本日は、市長への申し入れ、相模原市役所における政務調査を行いました。市長への申し入れでは、網膜色素変性症患者への支援として、暗所視支援眼鏡を総合支援法における日常生活用具に追加し、公費助成の対象とすることを要望。暗所視支援眼鏡は、高感度カメラを内蔵し暗い場所でも明るく昼間のように見ることが可能となるため、網膜色素変性症患者の就労や社会参加の推進、さらには、災害時における避難支援につながるなど、障害者等の自立に資すると期待されています。
相模原市役所における政務調査では、火災にあわれた方へのハンドブック、令和元年台風19号の被害を受けられた方へのハンドブックについて取材。両ハンドブックとも、福祉部地域福祉課が策定。被災者が受けれらる制度や必要な手続きなどの情報の一部を掲載しています。火災によりすべてを失った被災者を職員が訪問した際、何かできることはないかという思いから被災者の立場に立って必要な支援を考えて策定をしたとのこと。行政の支援や再発行などの手続きをはじめ、電力会社の減免手続きや民間事業者の各種カード等の再発行手続きなどに関する連絡先なども掲載している。
台風19号の被害を受けられた方へのハンドブックは、主に、被災者の相談を受ける窓口で活用。火災のハンドブックを策定していたことから同課で策定。災害救助法の適用も受けたことから案内項目も多くの120項目以上もあり、職員に普段の業務では中々知ることのない情報もあるようです。
こうして一つ一つをわかりやすくまとあげた冊子を開くと、それを手にした被災者の安心につながることに、大きな意義があると感じました。策定作業は、新たな予算をかけずに行われていますが、現場感覚のある取り組みとして参考にしてまいりたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。1月もすでに終わり、2月になりました。賀詞交歓会や新年会などもようやく、落ち着いてきたところです。例年に比べ暖冬な今年、日常生活においても、2月の凍えるような寒さを感じる日はまだありません。
高齢者からの相談や懇談の中で、以下、二点ほど、お声をいただきました。一つは、低年金の方からです。かなり質素倹約をして生活をしています。もう80近くの方ですが、しっかりと自立し、一人暮らしをしています。数年前まで、仕事をしていましたが、体力の低下や持病の関係から、仕事を辞めることとなりました。現在は、病院に通うようになり、蓄えを少しづつ取り崩している状況です。そこで、かなりの生活を切り詰めているが、年金が足りないので、NHK料金を減免してほしいとのことで相談をいただきました。確認したところ、低所得の方のNHK料金の減免の制度はないとのことでした。一方で、生活保護受給者となると、NHK料金は減免となります。また、水道料金の基本料金も減免されます。相談を受けた方、生活保護受給者より低収入なのですが、それでも、可能であれば生活保護の需給はしないとの考え方を持っています。こうした方々は、決して少なくないと思います。ご高齢になられ、しっかりと自立して生きていくという思いがあるのだと思います。NHKや水道の基本料の減免をして、こうした方々の思いを尊重していくことも、健康長寿につながるものではないかと思います。
もう一つは、地域とのつながりの大切さについてです。年末にご自宅で倒れたお一人暮らしの高齢者のお見舞いに行った際に、倒れて病院までの間の話をお聞きしました。ご本人は、自宅で意識をなくし倒れていることろをご近所の方に発見されました。時間の約束をしていた方が、予定した時刻に来ないことから、おかしいと感じ、自宅内を確認したところ、倒れているところを発見。救急車にて搬送され、ようやく一命をとりとめたそうです。近所との関係が大事であることをお話いただきました。
お二人とも、本当に立派に生活をされてきた方だけに、お世話はしても、されるケースは少なかったようです。そうした方々が安心して生活できるように、年金制度や公的な料金についての減免制度をつくっいいのではないかと思います。