折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

良いお年をお迎え下さい。

2007年12月31日 19時54分23秒 | 冬至
                   □ 蕾が見え出した水仙エリア

◇ いつものように暮れて行く、三六五日のうち、今日は特別な日。
  朝から、あれもそれもこれもやらなくちゃ…。
  でも、あれからそれ…くらいまでしかできなかった一日…その閉めの音楽は
  ベートーヴェンの第九を聴いて、夜空の火星に敬意を表して、ホルストの「惑星」

     
          □ テレビの上で寝起きのパカラ


◇ 今年一年を振り返るには、あまりにも記憶が破壊されていて。
  それでも、インパクトの強い出来事は、思い出となって残っている。
  それが、四季折々の花に結びついているのが、以前と違う私。
  男性の私でさえ、花に囲まれる喜びが、年々増して来るのがうれしい。

             
                □ 定点観察地
                  春がいささかコワイ


     
          □ チューリップ「楊貴妃」とムスカリの鉢植え

◇ 二列にならんだ薔薇の鉢と紫陽花の地植え。
  みんなすっかり葉を落して、ゆっくりひっそり休んでいる。
  数年前は、あのあたりは雑草しか生えてなかったところ。

     
          □ コーネリアが、健気に頑張ってました。


◇ 打てば優しく応えてくれる花達。
  そして、そんなお花達以上に、優しい和みの感性の持ち主である皆さん。
  来年も毎日が良かったと思える一日一日でありますように、祈らずにはいられません。

     
                □ マザーリーフ

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大阪にて (Merry Christmas !)

2007年12月25日 21時36分31秒 | 冬至

                □ 大阪伊丹空港の'Merry Christmas' 

◇ これも今は昔の昔のそのまた昔。
  奈良は西ノ京、薬師寺参拝を終えて、
  大阪に戻って、伊丹空港から大分へ帰るまでのこと。
  何の変哲もない、ただの日記よりもひどいメモ状態です。
  もう帰りの近鉄電車よりも速く、ささっと行きましょう。

   
      □ 梅田の「いーま」の飾りはいま一つやな…。
        もっときれいなのは、いくらでもあったのに。

◇ 娘が飛行機の時間まで付き合ってくれると言うので、
  阪急梅田の紀伊國屋書店前で待ち合わせ。
  私が先に着いたりして、JR大阪駅を経由で、お店を探しました。
  私には初めてのお店、随分時間があって、もっぱら聞き役。
  (話の内容があまりに大歩危小歩危で、笑い過ぎの涙が)

   

           
      

◇ 娘は苺とチョコのトライフルと紅茶、私は木目の細かいミルクレープとコーヒー。
  宇治から奈良へと、いささか歩き疲れた私にはホッとするひととき。
  修士論文の追い込みの娘にも、少しは息が抜けたでしょうか。

   

           

   
             □ おいしかった。。。

           
◇ たった3日間のことをせっせせっせと、よく書きも書いたり、
  写真も貼りも貼ったりで、クリスマス当日になりました。
  仕事は仕事、好きな散策は散策のお遊びでごく当たり前のこと、
  つまり気持ちの切り替えがうまいことできました。
  異郷の地で風に吹かれ、細かい冷たい雨に降られてみると、
  心持ち感じ方も、生き方の姿勢も変わってくるものです。

        
          □ ANAのクリスマスツリー

                           このブログ完 



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奈良にて (薬師寺)

2007年12月24日 22時09分58秒 | 冬至
                     □ 薬師寺東塔の水煙

◇ これもこれもこれも、今は昔、12月11日に京都宇治を経って奈良に向いました。
  本来、斑鳩の法隆寺に行きたかったのですが、帰りの飛行機の時間のことも考えて、
  途中の西大寺で路線変更。
  西の京は薬師寺を訪れることにしました。
  乗換えの西大寺駅で不思議に思ったのですが、奈良の東大寺は昔のまま残って、
  何で西大寺は陸の要衝の近鉄の駅となって、名を残すことになったのでしょう。

          
                     □ 近鉄西ノ京駅

                  
               □ 駅から歩いて数分で門前につきます。

          
           □ 門を入るとすぐに「紫式部」の群生に圧倒されました。

◇ さて、薬師寺と言えば、東塔の水煙が非常に印象に残っておりました。
  今回の薬師寺再訪は、30年はゆうに経過しています。
  天人が空を自在に飛び回り、まつわるように雲がたなびいていて、素晴らしい姿です。
  あっちから、こっちから、東塔ばかり写真を撮って、私も一緒に撮ってもらいました。

               

◇ 東塔は天平二年(730年)、奈良時代の建立だそうです。
  薬師寺には、ここしか興味がないと言えば怒られるでしょうか。
  怒られますね、金堂の薬師三尊像にも手を合わせました。

                  

                  
               □ 薬師如来座像(薬師三尊像の真ん中)

◇ 奈良時代の少し手前の白鳳時代、その文化の息吹を残している場所に立ちますと、
  悠久とも言える時の流れを感じます。
  日本の仏教に最も強い影響を与えた、鑑真和尚の唐招提寺は現在修復中で、
  水色のシートを被っていて残念無念、井上靖の「天平の甍」を再読しようと思います。

                  
                  □ 左←薬師寺 唐招提寺→右

          
          □ 唐招提寺へ向かう道の土塀(玄奘三蔵院伽藍の外壁)

               
                    □ おみやげは「散華」(さんげ)
                      仏を供養するために撒き散らす、
                      蓮の形を模った色紙です。

               
                    □ 平山郁夫先生の散華を選びました。

      Buon Natale  

  今日はクリスマス・イヴ、皆さんそれぞれに楽しいイヴでしょうね。
  うちは明日ショートケーキでも食べることになってます

     
          □ このシンプル・リースで20年ものくらい?

     
    □ 29年もの。リボンを直していたら、余計におかしくなりました。

     
              □ パカラのリース。リスみたい 


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宇治にて (② 源氏物語ミュージアムへ)

2007年12月23日 23時14分18秒 | 冬至
               □ 源氏物語ミュージアムへのアプローチ

◇ これも、これも、今は昔、12月11日(火)前回の続きです。
  宇治川の中州から朝霧橋を渡ったら「宇治十帖モニュメント」
  そこから宇治神社の鳥居を潜って、宇治上神社(世界遺産)を横目に歩きます。
  途中、うっかり見逃しそうな「早蕨」(第四十八帖)の碑が…。

     
              □ 宇治十帖モニュメント

          
                      □ 早蕨(さわらび)

                  
                       □ 宇治上神社

◇ この辺りは「さわらびの道」と名付けられていました。
  与謝野晶子の歌碑に、ふと足を止めました。
  こんな歌があったんだなあと、しばし歌の心に想いをはせていました。
  やや歩くと今度は「総角」(あげまき・第四十七帖)の碑がそびえていました。

          
                    □ 与謝野晶子歌碑

     
(cinque poesie di oggi)

          

                  
                     □ 総角(あげまき)

◇ そして、源氏物語ミュージアムが見えて来ました。
  こじんまりとした閑静な佇まいの建物、紅葉がとりわけ美しいところです。
  中で「浮舟」の映画を見て下さいと言われたのに、時間の都合で叶わなかったです。

     

               

◇ 年代物が収集されてそれを楽しむというよりも、源氏物語の雰囲気を楽しむところ。
  それでも物語の色彩を実際に目にして、言葉にならないほど…。
  おみやげをさささっと買って、次を急ぎました。

               
                □ 文(ふみ)を結んであります。

          

     
           □ おみやげ(食べ物はありません)

                    
                      □ 何だったか、忘れました。

☆☆☆ 追伸 ☆☆☆

  庭では二種類の薔薇が咲いています。
  何年もの間、クリスマスに必ず咲いていた、私の中で「クリスマス・ローズ」

          
                 □ ドラゴンボールみたいやな


  それから、シャルロット(ER)が二輪、これも去年も真冬でも咲いてました。

     

          
               □ 頬紅、口紅をどこにつけてんだろう?

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宇治にて (① 宇治川と平等院)

2007年12月22日 23時56分22秒 | 冬至
                 □ 霞たなびき、霧たちのぼる

◇ これも今は昔、12月11日(火)、これまでなぜか足を踏み入れたことのない所、
  宇治を散策してまいりました。
  この日は朝から冷たい雨がしとしとと降る一日でした。
  阪急十三(じゅうそう)で買った傘をさしながらの、マイペースの街歩き。
  昔と変わらないのか、変貌してしまったのかよく知りませんが、
  宇治川を渡っているというだけで、源氏物語、そして平家物語の世界を
  歩いているのでした。

     
 □ 淀屋橋発の京阪電車が地上に出ると、右側にすぐに大阪城が見えます。

          
          □ 中書島(ちゅうしょじま)で京阪宇治線に乗り換えます。

     
          □ 宇治橋と宇治川です。
            この橋を渡って、平等院に向かいます。

          

    
  (una poesia di oggi)
  □ 朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらわれわたる瀬々の網代木  藤原定頼

     
        □ 紫式部像(宇治橋を渡った、平等院参道入り口)

          
           □ 紫式部像は「夢の浮橋ひろば」に置かれています。

               

                   
                         □ 橋姫神社(平等院参道の途中)

◇ 源氏物語の宇治十帖の舞台とされているだけに、その所縁の地があちこちに…。
  あっちうろうろ、こっちうろうろしながら、平等院の参道を歩いてました。
  まだ朝10時頃でしたので、お天気も悪いし、人出は極端に少なかったです。
  十円硬貨とは少し違ったアングルで、おば様に一枚とっていただきました。
  ご本尊の阿弥陀如来仏、そして鳳凰堂の甍の両端の鳳凰が印象的でした。

    

          

               

                   
                         □ 十円硬貨と同様に尊い平等院
                          (十円を笑うものは十円に泣く?)

               
                    □ 薬師如来様が見えるのですが…。

          

     

          
             □ おみやげは、クリップと鳳凰の絵葉書だけ

               

◇ 少し遠回りになりますが、源氏物語「宿木」ゆかりの所にも行きたくなりました。
  何の変哲もないところ、でも私には個人的に記念碑的存在なのです。
  小学校6年生の時から切手収集を始め、その一枚目が「宿木」(1964)だったのです。

          

               

◇ 宇治川はまた源平の古戦場「宇治川の戦い」の場、源義経のゆかりの地。
  源頼朝の家臣(密告役)梶原影季と佐々木信綱(四郎の勝ち)の先陣争いで有名。
  その石碑に平氏と源義経の行く末に想いをはせておりました。

     

         
         □ 宇多天皇より九代の後胤、佐々木三郎秀義が四男、
           佐々木四郎高綱、宇治川の先陣ぞや。
           われと思はん人々は高綱に組めや。(平家物語・宇治川の先陣)

 
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神戸にて (③ 神戸ルミナリエ)

2007年12月20日 23時34分11秒 | 大雪
                  □ 神戸ルミナリエの入口(元町側)

◇ これも今は昔、だんだん昔の話になってきました。
  12月10日(月)淀屋橋での仕事を無事に終えて、
  地下鉄御堂筋線内でふと思いつきました。
  神戸元町へ中華料理(素ラーメン)を食べに行こう。
  娘は、内定者の飲み会(スペイン料理)で振られたんです。

     
        □ 仕事が終わって、地下鉄御堂筋線淀屋橋駅

◇ でも、さらにふと思いつきまして、神戸でルミナリエやってる。
  梅田の阪急百貨店のデパ地下でさっさとおみやげを買って、
  ホテルに戻って荷物を置くや否や神戸に向かいました。
  ルミナリエは、週末は大混雑で行けたもんじゃないらしいですが、
  月曜日ならまあまあだろうと思いました。
  それでも行列を作って20分以上は待ったと思います。

     
            □ 三宮センター街の花屋さん

          
                    □ 何のお店かなあ…。

               
                   □ クリスマスツリーのお店でないことは確か。

               
       □ 元町の神戸大丸の東(左側)を歩いて行くと、もうすぐ。

          
             □ それにしても、すてきなお店がたくさん。

◇ ルミナリエ(luminarie)は、阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂と追悼、
  そして神戸の街の復興を祈念して、震災の1995年から始められました。
  光のイルミネーション、それはそれは見事なものです。
  一つひとつが尊い御魂ですから…。

                 

          

◇ 私が神戸に住んでいたのは、震災の20年前・・・歴史的にはタッチの差。
  御影の下宿も崩壊して、おじさん、おばさんも8時間後に助けられたそうで、
  我が大学の後輩も、48人が犠牲になっています。
  訪れる度に、懐かしさとどこか胸の痛みを禁じえない、そんな神戸です。

          

         
           □ いつまでも、光は心の中で輝き続けるでしょう。
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京都にて (② 慈照寺銀閣・庭園の植栽、そして哲学の道へ)

2007年12月19日 23時40分53秒 | 大雪
                □ 銀閣の庭園は、見事に測ったような、
                  でも決してしゃしゃり出ない美しさです。

◇ 前回に引続き、銀閣のそぞろ歩きを…。
  銀閣の庭園は、京の庭によく見られる借景です。
  東側の山々の木々と、さり気なく釣り合っているのがわかります。
  この庭園の三次元的な広がりに加えて、「美」を感じさせてくれるのです。

     
        □ 典型的な借景ですね。
          お解りでしょうか、写真の腕がこれですから…。

     
        □ 銀閣に相応しい落ち着いた花が咲いていました。

     
                □ 馬酔木ですね。
          

◇ もう一つ観るべきは、苔生した庭の姿です。
  見事な紅葉が十二月にずれ込んだせいか、
  どうしても自分の背の高さより上に目が行きます。
  でも散策しているうちに、様々な苔の絨毯が、この銀閣の
  しっとりした佇まいを醸し出しているのに気づかされます。
  五百年前から続く書院造の歴史という美しさが、
  見事に調和してお互いが溶け込んでいるのです。

     

     
     □ 二つとも、えもいえぬ光景です。

          
              □ 霜が降りているのがお解りでしょうか?

          
             □ りっぱな松もこのお寺の特徴です(私、松わ♪)

     

          
            □ しばらく苔生す光景をご覧あれ!

          

              

                           

              
          

◇ お寺のサービスもさすがで、庭園の苔を展示していました。
  でも、どれが大事な苔で、どれが無用な苔なんて、
  やはり素人にはさっぱりわかりませんが、立札がシャレてます。
  花は山茶花が咲いてたんだと思いますが、
  椿のとの違いがわかりません。

     

          

               

          
                   □ 白い山茶花に秋の紅葉

               
              □ その紅葉を記念にいただきました。

◇ その銀閣をあとにして、「哲学の道」を西田幾多郎先生に
  ちらっと思いを馳せながら少しだけ歩きました。
  途中、谷崎潤一郎の墓のある知恩寺の山門をくぐったとき、
  侘び寂びの世界って、現代では時間が早く進むのですね。
  もう、そろそろ大阪へ戻る時刻がせまっているのでした。

     
   □ あまり、出店には目が行かないのですが、ここは少し気に入りました。

     

     

          

               
                    □ 法然院

               
                    □ 法然院山門は情緒があります。

               
               
                    □ 耽美派谷崎潤一郎の墓があるそうです。

          
□ そのうちに、四条京阪駅に届きました。

          
            □ そうこうしているうちに、時間がややせまってきました。
              ここから京阪電車で淀屋橋まで、余裕の…。
  
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京都にて (① 慈照寺銀閣・紅葉)

2007年12月18日 23時45分13秒 | 大雪
                ☆ 慈照寺銀閣(15世紀末)

◇ 12月10日(月)、朝からとてもいい天気、絶好の行楽日和です。
  普段どおりに目覚めて、カーテンを開けたら、遠く生駒山系まで
  雲一つありません。
  仕事は午後淀屋橋で、つまり午前中は5時間ほどのフリータイム。
  そういうことで、京都の銀閣寺だけに的をしぼって、早くから出かけました。

