今週、乾燥生姜の講座をやらせていただきます。
その導入部で生姜の種類についてお話するのですが、
「新生姜があったら説明しやすいのに・・・。
でも今の時期は絶対に無理!」
そう思いながら、磐田市のスーパーを覗いてみると・・・。
ありました!!
この真白き肌は、新生姜に間違いありません。ヽ(^。^)ノ
でも、なぜ今の時期に?
ここで、新生姜について、ちょっと説明します。
生姜の収穫時期は、2回あります。
まず、初夏~8月にかけて収穫されるもの。
これを私たちは、新生姜と呼んでいますね。
もうひとつは、秋に収穫されるもの。
これも掘りたては、当然、新生姜です。
見た目も、色白。
でも、消費者のイメージする新生姜は、
初夏のあの爽やかな辛味のある新生姜。
そのイメージが強すぎるため、
秋の生姜は、「新生姜」としてはほとんど販売されません。
収穫したものを数か月貯蔵してから出荷します。
貯蔵された生姜は、皮も茶色になり、
辛味も繊維質も強くなっていきます。
一年中スーパーに並んでいるあの茶色い生姜は、
貯蔵されたものなのです。
そうしてみると、今の時期に新生姜が並ぶのは
かなり珍しいことなのですよ。
疑問に思うと、じっとしていられないので、
パッケージに表示されている
JA宮崎中央さんにお電話を。(*^_^*)
営農部の方が、丁寧に説明してくださいました。
宮崎県の新生姜の収穫最盛期は、5月~8月。
沿岸地域の砂地を中心に、ハウス栽培されています。
この時期に出荷されるのは、生姜部会の皆さんの生姜です。
さて、今の時期の新生姜は、
たった一人の農家さんが、重油ボイラーを炊いて
温度調整をしながら、温室で栽培しています。
生姜は、インドからマレー半島にかけての
南アジアが原産地です。
生育温度は、15℃~30℃。
一番よく育つのは、25℃~28℃と言われています。
いくら温暖な宮崎県と言っても(この前は雪が降りましたものね)、
この時期に生姜を育てるのは、かなり大変なことでしょう。
今週の乾燥生姜講座では、
そんな生産者さんのご苦労もしっかりとお伝えしたいと思います。
JA宮崎中央さま、突然のお電話にも関わらず、
丁寧に説明していただき、本当にありがとうございました。