”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

イチゴ受難の年

2016-02-14 11:38:27 | 果物

昨日の「野菜ソムリエの学習会」のレポートの続きです。

  

今日は、イチゴのハウス見学について

書かせていただきますね。

  

今シーズンは、イチゴにとっては厳しい年となりました。

まず、昨年12月初めの高温でイチゴの生育が早まり、

一番需要があるクリスマスの時には、

イチゴが不足するという事態が・・・。

   

イチゴの説明をしてくださった生産者の大沢さんも

「栽培を初めて15年。

 こんなに暖かな年は初めて・・・。」

と、おっしゃいます。

 

   

写真を見てもわかりますように、

イチゴの棚は高いところにあります。

高設栽培と言って、初期投資は高くつきますが、

楽な姿勢で作業ができますし、

病害の防止ができるという利点があります。

  

真っ赤なイチゴがたくさん実っているハウス内を

想像していたのですが、

天候不順でイチゴの収量が少ない上に、

午前中に出荷を終えたばかりということで、

イチゴの色よりも葉のグリーンが目立ちます。

 

こちらは、紅ほっぺです。

 

   

ハウス内の大半は紅ほっぺが占めています。

収穫時期が遅めな紅ほっぺに代わって、

昨年登場した「きらぴ香」は、どうなっているのかというと・・・

  

  

ハウスの奥の方で、何列か作られていました。

  

きらぴ香の栽培には、まだまだ課題があります。

栽培技術も確立されているとは言えない状態で、

流通量も少なく、評価も様々です。

今後、品質が安定してくることに期待しています。

  

これは、紅ほっぺの花です。

 

   

マルハナバチが、元気に花粉を集めていました。

 

   

  

さて、場所をレストラン四季菜に移しまして、

イチゴの食べ比べを行いました。

 

   

前列左が章姫、右がきらぴ香

後列左がかおり野、右が紅ほっぺ

  

かおり野→きらぴ香→紅ほっぺ→章姫

の順にいただきました。

  

最初の3つは、果肉が硬くて、パキッと音がするイメージ。

ヘタ付近は酸味が強く、先端にいくと甘みを感じます。

そのコントラストはおもしろいです。

それらに比べると、章姫の軟らかくて甘いこと。

同じ品目の果物とは思えないくらい食感に違いがあります。

  

私は、やっぱり章姫が好き!! ヽ(^。^)ノ

   

今年はイチゴにとって受難の年となりましたが、

長年のアイドル戦争を戦い抜いたイチゴですから、

来年は、さらにきらっと、ぴかっと磨きがかかっていることでしょう。

JAしみず様、今回も多くのことを学ばせていただき、

ありがとうございました。

 

コメント
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