町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

モッタイナイで地球は緑になる ワンガリ・マータイ著 木楽舎

2007年09月25日 | 私の読書録
著者は環境に対する取り組みで初めてノーベル平和賞を受賞したケニア人女性ワンガリ・マータイ氏。彼女は、母国ケニアと海外では大学で修士課程に進み幸運にも教育を受けることができたことから、母国ケニアに戻り、ナイロビ大学の研究助手となったが、1982年、市民活動に飛び込むために辞職してしまう。
その時のことを著書ではこう述べている。「私自身、大勢の人々のお世話になったこともあり、一人前になると、今度は自分が後に残してきた人達の(中略)生活の質を高めたいと思うようになった。」と。そして、さらに「私は天にではなく、自分や周囲の人の中に神を見出だそう・・・(中略)私はそういう価値観をみんなと共有しようと決めた。」

著者は、ある識者との対談で次のように語っていた。「もし、何かを変えよう、はじめようとするなら、先ず自分が変わらなければならない。」

日本人に”もったいない”という言葉の価値を再認識させた著者の考え方、行動、精神性には、感銘する部分が多く、今の日本の閉塞感を打ち破るヒントがこの本には紹介されていると思う。

市町村崩壊 破壊と再生のシナリオ 株式会社 スパイス

2007年09月17日 | 私の読書録
前志木市長 穂坂邦夫氏が長年地方自治に携わった豊かな経験を生かし、鋭い視点から、文字通り地方の崩壊とその再生のシナリオを描く。崩壊の予兆として、弱体化した地域の力に著者は言及。市町村が醸成する地域力が国家を支える大切な基盤であること、そして地域力が危機的状況にあることを具体的に訴えている。そして地域コミュニティを軸に再生のシナリオを描き出している。国と地方の関係がどうるべきか、教育にどのように地方自治体は取り組みべきか、実体験からの話しが盛り沢山あり、一市民の立場から読んでも、わかりやすいものとなっています。