トシの読書日記

読書備忘録

恐るべし!汁かけめし

2009-04-03 10:51:52 | あ行の作家
遠藤哲夫「汁かけめし快食学」読了


いわゆる「ぶっかけめし」ですね。お気楽なB級グルメ本のつもりで読み始めたらとんでもない、遠く室町時代から話を説き起こし、江戸、明治、大正、昭和と「汁かけめし」に関するかなりディープな文化的考察になっています。

まぁ、自分はそんなに思い入れはないんで、へ~ってなもんです(笑)

しかし、この方のカレーライスに対する執着には、なみなみならぬものがあります。いわゆる昔の家庭で作られていた、人参、じゃが芋がゴロゴロはいった黄色いカレーであります。これも、もちろん「汁かけめし」の一つだと著者は言い切るんですが、僕は、その手のカレーは好きではないので、読んでてあまりシンパシーを感じないんですねぇ。

ともあれ、たかが「汁かけめし」をこれだけ深く鋭く説いた筆者の力量に感服せざるを得ません。

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