無意識日記
宇多田光 word:i_
 



メタラーの私は今年「クラブチッタ30周年」で記念ライブが沢山あってさてどれを見に行こうかなと算段している所だが、邦楽ファン、特に歌姫ファンは大変だろうなと思う。今年は1998年デビュー組が20周年イヤーだからだ。宇多田ヒカルは勿論、そこに椎名林檎に浜崎あゆみ、MISIAにaikoも1998年デビューである。そこに引退ツアーの安室奈美恵が加わるのだからいやはやどんな日程になるのか知らないが、皆記念ライブ/ツアーをやるのならそりゃ大変だろうて。チケットは問題なく売れるだろうが、この中で「一際話題になる」のは結構大変なんじゃあなかろうか。

一体どんなライブ/ツアーを敢行すれば目立てるのか。私には全くわからないし、チケットが売れるんだったら話題になる必要もない気がしなくもないが、なんとなく皆が「20周年記念」というフレーズに対して、飽きがくるとは言わないまでも大して何も感じなくなってくる事は大いに有り得る。

その中でヒカルの立ち位置はというと。本当のデビュー20周年記念日は今年の12月9日なので"最遅"である。これがどちらに転ぶのか。「あぁ、また20周年記念。今度は宇多田か。」となるのか「狂乱の20周年イヤーのオオトリを飾るのは皆さんご存知真打ち登場!宇多田ヒカル!!」となるのか、これを誰かがコントロールできるとは思えない。多分に運に左右されるだろう。

まずはやはり、当たり前過ぎる事だが、アルバムのリリース日とツアーの日程が重要である。季節は春になるのか夏になるのか秋になるのか冬になるのか。難しいのは、20周年の歌姫たちは、お互いを牽制したりはしないことだ。各々が自らの都合で動くだけ。それらが大きなうねりとなってリスナーを飲み込んでいくだろう。

ツアーの日程で、実現した時にいちばん人気を博すのはその2018年12月9日水曜日の公演であろう。正真正銘宇多田のデビュー20周年記念公演。人気が出ない筈がない。平日なんて何のその、だ。

次に人気が出るのは2019年1月19日土曜日の公演。Hikkiの誕生日を直接祝いたいというファンは山のように居る。この日のプレゼントボックスは(あれば)大変な事になる。土曜日というのもポイントが高い。凄い倍率になりそうだ。

…という2日間は、時期が冬場、しかも2018年と2019年を跨ぐ年越しツアーを想定した場合の記念公演だ。もしこれが実現したら、そう、宇多田ヒカル初の"カウントダウン・コンサート"が現実味を帯びてきそう。会場がとれていれば期待したいところ。

この、「デビュー20周年記念日公演」「初のカウントダウン・コンサート」「36歳の誕生日を祝うライブ」の3つをフィーチャーした「冬のツアー」が予定されているなら、並み居る歌姫たちの活動の中でもかなり目立てるのではないか。完全にただの妄想暴走夢物語だが、今のうちに色々と胸を膨らませておこう。実際に生歌聴いたら他の総ての事はどうでもよくなるからなッ!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




『あなた』が12月のレコ直月間シングル賞に選ばれたらしく。めでたい。配信数は通算14万余、集計前の分も併せれば20万を伺おうかというところかな。まだまだ不透明な部分が多く、数字の大きさと価値観の対比が曖昧な感覚のままだが、少なくとも売れていないという事はなさそうだ。『大空で抱きしめて』や『Forevermore』にひけをとらないばかりか上回る、上回っている可能性も出てきた。喜ばしい事である。

あと2ヶ月もせぬうちにSONY移籍一周年を迎えるが、今の所頗る順調のようだ。いや勿論制作上の苦悩や葛藤はあるだろうし毎日神経をすり減らしてはいるだろうが、精神崩壊に向かわなければよしとしておきたい。つまり、ヒカルが受け入れようと覚悟して得た苦悩ならば肯定しておこう。その成果をハナクソほじりながら高々3000円ちょいのお金を出してのほほんと買ってきて居眠りしながら再生するのだ。ああ愉悦。贅沢かな。

それはそれとして。海外のファンの皆は鬱憤が溜まってやしないか少々気にはなる。昨年の今頃はちょうどRay Of Hope EPが出て海外のキングダムハーツファンがこぞって買い求めた。結果iTunes Store USAでチャート2位の成績を収めた。ここまでの規模のファンを放置というのもやや拙いのではなかろうか。

とはいえ、こちらの議論も雑である。ついつい「日本とそれ以外」という枠組みで見てしまうが、現実には米国があり英国がありEUがありアジアがあり。勿論米国は50の州がありEUには加盟国がありアジアも中央アジアと東南アジアと東アジアがあり…と幾らでも細かくみていく事が可能だ。その中で限られた人員と予算と時間をどう割り振るかといえばそりゃ日本に集中しますわよね、と。

実際、ヒカル自身がそんなに海外のファンを視野に入れていない活動を今はしてると思う。日本国内では、タイアップはほぼ「向こうからのオファー」だが国外では寧ろこちらから売り込みにいかなくてはならないだろう。そんな温度差を正確に読み取っている、ともいえる。飲料水のCMにドラマ主題歌、映画主題歌と完全に国内向けの展開。不満がある訳ではないが「ずっとこのままなの?」という疑問は消えない。本人がロンドンに住んでいるかもしれないというのにもかかわらず。

そして今年は国内ツアーが始まる。それが終わったらそのままアジアツアーや欧州ツアーや全米ツアーが始まる…という可能性は、あるのやら、ないのやら。ちょっと唐突になるし。まずはその前に、海外に行くとしてもプロモーションイベントでご機嫌を窺ってから、だろうな。重要なのはその時の周りを固めるスタッフの人選なのだがこればかりは考えても仕方ないのよねぇ…。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )