町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

町田とブルーベリー

2021年02月23日 | 活動日誌
今日は町田市内、木曽のブルーベリー農園を訪ねました。
日本にブルーベリーが導入され、東京小平市内で本格栽培が始まったのが1968年。そして、ほどなくして小平の農家とのつながりから町田市内でも栽培が開始されました。
当時は市場価値がなく、それを作り出すために軽井沢に持ち込みジャムとして販売。軽井沢には日本の原産ブルーベリーといわれるコケモモをジャムとして生産する実績のあるお店がありました。
軽井沢へは道路事情が悪く夏には大渋滞する中を収穫したブルーベリーを持ち込むのは、極めて大変なこと。そして、徐々に市場価格が上がっていったそうだ。
その後、市場価格は上がったが、生産量も増え規格が厳しくなり、大きさ、色などが問われるようになった。そこで、市内の協力者を得て町田市内でジャムづくりをすることに。
これをきっかけに、大きさや色などより品質を重視し、市内で生産されたものを加工し、安心して食べられるものをつくる生産拠点が立ち上げられることにつながっていく。

Wikipediaによると、日本での経済栽培は、1968年の小平市内で始まり、そして、長野県での栽培が1971年とある。その間に、少なくとも町田市内での生産は始まっていたと考えられる。
町田市内のブルーベリー栽培には、こんな歴史があったとは。
日本でのブルーベリーの市場価値の形成に大きな役割を果たしてきた市内の生産者。そして、地産地消、身近な生産者という都市農業の魅力を高めてきた町田の農業。このコロナ禍にあって、さらなる可能性を期待していきたい。

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コロナ禍の子どもたちに、今こそ文化芸術の力を

2021年02月01日 | 活動日誌
最近手にしたシリア難民のことが書かれた本(「君とまた、あの場所へ シリア難民の明日」安田菜津紀著)には、母国であるシリアから離れて生活するシリア難民の子どもたちの生活も描かれている。

ここ数年のうちに、日本においても中東支援の一つとしてシリア難民の受け入れを開始。シリア人留学生の受入れを行なっている。2017年から5年間で最大150名を受け入れる。この事業の最大の課題の一つが留学生の就職先の確保とのこと。

町田市内の法人がこの事業を知り、協力をしたいと考え、就職先として受入れたことを知り、私自身も関心を持ち、できることなら協力もしたいとの思いに至ったことから、シリア難民に関する知識を得るため、手にしたのが先程紹介した本。写真があって読みやすい、著者が現地で直接取材を重ねたものが書かれているので、生活感があふれる内容となっていて、わかりやすい。

読み進めていくうち、ヨルダンで避難生活を送る子どもたちの学校生活の状況が書かれているところを読みながら、コロナ禍での学校生活を送る子どもたちのことが、気になった。

シリアで充実したしてい音楽や演劇は、ヨルダンでの授業では組み込まれていないことから、日本のNGOなどが中心となり、公式の授業とは別途、こうした情操教育のプログラムを提供したとのこと。

このことについて著者は以下のように言っている。「子どもたちがいつか故郷に戻れた日に、授業に遅れのないように、ということだけが目的ではない。難民キャンプ生活が長引くほどに、苛立ちが募り、時には大人たちのストレスのはけ口として、子どもたちが暴力にさらされることもあるという。日ごろのキャンプ生活で溜まっている子どもたちの行き場のない感情を、ここで自己表現によって吐き出してもらおうというものだ。」

難民生活と比べることはできないが、コロナ禍での学校生活を送る子どもは、どうだろうか。行き場のない感情を抱えているのではないだろうか。勉強の遅れだけに焦点があたりがちだが、その気持ちを汲み取ることができているだろうか。

緊急自体宣言の延長がほぼ確実な中、改めて、子どもたちの感情を大事にした対応が求められていると。その中にあって何ができるのか。今こそ、文化、芸術に触れ機会を、工夫に工夫を重ねてつくってはどうかと思う。