池波正太郎「映画を食べる」読了
本書は平成16年に河出文庫より発刊されたものです。
たまには少し軽いものをと選んだんですが、なかなかどうして非常に読み応えのある映画エッセイでありました。
恥かしながら池波正太郎がこれほど映画通で、映画好きとは存じ上げませんでした。びっくりするくらいの本数を見てます。自分とは世代が若干違うので、かぶるところは少ないのですが、それでも自分が見て素晴らしいと思った映画を池波氏も「これはいい」と言っているのを読むと、やはりうれしくなりますね。
「ハリーとトント」、この映画は自分はテレビの「WOW WOW」で見たんですが、心にしみるいい映画でした。池波氏も「すばらしかった。今年になって観た映画の中でもっとも好きな映画だ」と絶賛しておられます。
解説の淀川長治氏、池波氏との交流をこれ以上ないくらいの暖かい眼差しで描いています。名解説でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます