折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

あの空の向こうに ~ イタリアの旅 ③ ~

2013年06月27日 19時55分33秒 | 夏至

◇ ローマやフィレンツェに憧れたのはかなり若かった頃からですが、ヴェネツィアはずっと後、塩野七生さんの「海の都の物語」を読んだのがきっかけだったと記憶しています。

  それでもかれこれ20年近く前のことだと思いますが、テレビや書籍で海の都の光景を見るにつけ、一度行ってみたいという想いは少しずつ確実につのっていきました。

  リアルト橋からのカナル・グランデ(大運河)の眺め、サン・マルコ広場の鐘楼からのヴェネツィアの街と海の眺望、ヴェネツィア派の絵画、もちろんゴンドラに揺られて…。

  とまあ、かなり具体的な願望ばかりでしたが、それだけにはるかに昔の頃からの願望が一つひとつ叶えられていくことを、手放しに喜びながらの旅のひとこまとなりました。

 

◇ 憧れ

                                                        2013年6月12日

□ リアルト橋からカナル・グランデ

 

                                                             6月11日

□ サン・マルコ広場と鐘楼、向こうにサン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿

 

□ 鐘楼からのサン・マルコ広場の眺め

 

□ 同じく鐘楼からのサン・マルコ広場と市街地の眺め

 

  

 

□ アドリア海の女王の名を彷彿させる風景というか絶景、あの海の色が忘れられません。

 

□ サン・ジョルジョ・マッジョーレ島  旅情あふれる光景だと思います。

 

◇ 運河とゴンドラ

□ 私たちの乗ったゴンドラ、奥にリアルト橋が見えます。

オッフェンバックの「ホフマンの舟歌」を、頭の中で「鳴らし」ながら…

 

  

□ ホテルの近くの運河からスタートしました。

 

  

□ こちらはヴェネツィア到着直後、バスを降りてからリアルト橋(右)のたもとまでは水上バスで。

 

  

     

  

□ アカデミア美術館への途中、アカデミア橋からの眺め

 

  

  

  

 

  

 

□ 波間にたゆたうゴンドラも印象的

 

□ サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会

 

 

◇ 街歩き ~ どこを切り取っても絵になりそうでした ~

  

□ 宿泊したホテルとその前の通り、向こうはサン・マルコ広場に続きます。

 

  

  

 

  

 

  

  

 

  

  

 

  

   

□ サン・マルコ広場の老舗カフェ・フローリアン

 

◇ 花の光景とか…

 

 

 

   

□ ヴェネツィアもバラとジャスミンの季節のようでした。

 

  

 

 

  □ 窓辺も美しいのです!

 

□ イカ墨のスパゲッティ (Spaghetti al Nero di Seppie)

美味!

 

□ ピザ・カプリチョーザ (Pizza Capricciosa)

皿が小さいのではなくて、ピザが大き過ぎるのです。

もちろん、美味!

 

                                                             6月13日

□ Arrivederci,Venezia!  アリヴェデルチ  さようなら 

サンタ・ルチア駅から列車でフィレンツェへ向かいました。

 

□ この文庫版を20年ほど前に読んだのが憧れの始まり。

今またもう一度読み返しています。

 

□ つい数年前も、海の都の美に思いをはせたりしました。

 

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あの空の向こうに ~ イタリアの旅 ② ~

2013年06月23日 17時30分50秒 | 夏至

◇ 前回ご紹介のジェンツァーノのインフィオラータ(花祭り)はイタリアの旅の終盤で、これからは日程順にハイライトという程でもないですが、旅の記憶を辿りたいと思います。

   6月9日(日)午後に2時間余りの遅延で成田を出発、そのためにローマ到着後のミラノ乗り継ぎが不可能になって、結局ローマに一泊後翌朝にミラノへ飛びました。

   10日(月)はミラノ半日観光、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は残念ながら見学できませんでしたが、ミラノのシンボルのドゥオーモを始め見どころたくさんでした。

   そして6月のイタリアは花の季節、バスの車窓やそぞろ歩きであちらこちらを眺めながら、バラの花を常に探しているような自分に半ばあきれ気味の旅の始まりでした。

 

□ 空港に着いてまずはミラノ公国の要塞、スフォルツァ城(Castello Sforzesco 1466年)へ。

 

□ 授業ですね、子供たちが思い思いに写生していました。

 

□ 白いバラの帯、とても爽やかな感じがしました。

 

  

□ こんなバラ、名前は何というのでしょう。

 

□ そんなに多品種ではないですが、よく手入れされているようです。

 

□ 白いバラが目立ちましたかね。

 

  

□ 次のガッレリアの入り口前のレオナルド・ダ・ヴィンチの像ですが、

そこにも白バラが咲いていました(終わりかけ!?)。

 

□ ヴィットリオ・エマヌエレ2世のガッレリア 1877年

(Galleria Vittorio Emanuele Ⅱ)

 

□ あまり見たことのないような円天井、素晴らしかったです。

 

□ プラダ(Parada)、私らには高級すぎてなかなか入れませんが、

入って店員に声をかけられても、こんなことに…。

"Sto solo guardando. Grazie." (見てるだけです)

 

□ 舗道のモザイク模様でも、特に有名な牡牛でしたっけ!?

 

 

□ 歩いているだけで、足元に目をやるだけで何だか楽しくなりました。

 

□ ミラノ大聖堂 (Duomo di Milano)  1386年着工 1813年完成

 

□ 大理石の微妙な色合いが、私のデジカメごときではなかなか再現できませんが…。

 

□ こんなエッチングが旅の記念です。

 

 

□ 内部のステンドグラスには、しばしポカンと見とれてしまいました。

 

□ スカラ座

(Teatro alla Scala)

内部も見学しましたが、すべて写真撮影禁止でした。

 

□ 夕食はこんな入り口のレストランにて、有志の皆さんで。

 

□ イタリアのいたる所で、これはジャスミンでしょうか、甘い香りで溢れていました。

おいしいワインと食事に夢中で、カメラに収めるのを忘れていました。

 

                                                          6月11日(火)

□ ブレラ絵画館 (Pinacoteca di Brera)

 

□ ラファエロ(1483-1520) 聖母マリアの結婚(1504)

(Sposalizio della Vergine,Raffaello)

旅の目的の一つが、ラファエロの絵画鑑賞でした。

 

  

□ 絵画鑑賞のあと、ここからヴェネツィアへバスで向かいました。

左は花屋さん、店頭でよく紫陽花(右端)を見かけました。

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あの空の向こうに ~ イタリアの旅 ① ~

2013年06月21日 23時27分07秒 | 夏至

◇ ずいぶん前から予定していたのですが、つまり子供みたいに指折り数えるようにして待ち侘びていたのですが、6月9日から11日間の日程でイタリアに旅行して来ました。

  ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、そしてローマを巡る旅、ローマは今よりちょっとだけ若い(!?)20年前に訪れたのですが、それ以外は長い間憧れていたところばかりです。

  好天気に恵まれて抜けるような青空の下、気温も30度前後まで上がり(ローマは35度!)、それはそれは暑くて、仕舞にはへなへなになってしまいそうな日もありました。

  まず最初に、当初のスケジュールにはなかったのですが、ローマ近郊のジェンツァーノ(Genzano)の花祭り「インフィオラータ」(Infiorata)の様子をご覧になって下さい。

 

                                                    2013年6月16日(日)

□ インフィオラータ(Infiorata)は、道路に花びらを敷きつめて絵を描くお祭りだそうです。

日本では歴史は浅いですが、神戸市のものが最近有名になっています。

※ ご説明には、イタリア政府観光局のHPから引用した部分があります。

 

□ お祭りの行われるジェンツァーノ市(Genzano)は、ローマから南東へアッピア街道を車で50分程度。

 

◇ インフィオラータは、イタリアで6月に行われるキリスト聖体祭(コルプス ドミニ Corpusu Domini)というキリスト教の年間行事の一つで、

   聖体の行列を迎えるために教会への参道を花の絨毯で覆うものとのことです。

   イタリア各地で行われるこのお祭りの中でも、ジェンツァーノのインフィオラータは1778年から230年余り続いており、最も有名なものとなっています。

   伝統的に土曜日の午後に下絵が描かれ、日曜日朝から花びらが下絵に置かれ、数時間でインフィオラータが完成します。

   私たちが訪れた6月16日(日)の午前中は、まさに花の絨毯が敷き詰められつつあるときでしたが、いたる所で美しい花の絵を堪能することができました。

 

□ 無数の花びらが敷き詰められていますが、何の花でしょう。

おそらく、カーネーションの花びらもあったように見えましたが…。

 

□ 気温30度の炎天下、ジェンツァーノ市民の老若男女が奮闘中です。

 

□ 緑は、柘植の葉っぱらしく見えましたが、定かではありません。

 

□ 「神聖なる葡萄園」とでも訳すのでしょうか。

すべてこうした原画による解説がありました。

 

□ 今年の葡萄の豊作を願っているのでしょう、イタリアはワインの一大生産地ですよね。

 

□ よくもこんなに美しく描けるものと感心しました。

 

□ こうして、様々な色の花びらがどっさり用意されています。

 

□ 人の大きさと比較して、絵の大きさが類推できると思います。

 

□ 必ず聖母子の絵も描かれているようです。

 

□ いずれも優しい色調で、暑さを忘れてしばしうっとりしてしまいました。

 

□ 見物客も時間とともに増えて行きました。

 

□ 今年は、作曲家のヴェルディ(Giuseppe Verdi 1813-1901)生誕200年に当たります。

 

□ ローマ法王がベネディクト16世から第266代のフランツェスコに交代したのは、記憶に新しいところです。

 

□ なだらかな上り坂をずいぶん登って来ました。

 

□ 途中の道脇で見かけました。

 

