Willow's Island

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魂の燃やし方

2019年07月31日 05時37分37秒 | 

 先日は長女の誕生日(11歳)だったため、本を2冊プレゼントした。そのうちの1冊が、今人気となっている「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」という本である。世界中の様々な偉人が、実は失敗を繰り返していたことを子どもに紹介し、生き方についてアドバイスをする、という内容である。私も読んでみたのだが、本当に出版社からのメッセージにあるように「子どもの心に本音で響く言葉に定評のある大野正人さんの文章が、優しく刺さってくる」のだ。
 特にこの中で、黒澤明監督についての文が、私の心にもろ直球で突き刺さった。子供向けの本だというのに、目から涙が出ることを抑えられなかった。私も日々の仕事のことで、心に抱えていたものがあったのかもしれない。長くなってしまうが、その部分を以下に引用する。


・・・また、黒澤は言います。
「愚劣なものがはびこれば、選択する力は落ちる。そうなると良い才能が育たない」
 愚劣とは、バカらしくは何の価値もないこと。愚劣な作品ばかり見て育った人は、どれだけ才能があっても、良い作品を作ることができない。だから黒澤は自分のためだけでなく、未来の映画界のためにも、良い作品を作り続けたのです。
 だから、みんなも名作と呼ばれる作品を、できるだけたくさん観ておきましょう。これは、物を作る仕事だけでなく、あらゆる仕事をする上で、必ずプラスになります。
 名作には、作り手たちの「たましい」がこめられています。このような作品に数多くふれておくと、自分が何かしなければいけないとき、これまで観てきた名作たちが、自分のたましいのもやし方を感覚で教えてくれます。
 自分が心から楽しめ、さらに人から認められるような仕事ができるかどうかは、このたましいをもやす感覚を持っているかいないかで、大きく変わります。

 今は、わからないかもしれません。でも、この言葉の意味は、しょうらいきっとわかるようになるので、心のかたすみに残しておいてください。


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