山下てつやです。八王子にて中学校の夜間学級を視察しました。
視察をしました八王子市立第五中学校夜間学級は、昭和27年に、地場産業の繊維工場で働く義務教育未修了工員の救済策として開設されました。当時は、学齢期に、家庭の経済的事情から労働力となり義務教育を受けられなかった方が多くいたことから、そうした方々の受け皿として、多くの地域で夜間学級が開設されました。
近年では、その数は減少し、さらなる減少傾向にあるようです。東京都の多摩地区では八王子市立第五中学校ただ一つとなりました。生徒の多くは日本に仕事できた外国人の家族や不登校であった方などが入級しています。
ざまざまな国籍の方が存在し、日本語の習熟度合いにも大きな違いがあることから、先生方は授業に創意工夫をこらしながら取り組んでいます。中にはいくつもの言語を習得して、いくつもの言語で教えている先生もいるそうです。
数年前に、入級条件が義務教育を卒業していても、ひきこもりや病気などにより不登校となり十分に学べなかった方も入級条件の対象となったことから、日本人の生徒が増えつつあります。
授業の風景を見学。真剣に学ぶ姿勢が印象的でした。
日本という異国の地で、ざまざま国の人が夜間学級で、日本人教師から授業を受ける。そこには、日本人生徒もいる。将来の日本と外国との架け橋に発展することも期待されます。
卒業の際には、全員で作品作成に取り組みます。
校長先生をはじめご案内をいただきました方には、大変丁寧な対応をしていただきました。感謝です。