折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

バラを待つ花達

2010年03月30日 00時06分33秒 | 春分
                             □ チューリップにしては、ゆっくりとした歩みで色づき始めました。

◇ 本当は「バラを待つ」のは周りの花達ではなくて、単に私の「思い」です。
  何にもなかった庭にバラを植えようと、バラ主体の庭にしようと思い立ったのが始まりでした。
  ですから主役脇役などあまり考えたくはないのですが、メインはバラ、私の場合はっきりしています。
  好きなバラを大事に育ててしっかりと見ること、愛でるというのでしょうか、程なくシーズン到来です。

       
            □ たしか、真冬に求めたマーガレットです。

        
                □ クイーン・オブ・スウェーデン
           (Queen of Sweden S 2004 D.Austin England)
             そばで、ピンクの優雅なバラが待たれます。

      
        □ 毎年、バラよりも一か月以上も前に咲き始めます。

       
                □ シャルロット・オースチン
          (Charlotte Austin S 1993 D.Austin England)
               ほんの小さな蕾が確認できました。
             ここは唯一、黄色いバラのコーナーです。  

◇ バラの虜になっている私でも、バラ以上に付き合いの長い花達はいくつかあります。
  たとえば、心も浮き立つ典型的な春色の花、チューリップやマーガレットです。
  特にマーガレットは花期も比較的長く、庭ではバラのベスト・パートナー・プランツと言えるでしょう。
  そんなかけがえのない花達に注がなければならないものは、水とそして…よくわかっているつもりです。

       
           □ チューリップ「レディ・ジェーン」は
             バラ「ザ・ダーク・レディ」の隣りで色づいて。

      
            □ プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント
        (Princess Alexandra of Kent S 2007 D.Austin England)
            いよいよ小さいながら、蕾が見え始めました。

  
     ☆☆☆ 前回の続き、今日の桜です ☆☆☆ 

       
           □ バス停を降りて、目の前の桜の大木です。

       
        □ 昨日見下ろしたバス停近くの桜、見上げてみました。 
 
  
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昨日の桜、今日の桜

2010年03月28日 23時06分00秒 | 春分
                                      □ 近所で一番好きな桜の木立ち

       
            □ 丘の上を見上げる形の桜の木立ち。
              見る角度がお好みの理由かも…。

◇ 土曜日の明け方は氷点下まで冷え込んで、開花から10日以上たっても当地ではまだ八分咲きの桜の花。
  日曜出勤の帰り道、その満開近い桜の花を画像を通じて記憶に留め(ようとし)ました。
  4月1日辺りは雨予報、もしかして花散らしの雨ということでしょうか。
  散りゆく桜の花を見ていると、なぜか春そのものが行ってしまいそうな錯覚をおぼえます。

        
                □ ほぼ満開近しの桜でした。

       
                  □ 「お先に」の山桜。

       
         □ なだらかなスロープの両脇に桜の大木、並木です。

       
         □ この頃は帰宅時、この下のバス停で降車します。

       
        □ 青空の下ですが、気温はさほど上がりませんでした。

       
             □ 春の暖かそうな日差しをあびて。

        
            □ 毎年巡って来る、春の穏やかな一日。


          
         (una poesia di oggi)

        桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
        涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった
        追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
        いつまでも変わることの無い
        無くさないで 君の中に 咲く Love・・・

                                コブクロ 桜 より

         

 
  

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クレマチスの春の始まり

2010年03月28日 00時05分20秒 | 春分
                                  □  クレマチス・アーマンディ「アップル・ブロッサム」
                                      (Clematis armandii 'Apple Blossom')
                                     キンポウゲ科キンポウゲ属の半耐寒性多年草

◇ このところ寒気の影響で風の冷たい毎日、このまま3月は終りに向かうらしいです。
  晴れ上がった朝の空に、この春初咲きのクレマチスが7分咲き程になりました。
  クレマチスは失敗するか、花が咲いても数は少なく長くも続かず、ずっと苦手意識があります。
  それが2年目の株でこんなにきれいに咲いてくれて、確実に記憶に残る春のひとコマです。

       
           □ アーチの上は、脚立に昇っての撮影です。

       
           □ 朝の青空にことのほか映えていました。

       
        □ アーチに昇る前から、花の数がたっぷりと多いのです。

◇ クレマチスもアップル・ブロッサムを除いては、みな開花の準備中です。
  さすがに3月も下旬となると、品種によっては花芽も充実して来るようです。
  一方でバラの新芽も着実に展開して、そろそろ芽欠きが必要な時季に差しかかって来ました。
  蕾が見え始めるのももうすぐ、バラの春へのカウントダウンが始まりそうです。
 
       
          □ イングリッシュ・ヘリテージのコーナー。
            ここはヘレボルスとクレマチスの寄せ植えです。

      
        □ 庭では唯一のピンクのヘレボルスの春が行きます。

       
    □ 遅咲きの「イングリッシュ・ヘリテージ」の新芽
               □ クレマチス「ダッチェス・オブ・エジンバラ」の花芽 
   
       
          □ 寄せ植えの宿根草も活き活きとして来ました。

                
       □ ザ・ピルグリム(The Pilgrim S 1991 D.Austin England)

         オースチン社カタログで自賛のバラ、さて実際はどうでしょう。
         有名な先生がある図鑑で「秋はほとんど咲かない」との解説…。
         それで何となく「敬遠」してましたが、HCで半額!だったのです。
         交配親が「グラハム・トーマス」と「イエロー・ボタン」ですから、
         どちらも四季咲き性、秋にそんなに咲かないわけはないのでは…。
         そんな「些細」なことどうでもええわ…で、連れて帰りました。

       
            □ プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント
       (Princess Alexandra of Kent S 2007 D.Austin England)
        蕾が少しずつ膨らんで来ました。バラの春が待たれます。
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スミレ咲き、ムスカリの咲く

2010年03月27日 21時26分45秒 | 春分
                                □ エイザンスミレ、ナチュラルでエレガントで…ほぼ満開。

       
         □ ずっとムスカリの隣りで花の春を待っていました。

◇ 昨年まで地植えにしては、なぜか(おそらく日照、風通し)ことごとく全滅していたスミレの花。
  今年の春、小さい鉢植えで愛らしい花を見せ始めて、先に咲いて待っていたムスカリと調和しています。
  昨年までのことがあったせいか、あちこちで咲き出した姿に少なからず感激したりして…。
  スミレの春、菫色の春、どちらも庭の一角になくてはならない光景だと思います。

       
           □ つい何日か前から咲き出したスミレです。

        
     □ スミレの花らしいスミレの花、いつまでも咲いてほしい感じです。

       
        □ 花後に一回り大きな鉢に植え替えなさいとのこと。
          そんな神経質にならずとも…さっさと植え替え。

       
            □ 昨夏に枯れたかとあきらめていた株。
              ようやく一輪開花しました。

       
     □ この白いニオイスミレが、この春最初に咲き始めたものです。

      

       
        □ 水仙が咲き進み、ムスカリが少しは「ベルト」らしく…。 
 
  
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折節の移り変はるこそ

2010年03月22日 21時51分25秒 | 春分
                                                 (2010年3月22日 大分市)

  
  (una poesia di oggi)

◇ 折節の移り変はるこそ、ものごとにあはれなれ。

  季節の移り変わるさまは、何事につけても趣深く感じられるものだ。

       

◇ もののあはれは秋こそまされと、人ごとに言ふめれど、それもさるものにて、

  物事のしみじみした情緒は秋がもっとも優っていると誰しも言うようだが、
  それも一応はもっともなことであるけれども、

       

◇ いまひときは心も浮き立つものは、春の気色にこそあめれ。

  さらに一段と心も浮き立つものは、やはり春の景色であると思われる。 

       

◇ 鳥の声などもことのほかに春めきて、のどやかなる日影に、垣根の草萌え出づるころより、

  鳥の声などもことのほかに春めいてきて、のどかな日の光に垣根の草が芽を出し始める頃から、      

        

◇ やや春深くかすみわたりて、花もやうやう気色立つほどこそあれ、

  しだいに春が深まり霞がかかって、桜の花も次第に咲き進んで来そうになる、 

       

◇ 折しも雨風うち続きて、心あわたたしく散り過ぎぬ。

  ちょうどその頃に雨や風がずっと続いて、結局は気ぜわしく散ってしまう。   

       

◇ 青葉になりゆくまで、よろづにただ心をのみぞ悩ます。 

  桜が青葉になっていくまで、春はすべてに渡ってとにかく気をもませるばかりである。
  
       
                                      (紅葉)
 
