Wilhelm-Wilhelm Mk2

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信忠

2015-03-14 | Weblog
備忘録
・信忠と松姫:織田と甲斐武田の盟約のため7歳で婚約させられるが、信玄の上洛作戦で盟約が切れたため破談となる。二人が顔を合わせたという記録はないが、頻繁に文通していたらしい。信玄の死後、武田家は長篠合戦を経て織田軍に滅ぼされる(甲州征伐)。甲州征伐の総大将は皮肉にも信忠だった。殆どの武田一族と重臣が自害するなか、松姫は関東に落ち延びる。甲斐平定後、なんと信忠は松姫に迎えの使者を出す。松姫も信忠に会うべく出立するが、本能寺の変で信忠は横死。松姫は引き換えして尼となり、八王子の庵で江戸時代まで生きた。信長の嫡男信忠はあまり語られないが、なかなかに深いドラマ。
・今川氏真:愚将として描かれることが殆どだが、北条から秀吉、そして家康へと権力寄り添いながら細々と生き延びて、江戸時代には高家となった。生きてこそなんぼ。
・N響:ついにソロコンマスが定年退団。噂によると後任は札響の若きコンマスらしい。札響を3月に退団なので確実なのだろう。ゲストコンマスで何度も登場していたらしいが、私はまだ彼の弾きっぷりは拝見していない。個人的には、同じくゲストコンマスを数回務めたチューリッヒ歌劇場の岡崎氏もよかったのだが。岡崎氏は大学から欧州にわたり、ブロン、シュバルベに学び、カラヤンアカデミー出身。ミュンヘンコンクールで1位を獲得し、名門オペラハウスの現役コンマスというべらぼうな経歴である。サンティ指揮の演奏会をテレビで鑑賞したが、キビキビした弓捌きに欧州仕込みの大振りのザッツをみせて、実にスケールが大きかった。しかし岡崎氏だけでなく、最近は世界の名だたるオケに必ず日本人が存在していて、世界一線で活躍する日本人奏者が多いことに驚かされる。正直、国内残留組は2流なんだろうな。トランペットの長髪トップ氏も定年退団らしい。時代の変わり目だ。よき方向に行けばよいが。