ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

胃瘻チューブ挿入

2016-07-14 22:20:16 | Weblog
 胃瘻チューブで栄養管理されている方が、ふとしたことで、そのチューブが抜けてしまった。
 チューブの挿入は、今までに一回だけしか見たことはなく、他の医師は外来中だったし、この方は胃瘻を作ってかなり経っているので、恐らく、挿入孔はしっかりした壁のトンネルになっていると推測された。
 よって、見学たった一回で、実践することになった。
 器具に付いてる、絵付きの説明書でさっと学習してから、行った。
 まあ、押し込んでいって、無理な抵抗があったらやめようと決めて開始。
 ゼリー状の麻酔剤を、麻酔と潤滑剤の効果を期待して塗る。
 次いで、新しい管を少し尖らし気味にして、押し込んでいく。
 腹壁通過時にやや抵抗を感じたが、もう少し力を加えると、スコンと抵抗部分を通り越した感覚があった。
 開始から順調だったから、恐らく、きちんと入ったはずと思ったが、腹部レントゲンの確認は必要で、もし、先が腹腔内にあったら、マズイ。
 腹部XPの判定はOKで、次からは、もう少し余裕ができそう。
 昔、新入研修医に言った言葉を思い出した。
 「迷ったら、丁寧にやれ!」
 もう一つ、側にベテランの看護師さんがいたことにも、大いに支えられた。

※ やがて、“上皇”になる。それも良さそう。
コメント
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