□ ワインレッドの色がとても印象に残っています。

 

□ 若い女性が一心に描いていました。

 

□ 素晴らしい花の絵が完成間近のようでした。

 

□ だんだんと身動きが取りづらくなってきた頃でした。

 

□ 教会の真下まであとわずかの距離です。

 

□ ここから下の参道を見晴らすことになります。

 

□ 距離にして200mか、もう少しくらいでしょうか。

すごいね! 仕舞いにはその言葉の連発でした。

次の日のフィナーレでは、ジェンツァーノの子供たちが、

この花びらを蹴散らして走り下るのが慣例だとか。 

 

  

□ 丘の上の教会の向こう側には、こうした狭めの道が続きます。

 

□ 湖が一望できる、しゃれたトラットーリアでランチをいただきました。

 

  

 

  

□ メニューはすでに憶えていませんが…。

 

 

□ 湖の向こうには、おそらく別荘が立ち並んでいるみたいです。

 

□ 食事を終えて少し歩いていたら…

 

  

□ オールド・ローズでしょう、大好きな花の色に巡り合えました。 イタリアはバラの季節。

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バラがほんとうに一休みになりました。

2013年06月06日 22時28分12秒 | 芒種

◇ 忙しさにかまけて庭のことをあまりできなくなっていた間に、クレマチスはほぼ終了し、バラも蕾ばかりになってしまいました。

  その代わりに紫陽花が咲いていますが、そう華やかな花ではないですから、庭の隅の方でぼんやりとあかりが灯っているような、そんな彩りでしかありません。

  さてプロジェクトの仕事が一段落したら、一応の気持ちの区切りとしてどこか海の向こうにでも旅行したいなあと思い立ちましたが、九州からはまあどこでも海の向こう。。。

  隣りの四国ですら海のすぐ向こうですから、感覚としてはあの空のあの向こうでしょうか、花祭りなるものの見学も旅程表に入ってまして、この週末から出かけます。

※ しょっちゅうお休みしていますが、こんな訳ですからまたしばらくブログ更新はお休みします。

  うっとうしい季節ですが、皆様、くれぐれも体調には気をつけて、お元気でお過ごしください。

 

□ 初夏らしい彩り、目にしたらホッとします。

 

□ ジュード・ジ・オブスキュア

(Jude the Obscure S 1995 D.Austin England)

蕾は多いのですが、咲き始めたのはこの一輪のみです。

 

□ アンブリッジ・ローズ

(Ambridge Rose S 1990 D.Austin England)

今度はスプレー咲きで、ほぼ一斉に開花するのでしょうか。

 

□□□□□□□□□□ 旅立つ朝の様子です(6月8日)。追記しました。 □□□□□□□□□□

 

□ ザ・ウェッジウッド・ローズ

(The Wedgwood Rose 2009 D.Austin England)

ようやく蕾が多くなって来たのに、これらの花の開花は見ることができません。

 

 

□ クレマチス ヘラクレイフォリア系 サンダー

(Clematis heracleifolia 'Sander')

背景は、アメリカアジサイのアナベルです。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫陽花の季節に ~ 梅雨の中休み ~

2013年06月05日 23時20分21秒 | 芒種

◇ 5月下旬に今年の梅雨入り宣言があって以降、先週末の30日31日に雨が降り続いたのですが、6月に入ると早くも梅雨の中休み状態となりました。

  今日は二十四節気の芒種、庭に蒔く花の種は持ち合わせていないのですが、ここに来ていよいよ紫陽花が見頃を迎えています。

  バラも一番花が終わってしまって中休み状態ですが、しばらくしたら二番花の季節に入るはず、一番花よりも二番花がしっとりと美しく見える年もありますが、今年はさて?

  ただ、週末から旅行に出ますので、二番花の最初の頃の開花には、残念ながら立ち会えないかもしれませんが…。

 

□ このところ、アメリカアジサイのアナベルが「色づき」始めました。

 

□ 5日前(5月31日)辺りでは、花はまだ色づいていませんでした。

 

□ 緑色から白へと、花の色の変化が美しいと思います。

 

□ しばらくは、この季節らしい爽やかな彩りを楽しむことになります。

 

□ アスチルベの白い花も季節の彩りです。

 

□ わずかにピンクの差したさつきが満開です。

 

□ 庭で最初に咲き始めた山紫陽花も、ずっとずっと咲き続けています。

 

□ 一株で様々な彩りを楽しめる紫陽花も、今年は好い感じですし…。

 

□ こんな色の顎紫陽花も、今が旬の彩りです。

 

  

  

 

□ ジュード・ジ・オブスキュア

(Jude the Obscure S 1995 D.Austin England)

バラの方はと言えば、こちらはまだ一番花、明日の開花でしょう。

 

□ チャールズ チャールズ・レニー・マッキントッシュ

(Charles Rennie Mackintosh S 1988 D.Austin England)

このバラも一番花、どちらかと言えば、二番花以降が美しく咲く印象です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする