今日はアルバム『初恋』7周年記念日であると同時に『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-』の発売16周年記念日でもあって。キャリアが長くなってくると記念日が重なるケースが増えてくる。嬉しい悩みでありますな。まぁ両方祝えばいいんだけどね。
それを言ったら昨日は「宇多田ヒカル庵野秀明対談」が実現してちょうど4年だったりもして。エヴァ絡みまで網羅するとまたどんどん増えるわね。
今クールのガンダムは鶴巻監督が大暴れしたらしいんだけど(私観てなくてね)、庵野監督…いやこの場合は庵野社長か、彼もまた楽しく眺める立場に居たみたいで。昨日触れたTM NETWORK の“BEYOND THE TIME”のリバイバル・ヒットもこのガンダム絡みだし、人と人が絡み合うと何がどこまで訴求?いや遡及か?するかわかったもんじゃないわね。
さて『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-』発売年は2009年。UTADAの2ndアルバム『This Is The One』のリリースが同年3月と5月だったこともあり、ヒカルは直接プロモーションには絡んでいない。初代『Beautiful World』と違いシングルCDも出ず配信限定で、アートワークにも宇多田ヒカルが登場していなかったからこのリリースはかなりの割合で「エヴァの為のもの」だった。「ヱヴァンゲリオン新劇場版:破」の、だね。
そのサウンドを16年経った今聴くと、寧ろ最近のバンドサウンドに近いんだなと身近に感じるから時の流れは面白い。単純にミキサーのラッセル・マクナマラの趣味だった筈なんだけど。新劇場版4部作の第2部の終局で「これからどうなるんだ!?」という引きの中で流れたこのアコースティック&エレクトリック・バンド・サウンドの『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-』、もしSFツアーの面々で演奏していたらどうなってたかなんて妄想もはたらいちゃいましたわ。去年のツアーではもちろん『Beautiful World』が演奏されていて、2010年に横浜で2公演だけ開催された『WILD LIFE』以来ということで、オリジナル・バージョンをまず披露するというのは正解だったのだけれども。
しかし、当時の6月下旬も暑かったけど、今年の6月下旬はもうほぼ真夏の暑さなので、この突き放すような気怠いサウンドがマッチしまくってて困るわ。電車に乗ってちらつく陽光がまだらに眩しいことといったらそれもまたエヴァっぽくてねぇ。多分、いつか宇多田ヒカル音源も含めた「新劇場版:序破Qシン」を総て纏めたオールアバウトなサウンドトラックアルバムがリリースされてそこにこの曲も収録されると思うのだけど、そこでもこのリミックスはマイペースに異彩を放ってくれそうで、それもまた楽しみの一つでありましたとさ。