折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

今シーズンの始まりは、地上近くの早春の花

2013年01月28日 22時58分55秒 | 大寒

◇ 帰宅時のバス停、ふと空を見上げると月の昇って来る前の夜空は冴えわたり、南東の空に冬の星座の代表格のオリオン座、その右上におうし座が高く高く。

  おうし座のα星アルデバランと和名すばる(プレアデス星団)の淡い愛らしい星々の間には、ひときわ輝く木星が天頂高く、今宵の下界のすべてを見渡しているようです。

  そんな風に午後7時から8時台の夜空はようやく冬の星座が見頃となって来たのに、季節はもうすぐにも二月は如月、来週には節分そして二十四節気の立春を迎えます。

  そして庭では早春の花が一輪、季節は春がその始まりとすれば、まさに今シーズンの庭で最初の花は大寒のさなか、思いがけずに静かに開花を迎えていたのでした。

 

□ ヘレボルスのニゲル、地上すれすれの花

 

□ どうしてここだけ、こんなに早く咲いたのでしょうね。

 

□ ついこの間まで、ほんの花芽だけと思ってました。

 

□ 他の株には、花芽すら見えていません。

オキザリスのソフィアの隣のヘレボルスは…。

 

□ まだこの程度ですし、他のヘレボルスも同様です。

 

□ 昨日の日曜日の朝は、証拠の「品」のように冷え込みました。

日中もあまり気温が上がらずとても寒かったのですが、

バラの鉢植えの土換えをいくつかやってみました。

その様子をいつものとおり、少しご紹介します。

 

□ 鉢植えで5年くらい経過したイングリッシュ・ローズ、

愛らしいピンクの中輪、ハーロウ・カーです。

もちろん、用土は毎年そっくり換えています。

 

□ 鉢から抜くと枝よりも太い元気な根っこです。

 

□ それでも土の中に最低2匹のコガネムシの幼虫が…。

 

□ 植え替えまでそう時間はかけない(15分くらい?)のですが、

取りあえずは根っこが乾かないように水に浸けておきます。

 

□ 用土のブレンドはいつも適当ですが、今回はこんな感じでした。

腐葉土4:赤玉土(小粒)4:鹿沼土(細粒)1:バーミキュライト1

それに、バラ用の元肥を表示の規定量の分、混ぜ込みました。

 

□ 鉢に新しい土を入れながら植え込みます。

 

□ 用土の表面、赤玉土、腐葉土、鹿沼土であることがお分かりでしょう。

バーミキュライトは混ざりこんでわかりませんが…。

 

□ 背景の関係で、枝ぶりがわかりにくいですが、出来上がりです。

一番花まで何となく寂しいので、毎年この鉢には花かんざしを寄せ植え。

4月には花が終わりますので、バラの花とのコラボは難しいのですが…。

昨年の一番花の様子です ↓↓↓

 

                                 2012年5月12日

□ ハーロウ・カー (Harlow Carr S 2004 D.Austin England)

枝が細いので、冬剪定は弱剪定に留めています。

 

                                  2012年5月12日

□ ピュアなピンクがとても愛らしく、花がたくさん咲いて賑やかです。

 

□ こちらはこの冬にも花が咲き続けていました。

 

□ 一部雑草も含めて、根鉢がびっしり。

 

□ それを適度に(3分の2くらいの長さに)カットしました。

 

□ 枝は半分弱の長さに強剪定して、ビオラを寄せ植え。

これも昨春の一番花の様子 ↓↓↓

 

                                  2012年5月17日

□ ペールピンク気味の趣きのある一番花の様子です。

 

                                  2012年5月17日

 □ チャールズ・レニー・マッキントッシュ

(Charles Rennie Mackintosh S 1988 D.Austin England)

春夏秋冬、すべての季節を彩ってくれる、庭のバラの優等生です。

 

□ 昨秋庭に迎えた大苗、ザ・ウェッジウッド・ローズです。

ビオラを寄せ植えにしています。

 

□ この春が初咲き、期待感はさすがに庭で随一です。

真冬に早くも新芽の展開が始まりました。

 

