昨日と今日の2日間、静岡市のツインメッセ静岡で
「ふじのくに 食の都の祭典」が開催されています。
今日は、公開セミナーが開かれ、
その中でイチゴの新品種 きらぴ香についての
お話が聴けるというので、聴講させていただきました。
きらぴ香の魅力は、次のように言われています。
●外観 きらきらと宝石のような光沢
●食味 甘味が強く、酸味は少な目
みずみずしい口当たり
●香り フルーティー(アップル様)
香り強い。 幸せ感がある。
が、しかし!!
正直、当たりはずれがある・・・。^_^;
一番最初に食べたきらぴ香は、本当においしかった。
でも、その後、おいしいきらぴ香に出逢ったことがない。
硬くて、酸っぱくて・・・(>_<)
そして、紅ほっぺに続く新品種と言われるのだから、
かなり栽培に力をいれているのかと思いきや、
先日、視察で伺った農家さんも、
紅ほっぺのハウスの中の、ほんの数列だけを
きらぴ香の栽培に充てていらっしゃいました。
この理由がどうしてもわからなかった。
栽培が難しい品種なのか?
それとも、新品種に取り組む農家さんが少ないのか?
それをどうしても確かめたくて、
イチゴの研究報告をなさった望月主任研究員様に
質問させていただきました。
そのご回答をまとめてみると・・・。
まず、一番の問題点は
●きらぴ香の苗が少ない→生産者が少ない
きらぴ香の生産者さんは、「種」ではなく、
ランナーから作った「新苗」を植えて育てています。
この苗自体が少ないのです。
だから、JAに出荷しているイチゴ生産者さんの中から
「きらぴ香の栽培に取り組んでもいいよ。」
と手を挙げた人にのみ、苗を配っている状態なのです。
●今は、試験栽培の期間
生産者が少ないから、栽培法も確立していません。
よって、品質にもばらつきが出ます。
今は、あくまでも試験栽培の時期なのです。
来年、再来年になれば生産者も増えるので、
品質も安定してくると思われます。
こちらは、セミナーの最後に
試食品として配られたきらぴ香です。
容器のふたを開けた瞬間、
華やかな香りがふわっとわいてきました。
果肉も適度に軟らかく、甘味も十分でした。
今日のきらぴ香は、幸せの味がしました。
来年のきらぴ香、そして再来年のきらぴ香は、
いつも幸せの味がしていますように。(*^_^*)