町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

女性の活力

2014年11月05日 | 活動日誌

先日、懇談した市内企業の社長の会社は、女性が活躍している職場との印象を受けました。人の採用は、職安を通してのみ行っていて、会社案内も、通常、企業がお金をかけてつくったようなものではなく、ただ、いくつかの項目を載せただけの社内で印刷されたものでした。それでも、十分戦力となる女性社員の確保がなされていて、一人の求人に対して、14~15倍の応募があるようです。商品の企画、開発というものですから、誰にでもできるようなものではなく、それなりに経験や能力が必要な分野だと思います。

採用される女性は、ほぼ、家庭の主婦だそうです。育児や家庭との両立が、ご本人にとっては、仕事をする上での前提条件となっています。要するに、能力が最大限に発揮される職場、あるいは、収入といった通常の職場選びの基準以前に、家庭や育児との両立ができることを前提として、職場選びをしているのです。

そこで、これを企業の側から考えてみると、家庭や育児を両立できる働き方を提供できれば、能力のある人材を確保できるチャンスが多分にあるということになります。

懇談をした社長の会社は、まさしく、そのような人材を獲得しているのだと思います。また、都心部に比べれば、明らかに、人件費も低く抑えられていると思います。

この会社では、産休、育休をしっかりとらせているのですが、そのたび、人手が足りなくなることから、新たな女性を採用することになります。しかしながら、当然のことながら、復帰をしてくるわけですから、その分、人が増えます。その分、仕事も増やさなくてはならなくなります。結果的に、そのようなことを繰り返しているうちに業績も伸ばしてきたというのです。

このような事実からすると、市内の中小、零細企業も、高い人件費を出さなくても、優秀な人材を確保できる可能性は十分にあるのではないかと思います。そこでキーになるのは、女性、そして、多様な働き方となります。

国は、地方創生をうたい、女性の活力をいかせる社会を目指しています。女性の能力を活かして、地域に活力を見出していくには、子育て、家庭との両立を支援していくことは、大変、重要なこととあらためて感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 


市民相談を受けて

2014年11月04日 | 活動日誌

母親一人で子育てを終えたが、、一人暮らしで、精神疾患を抱えてしまった。子どもはいるが、すでに、全員成人して、それぞれ家族を必死になって支えている。なかなか、親を面倒見るだけの余裕がない。余裕のない生活を余儀なくされ、過度な精神的負担が原因となって、病を抱えてしまったのだろうか。こうした方の相談を受けて感じるのは、人間は責任を一人で背負いこむと、弱い面があるということだ。

昔の大家族時代と何が違うのだろうか。核家族化が進む中、苦労は自ずと孤独と一緒に抱えこむことが、当たり前のようになってしまったことが大きな原因なのではないだろうか。一人より二人、二人より三人と力をあわせ、協力する中で、お互いを感じ、安心感を得ていくという生活環境は、三世代が同居するような時代から核家族化が進んだ今は、得難いものになってしまったようだ。

最近は、少なくなってきてた三ちゃん企業。このちゃんが付く一人に、爺ちゃんか婆ちゃんがいる。今、求められている役割に、この爺ちゃんや婆ちゃんがあるのではないだろうか。普段は、第一線で活躍をしているのは、当然、父ちゃん、母ちゃんなのだろうけど、何かあった時には、存在感を、爺ちゃん、婆ちゃんが示す。頼りになる存在として、いるだけでも安心感につながる。こうした役割を、今風にアレンジして、高齢者に見出していいけるのか。今風にアレンジしてというのは、企業で雇用をしやすくするという目的で、制度やしくみ、ルールをつくるとでいえばよいでしょうか。いずれにしても、年金世代が、増えていく時代にあって、ご高齢の方に活躍してもらえるようしていくことは、年金世代に対して、負担していくという面からも大きな価値があると考えべきです。

 

 


池田 孝さん個展

2014年11月03日 | 活動日誌

今日は、市民文化祭の記念式典が開催されました。曇りかと思えば、晴れ間が広がる。そして、日中は少し暖かさを感じる一日でした。

発達障害に関するセミナーを聞きました。講師は,若手の児童精神科医です。東大経済学部に入学後、医師を志し、医学部を受け直したとのこと。障害を持つ子どもに対して、そのよい面に着目して、差別や偏見をなくしたい。そのような思いがあるとのことでした。発達障害に対しては、親の育て方によるものではないと、冒頭から、話されました。私は、特に、そこに事実をよく理解しているし、この問題に悩み、苦しんでいる人への思いを感じ、感銘を受けました。

市内在住の元全日本スキー連盟公認のデモンストレーターSさんと久しぶりに会い、懇談。スキーの話はもちろん、市民スポーツの普及や健康などについて話しました。元は、アルペン選手、トップアスリートだけあって、非常に鋭い洞察や視点をもっています。これから、ますます、高齢化が進む中、スポーツ選手として、頂点を極めた人の存在は、とても、大きく感じます。体のことも、よく理解しているし、健康施策は、人の存在が不可欠です。特にスポーツ選手としての経歴は、多くの人たちに説得力を持って、その指導にあたることができます。

市内在住の画家池田孝さんの個展に行き、本人のお話を聴きながら、作品を鑑賞しました。15歳から絵をかいているとのことで、どのような人生を送ってきたのか、とても関心を持ちました。私は義が絵をかいていることから、支援者が着くことの大切さは、少しは理解があるのですが、やはり、早くから、自分の絵の支援者がついたとのことです。大変幸運だったように感じているようです。

池田さんは、主に、アジアを中心に直接現地に赴き、遺跡や造形を、なまで見て、それを作品にしています。そこには、人間もいるのですが、今日、鑑賞したものは、文化的、芸術的あるいは歴史的にも価値があるだろうものを描いたものが多くありました。宗教、政治をはじめとした制作当時の社会情勢、制作者の心情に迫りながら、作品を仕上げているようで、強い精神性を感じました。

最近、私は、発達障害の子どもたちに、どのような教育環境がいいのか、授業内容がいいのかと考えることがあるのですが、今日も、それに関連した質問をしてみました。池田さんは、幼稚園児に絵画を教えたことがあるとのことだったので、その際のことを聞きました。教えるというようなことはせずに、一緒に遊び、まず、そこで、子どもたちが何が好きで楽しいのかなど、子どもを理解することに心を砕いたようです。そうしているうちに、創作活動へ仕向け、そして、ほめ、達成感持たせ、自信をつけさせることを大切にしたとのことです。こちら側の型にはめてはいけないとも語っていました。先日、小中学生にお花を教えている華道の先生も同様の内容を話されいました。私は、こうした創作活動が、教育現場で、大きな力を発揮するのではないかと感じています。その子を受けいれ、良い面に視点をあて、ほめる。今日のセミナーの内容にも通じるものがあったと思います。