@utadahikaru : 脇 posted at 2021/5/26/01:58:03
史上最短ツイートにも程があるわ。昨日公開になった『PINK BLOOD』のミュージック・ビデオ15秒スポットに伴うアー写を貼り付けたスタッフツイートを引用してのこの一言。いやまそりゃ脇が綺麗って即日評判になってたけど自分から触れていくスタイルでしかも簡潔極まりないという。これで伝わるっつーんだから超一流の作詞家の言語センスよ。それとこれとは関係ないかもしんないけど。
これ「腋」って書いてたら印象変わってたろうかなぁ。「脇」というと人体の一部とは限らず「道路脇」みたいに傍とか横とかいう一般的な意味も持つが、「腋」の方だとほぼ完全に人体(生物)の一部を指す為より生々しくなる。もともとフェロモン部位らしいのでここを晒すのはセックス・アピールともとれ、ヒカルさん、まぁ大胆になられたことだわね。三年前の今日のツイートもブラの話だしもともとあけすけ気味ではあるのですが。
欧米では(って書き出しなんか頭悪い感じで気に入ってる。オバQのドロンパみたいなもんか)、セレブ女性が腋毛を剃る剃らないの話が度々話題になっているようで。古くはマドンナから最近ではローデス・レオンさんという方が……ってこの人そのマドンナの愛娘っすな。あとレディーガガ様も体毛に関しては積極的に発信していた。かなりの超有名セレブが議題に上げてくれてるけど、まぁそんなにこの“運動”が広がっている印象はない。
多分欧米ではこれはフェミニズムの文脈で語られていて、性別で社会的な圧力をかけていること自体への疑義という側面が大きい。生やしてようが生やしてまいが剃ろうが剃るまいがその人の自由なのだが、世間からの有形無形の圧力がかなり大きい事への違和感。そこに抗う事がメッセージになっている。
日本では脱毛広告の圧が凄まじい。Web広告でも頻繁にお目にかかる……とか書いたら今の時代私が腋好きな性癖なのだと吐露してるだけの話になるけれど、電車とか雑誌とかパーソナライズされていない広告でも脱毛のヤツは物凄く目立つ。ちょっとかなり多い。それはお前がそういうのを気にして生きているから以下略。
勿論、自分の身体は出来得る限り自分自身の自由であるべきでそれが基本中の基本なのだが、この広告量、そして広告内容─言い方とかフォントとかレイアウトとかですね─の持ってる「これはしないといけませんよ」な押し付けの義務感みたいな感じは確かに非常に不愉快だ。いやそれはお前が腋毛フェチなだけだろとまたまた言われそうだけど、「こんなん生えっぱなしでええやん、特に困ることもないし。いちいち処理面倒くさい。」と思ってるけどとても口に出して言える雰囲気ではないと思ってる女性の皆さん、いらっしゃいませんかね? どうなんでしょね。
今回晒したヒカルの腋はつるんつるんでお手入れが行き届いていて非常に美しい。惚れ惚れ致します。それはそれでひとつの魅力として素晴らしいのだが、一方でこのタイミングでヒカルが生えっぱなし或いは毛並みを整えてアー写をカットさせてたとしたらどんな反応になってたろうなぁ?という興味はやっぱり少し残った。今の日本だとこのつるんつるんが正義なので現実にはどう足掻いてもこうなっていたのだろうけれど。宇多田ヒカルの世間でのポジションてのもあるからね。
勿論世論が(例えば喫煙に対する態度が昭和と令和で大逆転したように)今度は「腋毛はそのままにすべし」に傾き過ぎたらあたしは「脱毛の自由を!」と唱えるだろうから、あれだ、腋も好きだけどやっぱり自由がいいんだろうね。でないと自然な必然は手に入れられないからさ。……何の話だったんだ今回。
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