないネコ
(due poesie di oggi)
雪のおもしろう降りたりし朝 吉田兼好 徒然草 第三十一段
雪のおもしろう降りたりし朝、
人のがり言ふべき事ありて文をやるとて、
雪のこと何とも言はざりし返事に、
この雪いかが見ると、一筆のたまはせぬほどの、
ひがひがしからむ人の仰せらるること、聞き入るべきかは。
かへすがへす口惜しき御心なりと言ひたりしこそ、をかしかりしか。
今は亡き人なれば、
かばかりの事も忘れがたし。
雪が趣深く降っていた朝、
ある人に言わなければならないことがあって手紙をやろうと、
用件は書いたものの、雪のことは何も触れなかった。
その返事には、雪についてどう思うのかを、一言もおっしゃらないような
そんな無風流な方のおっしゃることは聞き入れることなどできない、
なんとも情けないお心だと書かれていたのは、とてもおもしろいことだった。
今はもう故人となられた方なので、
このくらいのちょっとしたことも忘れられないものだ。
(due poesie di oggi)
雪のいと高う降りたるを 清少納言 枕草子 第二百九十九段
雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子まゐりて、
炭櫃に火おこして、物語などして集まりさぶらふに、
少納言よ、香炉峰の雪いかならんと仰せらるれば、
御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせたまふ。
人々も、さることは知り、歌などにさへ歌へど、思ひこそよらざりつれ。
なほこの宮の人にはさべきなめりと言ふ。
雪がたいへん高く積もっているのに、いつもと違って格子を下ろして、
囲炉裏に炭火をおこして、おしゃべりをしながら集まっていると、
中宮様が、少納言、中国の香炉峰の雪はどうかしらとおっしゃるので、
格子を上げさせて、すだれを高く上げると、中宮様はにこりとお笑いになる。
みんなそんなことは知ってるし歌にも詠まれているが、ここでは思いもよらなかった。
やはり中宮様にお仕えするにふさわしい人だと、私のことを言う。