□ そう言えば、挿し木苗の2年目の鉢に最終のバラ…。

 

□ 冬モードの花ですが、真冬に咲くとは健気です。

 

                                 2012年5月27日

□  クイーン・オブ・スウェーデン

(Queen of Sweden S 2004 D.Austin England)

春の一番花はこんな感じで咲きます。

こんなアプリコットピンクから、このあとソフトピンクに変化します。

 

□ 風は冷たくても、昼下がりの日射しは眩しいくらいの日曜日でした。

 

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大寒、最高気温10度、最低気温0度

2013年01月20日 21時51分57秒 | 大寒

◇ けさもほぼ零度近くまで冷え込みましたが、日中は穏やかに晴れ上がった一日で、この時季特有の庭作業、つるバラの誘引がようやく進みました。

  昨年の夏にこれまでになく枯れこんだつるが多くて、この春の一番花に向けての有望なつるが、いつもの年よりも少ないのが若干残念ではあります。

  この一週間後には残りの地植えのバラの冬剪定を終わらせて、次に鉢植えのバラの土替え・元肥遣りを、地植えのバラは寒肥遣りに励むことになります。

  ただ地植えバラの寒肥遣りは、これまでみたいに自前でブレンドした有機肥料の大穴を掘っての大量投入は体力的につらい作業で、少し遣り方を変えようと思っています。

 

□ 誘引の手始めは、壁面のつるバラ (誘引前)

 

□ 昨夏にりっぱなベーサルシュートをカミキリムシの幼虫にやられました。

そのためシュートの更新が不十分なシーズンとなりました(誘引後)。

 

                             2012年5月22日

□ レオナルド・ダ・ヴィンチ

(Leonardo Da Vinci LCl 1994 Meilland France)

 

□ こちらは地植えの木立バラ、高さは2m超です。

 

□ 有望な新芽を探して剪定したら、約1m40cmほどになりました。

 

□ アイスバーグ

(Iceberg F 1958 R.Kordes Germany)

残りの花と蕾を切り花にと…失礼ながら、軍手で記念の写真を。

 

□ 初夏には必ず「約束」を果たしてくれる…。

バラの新芽を見ていると、いつもそう思います。

 

□ うっかりして、誘引・仮留めの途中しか画像がありませんが…。

 

                                 2012年5月23日

□ ウィズリー 2008

(Wisley 2008 S 2008 D.Austin England)

クレマチスのプリンセス・ダイアナとのコラボが、

何とはなしに気に入っています。

 

□ 鉢植えのバラですが、蕾を切り花にした後に、

つるが細いので、いつものとおり弱剪定にしました。

 

                                 2012年5月24日

□ ハーロウ・カー

(Harlow Carr S 2004 D.Austin England)

 

□ 地上近くでは、早春の花が準備を進めています。

これは、ヘレボルスのニゲルでしょうか。

 

□ こちらは、カサブランカです。

 

□ 本日剪定の品種で、少しだけ挿し木をしてみました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ (LCl)

ウィズリー2008 (ER)

ウィリアム・シェイクスピア2000 (ER)

 

  

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せっかくの日曜日も昼過ぎから雨

2013年01月13日 21時50分03秒 | 小寒

◇ 連休二日目の日曜日、仕事の都合で昨日の土曜日出勤、明日の祝日も出勤予定なので、今日こそはつるバラの誘引・剪定のチャンスのはずでした。

  朝、いつもより気合を入れて作業に取り掛かりましたが、昼食休憩のあと庭に出ましたら、ポツリポツリと雨が落ちてきてすぐに本降りとなりました。

  結局つるバラの誘引作業は進みはしても、あと3品種残してまして、まあ、これだけ雨が降っては庭作業は無理で、次の日曜日に続きをやることになります。

  こうしていつも一週間刻みの庭作業ですから、次の週末があっという間、その延長線上の1年もあっという間(あっという間×52週≒あっという間)に過ぎて行きます。

 

□ パット・オースチン

(Pat Austin S 1995 D.Austin England)

花のなくなった庭で、雨に濡れて名残のバラ。

 

