農山漁村ときめき女性の研修会が開かれました。
「食の大切さをつなぐには」というテーマで
管理栄養士の大角子先生のお話を伺いました。
大角先生は、私の食育の道を照らしてくださった方です。
「食育って何なの?何をやれば、食育になるの?」
と、もがき苦しんでいた頃(あっ、もう10年以上も前ですね)
その答えを求めて、
私は、ありとあらゆる「食育セミナー」に出まくっていました。
そして同時に、大角先生が講師をなさっていた
幼稚園の食育クッキングにサポートメンバーとして加わり、
毎回、その様子を記録していました。
子供たちが食を通じて成長していく様子を見て、
自分の進むべき道が見つかったような気がしています。
さて、今回の講演では、
地域食、伝統食、食育活動を柱にお話をしていただきました。
農山漁村ときめき女性では、ここ数年
中遠地域に伝わる「おはたき」という伝統食をテーマに
活動をしてきました。
遠州地域の農産物を使ったおはたきを開発したり、
おはたきの新しい食べ方を研究したり、
幼稚園の食育でも、おはたきが題材になりました。
ところが、全国の郷土食を集めた全10巻からなる本を見ても、
静岡県の郷土食で載っているのは、たったの3つだけ。
・たけのこのあらめ煮
・まる鍋(すっぽんの鍋)← 食べたこともありません。^_^;
・桜えびのおろし和え
おはたき、入っていませんね。
伝統食や地域食を守り育てたくても、
この本に沿って考えると、「育てるもの」がない状態。(>_<)
でも、「これってひょっとして、伝統食じゃないの?」
というものが次々に挙がりました。
・しそ巻き
・小メロン漬け
・自然薯の芋汁(とろろ汁)
・浜納豆
・金山寺味噌
自分たちの食生活の中に、自然に溶けこみ過ぎて
「伝統食」「地域食」と気づかないでいるものって
意外とあるのかもしれませんね。
さて、農山漁村ときめき女性のメンバーは、
私以外は、全員農家さんです。
女性農業者ならではの食育、
野菜ソムリエ、だしソムリエとしての食育、
色々な形があって良いと思っています。
でも、活動に悩みは尽きない・・・。
そんな私たちに、大角先生がこんな言葉をかけてくださいました。
「食育の目的は、食べ物をニコニコ笑いながら食べる環境を作ること。」
だから、隣りのおばあちゃんにお菓子を持って行く時に、
「これ、おいしいけど食べ過ぎないでね。」
と、声を掛けてあげることも、食育なのです。
知らぬ間に、身近なところで食育って行われているのです。
でも、ひと声かけるための「引き出し」は
できるだけたくさん持っていたいから、
これからも、ニコニコのための努力は続けてまいります。
講演中に、写真を撮り忘れたので、
最後に我が家の大根の写真を・・・。^_^;
今年も、ダイコン咲く!!
ガンバレ、受験生!!
そして、ガンバレ、アナタとワタシ!! ヽ(^o^)丿