         
             □ 四条河原町の高島屋の向い(バス停)

◇ 阪急電車京都線で河原町終点まで、それから市バス203系統で、
  四条河原町(高島屋の前)乗車、銀閣寺道下車。
  京都南座の前や祇園、八坂神社、知恩院前を通って、
  なつかしの白川通りを北へ走ります。
  銀閣寺道を下車すると、もうそこから「哲学の道」が
  ゆるやかに右カーブというか、スロープしています。
  修学旅行の学生が多くて、うちのちゃっかり娘に似た!私は、
  女子高生や女子中生に「おじちゃんを!撮って」

     
           □ 途中、京都の歌舞伎は南座(バス車窓)

          
               □ 祇園、八坂神社(これもバス車窓)
     
        □ 銀閣寺道の交差点。左側が北、白川通りです。

     
      □ 銀閣寺の入口まで、少しばかり「哲学の道を」歩きます。

     
          □ ここが、慈照時の山門です。

◇ 慈照寺銀閣は、室町幕府八代将軍足利義政が建立した、臨済宗の寺院、
  慈照寺にある観音殿です。
  禅と茶道の東山文化の代表的建築(国宝)で、応仁の乱(1467)の直後に
  建てられました(1490?)。
  清水寺や仁和寺と並んで、私が個人的に安らぎを感じるお寺です。

          

          

◇ 訪れたのは数年振りですが、紅葉の季節となりますと、
  かなり(学生時代まで)遡ることになります。
  この季節の銀閣の佇まいに、私は心の中で歓声をあげていました。
  ここの境内だけで、時間をふと忘れてしまうくらい、
  ゆったりとした気分に酔い知れていたのでした。

                               

                       

          
□ 高台に登ると眼下に銀閣、正面に吉田山、はるかかなたに左大文字が望めます。

     

          

                

                   

 
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神戸にて (② 学び舎)

2007年12月13日 23時43分20秒 | 大雪
                     □ 4年間過ごした大学

◇ 12月9日(日)、谷崎潤一郎記念館をあとに向かったのは、
  若き日に勉学に勤しんだ4年間の思い出の地。
  なつかしの阪神御影駅から神戸市バス36系統に乗って、
  当時とはすっかり変わった街並みをぼんやり眺めていました。
  バスが北側の六甲山系に方向を向けると、だらだらと上り坂が続くのですが、
  阪急六甲駅を過ぎると急に勾配がきつくなります。
  つづら折を登る途中、大学の前でバスを降りたら新棟ができていたりしていて、
  あの頃とは風景もずいぶん変わったように感じました。

     
   □ 阪神御影駅(このあと、以前乗り慣れたはずのバスを間違えて)
  
               
                  □ 途中の阪急六甲駅のすぐ東(バス車窓より)

          
         □ バスを降りて、門を入ったところ、この石段の上が学部です。

               
                 □ 石段を上って振り返ると、神戸の街並みが遠くに。 

◇ こんなところに、こんなもんあったんかいなぁ?
  もっと神戸の街が見渡せたような感じがしたけど、ちっとも見えへんがな!
  でも2年半学んだ学部での建物は、ほぼそのまま、なつかしい姿を留めていました。
  ここでドイツ語の原書を読まされたり、訳のわからん数学を駆使した英語の論文と
  格闘したり、しんどい思いをしたなあ…。
  そのせいで、紅顔の美青年が、三枚半+厚顔のただのオッチャンに…ここで、
  後輩の学生にシャッターを押してもらいました(二十三回生と言うたら驚いてたわ)。

          

          
                 □ どこかがゼミの部屋でしたが…。

◇ あんまり長くおるところじゃないなぁ…
  夕方の約束を前に、娘の学び舎にも久しぶりに行ってみました。
  こっちの方が、やっぱり、う~んときれいやなぁ。
  私の学び舎での三倍くらいの時間、ゆっくりと佇んでいました。

     

          
                 □ 娘の通う学部・大学院(たぶん)

               
                     □ クリスマスシーズン(と思いきや…)

                   
                          □ ウェディング・シーズンなん?

     
          □ カルガモの日曜学校や…法科大学院?

             

                   

◇ …で、約束の「バリ島料理」のごちそう会。
  思いのほか、あっさり、さっぱりとした新鮮野菜中心の料理は、
  ことのほか、おいしかったです。
  あっという間に時間は過ぎて、娘のところにちょっと寄ってお茶飲んで、
  明日の仕事、その前の京都行きに備えて、早めに大阪のホテルに戻りました…とさ。

     
            □ マンゴーとなんとかのサラダ

          
                    □ サバのなんとか…。

               
                       □ メシ…メダマヤキ乗せ…?

                   
                             □ お店の名前「…」



(追伸)故郷佐世保で傷ましい事件が起こりました。
    犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします(合掌)
    
  

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神戸にて (① 谷崎潤一郎記念館・芦屋)

2007年12月12日 23時48分05秒 | 大雪
                    □ 谷崎潤一郎記念館入口の門

                              
                            □ JR以外のほとんどの関西圏の
                              私鉄・地下鉄・バスが
                              3日間乗り放題(5,000)
                              これで乗りまわりました。

◇ この3日間(12月9~11日)、出張兼深呼吸をして参りました。
  「参りました」って、夫婦喧嘩にならないうちからの私の台詞じゃありません。
  仕事は半日、後の時間は、大きく息を吐いて、また大きく吸って来ました。
  撮ってきた写真のいくつかを、いつものように貼り付けただけで、
  画像の下に若干のご説明をしています。



               

          
               □ 反高林の家にて、松子と

          

◇ 谷崎潤一郎(1886-1965)は「耽美派」と呼ばれた文豪で、
  その代表作「細雪」(1948)を読んだときは、美しい文章の魔力にとりつかれ、
  この小説の世界にあっという間に吸い込まれてしまった記憶があります。
  学生時代を神戸で過ごした私には、その舞台となっているところからも、
  彼のこの代表作は大変身近な存在でした。

     
     □ 細雪(上・中・下巻) 装丁がえも言えず、素敵でしょう?

     
                    □ 春琴抄

     
                  □ 夢の浮橋

  まともに読んだのは「細雪」くらいですが、この記念館を知ってから、
  いつかは訪れてみたいと思っていました。

      
     □ これはおみやげの説明書         □ 一筆箋

    
                □ 記念の絵葉書

  この日は「源氏物語の場」という特別展も開かれて、「昭和の源氏物語」とも評される
  「細雪」と「源氏物語」とのつながりを、趣深く味わったのでした。

         
         □ 潤一郎の執筆部屋を再現した部屋

               
                   □ 掛け軸と同じ、複製の色紙

       

          
        □ なにしおはば 花よ都は忘るとも 世を侘人の 忘れな忘れそ


◇ 「谷崎源氏」とも呼ばれている、源氏物語の現代語訳を三度でしたか、
  潤一郎は出版しています。
  そのどれも、私はまだ読んだことがありません。
  そのうちに、いつか、きっと「新々訳」だけでも…いつもこんな調子で、
  結局は忘れてしまいます。

        

          

          

          

          

          

               


◇ その愛蔵版の「細雪」(1988年版)を欲しくて、大阪・梅田の古本屋さんを
  いくつか探したんですが、どこにもありませんでした。
  この記念館のあの展示本とは言わなくても、あの本を欲しかったのに…代わりに、
  夏目漱石の「心」の復刻版を買う始末。
  まあ、私らしいというか、これで好きな漢字、「夢」と「心」の二つが揃った、
  これに満足って感じです。

     
         □ 数年前、奈良斑鳩の法隆寺で求めた扇子。

               
                         □ 夏目漱石著 「心」

                   
                            □ さざんかとオキザリス?

     
               □ 中庭の日本庭園

          
                  □ 玄関から外をながめたところ

     
    □ 阪神芦屋駅からバスに乗り換えて、緑町下車徒歩3分

          
     □ その阪神芦屋駅前のバス停で、何の木でしょう?赤い実がたくさん。
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