”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

今日のきらぴ香 来年のきらぴ香

2016-02-21 15:14:17 | 果物

昨日と今日の2日間、静岡市のツインメッセ静岡で

「ふじのくに 食の都の祭典」が開催されています。

 

今日は、公開セミナーが開かれ、

その中でイチゴの新品種 きらぴ香についての

お話が聴けるというので、聴講させていただきました。

    

きらぴ香の魅力は、次のように言われています。

●外観 きらきらと宝石のような光沢

●食味 甘味が強く、酸味は少な目

    みずみずしい口当たり

●香り フルーティー(アップル様)

    香り強い。 幸せ感がある。

  

   

が、しかし!!

正直、当たりはずれがある・・・。^_^;

  

一番最初に食べたきらぴ香は、本当においしかった。

でも、その後、おいしいきらぴ香に出逢ったことがない。

硬くて、酸っぱくて・・・(>_<)

   

そして、紅ほっぺに続く新品種と言われるのだから、

かなり栽培に力をいれているのかと思いきや、

先日、視察で伺った農家さんも、

紅ほっぺのハウスの中の、ほんの数列だけを

きらぴ香の栽培に充てていらっしゃいました。

   

この理由がどうしてもわからなかった。

栽培が難しい品種なのか?

それとも、新品種に取り組む農家さんが少ないのか?

  

それをどうしても確かめたくて、

イチゴの研究報告をなさった望月主任研究員様に

質問させていただきました。

そのご回答をまとめてみると・・・。

   

まず、一番の問題点は

●きらぴ香の苗が少ない→生産者が少ない

 きらぴ香の生産者さんは、「種」ではなく、

 ランナーから作った「新苗」を植えて育てています。

 この苗自体が少ないのです。

 だから、JAに出荷しているイチゴ生産者さんの中から

 「きらぴ香の栽培に取り組んでもいいよ。」

 と手を挙げた人にのみ、苗を配っている状態なのです。

  

●今は、試験栽培の期間

 生産者が少ないから、栽培法も確立していません。

 よって、品質にもばらつきが出ます。

 今は、あくまでも試験栽培の時期なのです。

 来年、再来年になれば生産者も増えるので、

 品質も安定してくると思われます。

 

   

こちらは、セミナーの最後に

試食品として配られたきらぴ香です。

 

  

容器のふたを開けた瞬間、

華やかな香りがふわっとわいてきました。

果肉も適度に軟らかく、甘味も十分でした。

 

   

今日のきらぴ香は、幸せの味がしました。

来年のきらぴ香、そして再来年のきらぴ香は、

いつも幸せの味がしていますように。(*^_^*)

 

コメント
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