”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

えっ!!もう新生姜が!!

2016-02-02 14:01:22 | 野菜

今週、乾燥生姜の講座をやらせていただきます。

その導入部で生姜の種類についてお話するのですが、

「新生姜があったら説明しやすいのに・・・。

でも今の時期は絶対に無理!」

そう思いながら、磐田市のスーパーを覗いてみると・・・。

ありました!!

 

  

この真白き肌は、新生姜に間違いありません。ヽ(^。^)ノ

  

でも、なぜ今の時期に?

  

ここで、新生姜について、ちょっと説明します。

生姜の収穫時期は、2回あります。

まず、初夏~8月にかけて収穫されるもの。

これを私たちは、新生姜と呼んでいますね。

 

もうひとつは、秋に収穫されるもの。

これも掘りたては、当然、新生姜です。

見た目も、色白。

  

でも、消費者のイメージする新生姜は、

初夏のあの爽やかな辛味のある新生姜。

そのイメージが強すぎるため、

秋の生姜は、「新生姜」としてはほとんど販売されません。

収穫したものを数か月貯蔵してから出荷します。

貯蔵された生姜は、皮も茶色になり、

辛味も繊維質も強くなっていきます。

一年中スーパーに並んでいるあの茶色い生姜は、

貯蔵されたものなのです。

  

そうしてみると、今の時期に新生姜が並ぶのは

かなり珍しいことなのですよ。

 

  

疑問に思うと、じっとしていられないので、

パッケージに表示されている

JA宮崎中央さんにお電話を。(*^_^*)

 

  

営農部の方が、丁寧に説明してくださいました。

宮崎県の新生姜の収穫最盛期は、5月~8月。

沿岸地域の砂地を中心に、ハウス栽培されています。

この時期に出荷されるのは、生姜部会の皆さんの生姜です。

  

さて、今の時期の新生姜は、

たった一人の農家さんが、重油ボイラーを炊いて

温度調整をしながら、温室で栽培しています。

 

生姜は、インドからマレー半島にかけての

南アジアが原産地です。

生育温度は、15℃~30℃。

一番よく育つのは、25℃~28℃と言われています。

 

いくら温暖な宮崎県と言っても(この前は雪が降りましたものね)、

この時期に生姜を育てるのは、かなり大変なことでしょう。

  

今週の乾燥生姜講座では、

そんな生産者さんのご苦労もしっかりとお伝えしたいと思います。

  

JA宮崎中央さま、突然のお電話にも関わらず、

丁寧に説明していただき、本当にありがとうございました。

 

コメント
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