◇ 花橘は名にこそ負へれ、なほ梅のにほひにぞ、いにしへのことも立ち返り恋しう思ひ出でらるる。 

  橘の花は思い出を呼び戻すということで有名であるが、
  それよりも梅の香の方が過去の記憶へと立ち返って、あの日を恋しく思い出させてしまう。  

       

◇ 山吹の清げに、藤のおぼつかなきさましたる、すべて、思ひ捨て難きこと多し。

  山吹の花の清らかさ、藤の花の今にも消えそうな姿を見るにつけても、
  こうした想いを捨ててしまうことなどできるわけがない。
 
         

                   徒然草 第十九段より  吉田 兼好(1283 ? - 1352 ?)

◇ もうお気づきの方も多いと思いますが、私のブログ・ネーム「折節」は徒然草のこの段からお借りしています。
  今年の桜、早くも咲き進んでいます。
  さて、明日から出張その他で、ブログの更新をしばらくお休みします。
 
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庭の北側の春

2010年03月22日 20時31分16秒 | 春分
                                        □ 庭の北側、今はこんな彩り。

◇ 北向き玄関ですので、入ったらすぐ左手がヘレボルスなどのコーナーとなります。
  もちろん半日陰のバラ達のコーナーでもあるのですが、まだまだバラの春には程遠いこの頃です。
  ちょうど花の姿が独特なムスカリと、花の色合いが個性的なヘレボルスの組み合わせとなりました。
  ヘレボルスは鉢植えの半数ほどがこの春の初開花ですので、どこかしら見慣れない光景に感じます。

       
         □ ヘレボルスは満開のまま時が止まったような趣き。

◇ レンズ越しにふと目についた、この花の色は何と呼んだらいいんでしょう。
  黒百合かなあと思ったんですが、植えっ放しでよくわからなくなった花、私はいつもこんな調子です。
  数日で開花となるはずですから、そのうちにはっきりするでしょう。
  この辺りは貝母(バイモ)もすっきりとした姿を見せ始めましたが、控え目な春の花達も情緒があると感じ入ります。

 
        □ ヘレボルス・原種系「ステルニー」の幼苗の鉢の横にも蕾…。 

       
            □ チューリップ・原種系「レディ・ジェーン」
              先日の「春の嵐」の余韻、あちこち向いて…。

       
       □ 庭では、チューリップの春にも差しかかって来たようです。
         いつの間にか、庭の東側一帯に移りました。  
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春霞の空の下

2010年03月21日 10時10分50秒 | 春分
                                  □ クレマチス・アーマンディ「アップル・ブロッサム」
                                       (Clematis armandii 'Apple Blossom')
                                     キンポウゲ科キンポウゲ属の半耐寒性多年草

◇ 土曜日の夜半までの強風と雷雨、大荒れの天気から一夜が明けました。
  空はすっかり晴れ上がり、冷たい北寄りの風が強い朝です。
  嵐が去って視界も一変、黄色く霞がかかっています。
  遠くはベールに包まれているような光景、黄砂の飛来です。

       
             □ アップル・ブロッサムは鉢植えです。
       バコパ(Bacopa)ゴマノハグサ科バコパ属の耐寒性多年草

       
       □ 初年度の昨シーズンは、花芽は全く見られませんでした。
         この春の蕾の数の多さに、正直驚いています。

◇ 今日は春分、これからは春もいわゆる「本番」花の春です。
  そしてその日に合わせたように、待ちかねたクレマチスの初開花です。
  キンポウゲ科の花らしく、庭にナチュラルな落ち着いた佇まいをもたらしてくれる姿。
  たくさんの蕾が次々に花開いたとき、そこにはどんな光景が待っているのでしょうか。

       

       
       □ バラをアーチに絡ませる予定ですが、まだまだ先のこと。
         お先にこのクレマチスをと思いました。2シーズン目です。 
 
   
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花から花へ、受け継がれる春の彩り

2010年03月20日 23時50分25秒 | 啓蟄
                                 □ チューリップ「ライトブルー」急速に色づいて来ました。
                                   今のところ、ライトブルーには見えませんが…。

◇ 桜の開花を平年より10日も早く前に持って来るくらい暖かな陽気は、
  何も桜に限ったことはなくて、春の花達にお天道様はみな平等です。
  昨年の今頃、庭の花がどうだったかなんて正確には憶えている訳がないのですが、
  春本番の花達は、やや前倒しで咲き出したような気がします。
  明日は春分の日、気がつけば急に4月の花が顔を見せそうな気配がして来ました。
  いずれも淡く穏やかな色合いの花、3月の花から4月の花へ、
  そこに身を置いていつも気持ちが安らぐ、この時季の花達です。

       
        □ 水仙は品種によって開花の時季がバラツキます。
          真ん中に白く見えるのは… ↓

       
        □ ラナンキュラス、庭では3月から4月の花の代表です。

       
      □ 昨年の夏を越して開花にこぎつけた、ガーデン・シクラメン。
  
       
          □ ヒヤシンスは、庭では3月の花だと思います。
            確かに、こんな姿が自然な趣きで好きです。 

       
       □ 「ものは試し」段階のつるバラの誘引、それでもわくわく。
         5年来の付き合い、レオナルド・ダ・ヴィンチ(LCl)です。

       
     □ 一番花はまだまだ約2か月先ですが(こんな花が咲きます↓)、
       今咲いている庭の花が、やがてバラに受け継がれるのです。

       
                                 2009年5月23日
               □ フローランス・ドゥラートル
           (Florence Delattre S 1997 Guillot France)

       
        □ バラの挿し芽も有望なものが出て来ました。
          来シーズン以降に受け継がれる花になってほしいです。

       
      □ クレマチス・アーマンディ「アップル・ブロッサム」秒読み…。
  
  
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行く春、ヘレボルスにとって。

2010年03月20日 22時10分58秒 | 啓蟄
                                  □ ヘレボルス 「パーティドレス・ライムイエロー」
                                    この春が初咲き、穏やかな姿が気に入っています。

◇ 土曜出勤で日中戸外に出なかったので実感できなかったのですが、こちらは最高気温が29.3度、
  3月の気温としての記録更新、なんと7月上旬の暑さだったそうです。
  日本海に急速に発達中の低気圧があって、南の海上の温かく湿った空気が南西の風となり、
  九州山地を越えて当地に吹き込むと、フェーン現象でこんなことになることがあります。
  昨日の最高気温は15度で明日も15度の予報、地球温暖化の影響もあるのでしょうが、
  気象台も温度計も行ったり来たりでご苦労なことです。
  こんなに温暖な九州、とっくに桜も開花していますから、そろそろ庭のクリスマスローズもお仕舞い、
  また来年2月にお会いしましょう、そんな声が聞こえた感じがしました。

       
             □ ほとんどの株が開花してしまいました。
                                  
       
           □ ニゲルは、まだいくつかの蕾が残っています。
             この辺りでは、やがて半八重のオールド・ローズ、
             アルバ・セミプレナに引き継がれて行きます。

       
      □ この花はさて…そもそも健やかに生長してるんでしょうか!?
  
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愛らしい庭の宝石

2010年03月19日 23時54分55秒 | 啓蟄
                            □ シラー・シベリカ(Scilla siberica)ユリ科ツルボ属の耐寒性多年草

◇ 春の庭で貴重な青一点、小さすぎてうっかり見落としてしまいそうな花が咲いています。
  青と言っても、マリンブルーにスカイブルー、様々な青がありそうですが、これはどんな「青」なんでしょう。
  ターコイズブルーはどこか平面的な色合いですし、まあ微妙な色合いにこだわり過ぎても仕方がないようです。
  この花の色は素直に青、ブルー、花の色では貴重な色、それで良しとしましょう。

       
        □ この春は今のところここだけ、まだありそうですが…。
 
◇ うちの庭の花で他に青と言えば、あとはムスカリでしょうか。
  この小さい花達も集まって寄り添って、庭では貴重な彩りのアクセントとなっています。
  数年前はこじんまりとでもブルーのベルトを思い描いてましたが、しっかり咲いてくれた今の姿で十分です。
  シラー・シベリカやムスカリのブルー、いま時分の心の中ではすっかり春の主役を張ってくれているようです。

        
            □ もう少し青い「点」が増えそうですが、
              これくらいのムスカリの春です。

       
         □ ほんのりと灯りの点ったような趣きがお気に入り。

       
        □ 青々とした葉の間から、まだまだ生まれてきそうです。

  
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