町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

ショパン坂

2014年12月24日 | 活動日誌

ご近所の方が亡くなられ、その方の遺作の絵画を展示するということで、奥さまからご案内をいただいていました。今日は、その会場に妻と行きました。 予定時間ぎりぎりに到着。窓越しに見えたのか、奥さんが、大きな声で出迎えてくれました。 お二人とも、外国籍の方で、しかも、それぞれ違う国の生まれ。ご夫婦で、世界33か国で暮らし、ご主人は、その土地々で、絵を描き続けてきた。日本では、大学の美術の講師をされていました。 最後は、北里大学で癌の治療をしたので、ご主人にとっては、日本は終の棲家になりました。

子どもには恵まれず、愛犬を家族にように大事にしていました。我が家の近所、目と鼻の先のような場所にお住まいでしたが、よく、小野路のショパン坂という場所まで来て、ご夫婦と愛犬で、家族水入らずで、よく、散歩をしていたそうです。 このあたりは、谷戸を挟んで、木が生い茂り、風景が素敵な場所。そして、ショパン坂にひときわ目を引く建物があった。ご主人は、その建物が好きだったそうだ。

亡くなられた後、真っ先に、奥さまは、その場所を思い出し、故人を忍び、思い切って、ショパン坂にあるその建物の扉を開くと、素敵なギャラリーとカフェが。しばらく、落ち込んでいた気持ちを奮い起こし、その場所で、初めてのご主人の遺作の個展を開くことになった。それが、今日行った会場CHOPINでした。 つきっきりで、これまでの生活を振り返りながら、作品一つ々を案内してもらいました。 病院の先生に反対を押し切って、二度ほど、車椅子のご主人と海外旅行をしたことを、とても、大事な時間をともに過ごすことができたと言っていたのが印象的でした。3度目は、残念乍ら、体力がなくなり叶わなかったのですが、それでも、ご主人を介護できたことが、よかったと話されていました。 最後まで、生きよう、楽しもう、二人の時間を大切にしよう、こうした思いを強く持ち続けていた、大変な時間であったと思うが、暗いイメージとは違うものであったと思う。