□ アーチから電線に届いているかのように見えます。

 

□ 花が個性的で大好きなバラですが、つるバラに向いてないのかも…。

昨年より前に成長したつるが堅めで、誘引が一苦労なのです。

 

□ それでも新芽を見ると、春への期待が膨らみます。

 

                             2012年5月16日

□ これは一番花の咲き始めた頃です。

左奥は、ウィリアム・シェイクスピア2000(ER)です。

 

                                  2012年5月17日

□ ティー・クリッパー

(Tea Clipper S 2006 D.Austin England)

冬の作業はいつも昨シーズンの花をイメージして、

気持ちと期待を込めての作業になります。

 

□ アーチのそばの木立バラもついでに剪定。

ちょっとわかりにくいですが、約1m程度。

 

□ 半分より少し長め(約60cm)に剪定しました。

 

                                  2012年5月29日

□ クレア・オースチン

(Claire Austin S 2007 D.Austin England)

時折完ぺきな同心円状の花が咲きます。

花びらの濃淡が繊細で、ミルラ香の芳しさも魅力です。

 

□ つるバラではないのですが、アーチの下側に誘引しています。

花の咲く頃は葉で隠れてしまいますが、今は向こうが丸見え。

作業の途中とか、散水ホースとか、何もかも見えています。

 

                      2012年5月26日

□ アーチの側面をピュアなイエローの花で飾ります。

 

                                  2012年5月24日

□ シャルロット・オースチン

(Charlotte Austin S 1993 D.Austin England)

 

□ 向かって左側のつるバラが、シャルロット・オースチン。

もともとつるバラ用のアーチのはずでしたが、

常緑のクレマチスに席巻されてしまいまして…。

 

□ 花芽が見え始めています。

クレマチス、アーマンディ系「アップル・ブロッサム」

 

□ 南側のラティスは、誘引はすべて完了しています。

今年は花付きはどうなんでしょうか…。

 

2012年5月19日

□ ピエール・ドゥ・ロンサール

(Pierre de Ronsard LCl 1988 M.L.Meilland France)

 

□ 寄せ植え用のポット苗、雨で待機中です。

 

□ 真冬でも私の部屋のカレンダーくらいは賑やかに。

イングリッシュ・ガーデンの月めくりです。

 

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寒の入り、七草の頃

2013年01月06日 20時27分01秒 | 小寒

◇ 一年が早いのは(やや正確に言うと、早く感じるのは)最近は毎度のことですが、それにしても6日間、つまり144時間もがあっさりと過ぎようとしています。

  今夜のサザエさんでも放映されていましたが、明日7日はもう七草、波平さんのせりふの「芹 なづな 御行 はくべら 仏座 すずな すずしろ これぞ七種」です。

  「すずしろ」ってどんな字を書くんだろうというのが今夜の食卓の話題でしたが、こんな字「蘿蔔」らしくて…現代の大根がこれを聞いたら、驚いてもう真っ白でしょう。。。

  最後のサザエさんとのじゃんけんは、何を出すかを迷った割にはあっさり敗北しまして、今年最初の日曜日はもったいなくも平穏無事に時を刻んでいったのでした。

 

                                                    2013年1月5日

□ アイスバーグ (Iceberg F 1958 R.Kordes Germany)

いつもは純白のバラも冬モード、ほのかなピンク色に染まります。

 

                                        1月5日

□ 庭で唯一、まだいくつもこうした蕾が控えています。

 

                                                 1月6日

□ あと一週間はこうして咲かせていようと思っています。

 

                                                          1月5日

□ チャールズ・レニー・マッキントッシュ

(Charles Rennie Mackintosh S 1988 D.Austin England)

戸外が若干暗くて風の日でしたから、手振れでペールピンクに見えますが、

真冬に開花したバラにしては花弁数も多くて、お手本のような花です。

 

□ やがて来る花の春を待ち侘びながら、いつもこの時季目をやります。

こんな雑誌やカタログに目を通したり…。

 

□ 昨年から読み続けている本、今年読もうとしている本。

何年も前かに読んだけれど、もう一度読みたい本。

読書の楽しみもかけがえのない世界です。

 

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花楽、音楽、リラックス

2013年01月02日 11時15分19秒 | 冬至

◇ あけましておめでとうございます。

  皆様、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

  庭のバラを中心に四季折々の花の彩りを綴りたくて始めたブログですが、早いものでもう7年が過ぎようとしています。

  巡る季節とともに今年も忘れずに咲き続けるであろう花達、そんな健気な姿を変わらずに追い続けていたいと思います。

  その花の季節をしばしの間待ちながら、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

                                                         2013年1月1日

□ 年末に切り花したバラ、自然光で撮ったら何となく絵画的な趣きになりました。

ピエール・ドゥ・ロンサールやヘリテージやシャルロット、

それにフローランス・ドゥラートルです。

 

◇ 年が改まってもブログに向かう気持ちも好きなことに対する気持ちも、そうそう変わるものではありません。

  タイトルにもありますように、リラックス、つまり和みやくつろぎ、趣味の世界に望む心はそんなところにあるのではないかと思い続けています。

  バラやクレマチスのように庭に咲く花達のこと、加えて今年は好きな音楽に接していることも少々…。

  花に楽しみ、音に楽しみ、ずっと大切にしてきているもの(リラックスには「楽」の字が隠れていますね…)を、自分らしく淡々と綴れたらと思います。

 

                                                              1月1日

□ 庭の南側のラティスにようやくつるバラを誘引しました。

右からマダム・エルンスト・カルヴァ(OR)、マウンテン・スノー(ER)、ワイルドイブ(ER)

カルヴァ夫人は、つるがなじんだら心もち下方に誘引し直すつもりです。

 

                                 2012年5月18日

□ マウンテン・スノー(左)にマダム・エルンスト・カルヴァ、

どちらも一季咲きのバラの昨年の様子です。

 

                                                 1月1日

□ こちらは春に向かって準備万端、白牡丹です。

 

                                  2012年4月24日

□ 白牡丹でも、かすかに淡いピンクの麗しい花が風に揺れて咲きます。

 

                                                 1月1日

□ 旧枝咲きのクレマチスにも、新しい芽吹きらしきものが見られます。

 

                      2012年4月24日

□ 昨年に常緑樹の金木犀に誘引してみました。

クレマチス、モンタナ系のメイリーンです。

「楽」の字は、木に咲く白い花にも見えます。

もっとも、この花は淡い桃色ですが…。

 

                                        1月1日

□ 元日は毎年恒例、市内の神社への初詣でした。

二年連続で「大吉」とは、何となく気分いいものです。

 

☆ 願望(ねがいごと)   目上の人の助を得て思わず早く調う

☆ 旅行 (たびだち) さわりなし  さあて、どこに行こうかな!?

 

  

□ 初春の空に向かって、どでかい破魔矢(高さ18m)に熊手(同12m)です。

  

 さて、音に楽しむの方ですが(音そのものはなかなか表現できないのですけど)…

フランソワーズ・サガン(Françoise Sagan 1935-2004)の「ブラームスはお好き」(Aimez-vous Brahms? 1959)ではないですが、

除夜の鐘の1時間後に最初に寝床で聴いた(見た)曲は、「お好きな」ブラームス(Johannes Brahms 1833-97)の代表作となりました。

 

□ 小沢征爾さんがサイトウ・キネン・オーケストラを指揮した、

ブラームスの交響曲第1番ハ短調です。

少し年数を経ているのですが、1990年ヨーロッパ・ツアーのDVDです。

ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにおけるライブ録音とあります。

 

  

□ 第四楽章の途中ですが、おそらく誰もが一度は聞いたことのあるメロディ(ハ長調)ではないでしょうか。

弦楽5部(第一、第二バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス)にホルンのパート(楽譜一番上)です。

カラオケ大好きな私は、どちらかと言えば歌うようなメロディのある曲を好んで聴いているようです。

この曲には全編を通じて、バラの花咲く5月の頃の風の爽やかさも感じられます。 

 

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