町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

屋根のない博物館「坂の上の雲」フィールドミュージアムを視察

2015年02月15日 | 活動日誌

松山市では、小説に関係のある場所や主人公の足跡をはじめとする地域固有の貴重な資源がたくさんあることから、その魅力ある資源を再発見、再評価し、それらを活用したまちづくりに取り組んでいます。

「坂の上の雲」まちづくりは、司馬遼太郎の代表作のひとつ「坂の上の雲」が、松山出身の秋山好古・真之兄弟、正岡子規という3 人の若者が主人公となっていることから、これに着目したまちづくり構想です。そして、「坂の上の雲」を軸として、市内をいくつかにゾーン分けし、地域主体にその特色に磨きをかけ、それらを一体化し、市内全体を屋根のない一つの博物館と捉え、物語性のある魅力あるまちしようとする取り組みが、フィールドミュージアムという概念の基本計画です。

松山市では、H14年に、21世紀のまちづくりの方向性を見出し、新たな松山を創造していくための長期的な指針として、第五次の総合計画を策定。その基本理念を、「坂の上の雲」を目指して(高い志とひたむきな努力・・・一人ひとりが夢や目標を抱き、実現に向けてひたむきに努力すること)とし、その重点項目の1つに、物語のある観光日本一のまちづくりを掲げました。H18年に、フィールドミュージアムは、「坂の上の雲」を軸とした21世紀のまちづくりの構想を進めるための具体的な計画としてとりまとめられました。

「坂の上の雲ミュージアム」は、子規と秋山兄弟、3人が持った高い志を多くの市民が共有しながら、市民・観光客の交流し、市民活動を活性化させるための中核拠点として建設された屋根のない博物館『坂の上の雲』フィールドミュージアムの中核となる施設です。リムジンバスの停留所、市内路面電車の駅からも徒歩2分の場所に位置し、交通事情においても、極めて有効な場所に建設されています。

このミュージアムには、指定管理者制度が導入されています。指定期間を5年間として、管理業務の主な内容は、施設・設備の維持管理業務、運営業務、利用促進業務、活性化業務、その他となっており、公募型プロポーサル方式で選定がなされ、四電ビジネス㈱という四国電力系の会社が継続選定されています。四電ビジネスは、この他にも、香川県立プール、高知市のスポーツ施設などの指定管理業務を行っており、公共施設における安定した運営実績を有している。案内ボランティアの導入に加え、販売・カフェコーナーの充実、ドラマの効果を導入した展示スペース、市民展示や活動拠点の提供など、民間活力活かした管理業務が行われています。

コインロッカーが設置されています。

 

国の重要文化財 萬翠荘 坂の上の雲ミュージアムから撮影

市立子規記念博物館は、正岡子規の世界を通して、より多くの人が松山に親しみ、松山の伝統文化や文化についての理解を深め、あたらしい文化の創造に役立てることを目的に開設されて文学系の博物館です。坂の上の雲フィールドミュージアム構想では、サブセンターゾーンの一つ、道後温泉ゾーン位置し、周辺には道後公園や道後温泉本館などの名所があり、観光、市民の知的レクレーションなどの面からも、中心的な拠点として位置づけられています。館内には、市民が利用できる会議室や展示スペースも整備されており、観光拠点のみならず、市民活動の拠点としても、活用されています。

市内電車の駅からも、大変、近くに位置し、周辺には、お土産、飲食などの商店街、観光ホテルなどもあり、観光面でも魅力あるまちなみを見ることができます。

駅前からの導線は、電線地中化による道路整備が行われ、景観にも配慮が見られる。

松山市では、官民協働のによる新しいまちづくりを進めており、このフィールドミュージアム構想を実現するにあたり、平成16年から、活動支援事業を実施しています。構想を具体化するために、公共施設や地域資源の利活用に主体的に取り組むNPOや市民団体を助成するもので、市内各地で、さまざまな地域資源が発掘され、地域の魅力を高め、市民活動の活性化につながっています。


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