今週、競艇選手の養成学校のある福岡県柳川市に行ってみて、見渡す限りの田園風景を見ながら思いでしたのは、中学時代の同級生Kくん。彼は、東京の中学から、柳川市の高校に入学。名門校で、テニスを本格的にやるためだった。あれから、ずいぶん経ってしまったが、親元を離れ、遠く九州の地で戦いに挑んだ彼は、その後、どうしただろうかと。養成学校の訓練生の姿と、少し、だぶって見えました。
最近、よく考えるのは、高齢者の人材の活用です。定年を過ぎても、まだまだ仕事ができる人は多いですし、実際に、働いている人も多いわけです。さらに、働ける人が多くいるが、適当な仕事がないという高齢者も多くいます。実際に職人さんなどは、昔のように働けないが、少しだけなら、手伝えるといった人もいます。
雇用する側からすると、人一人を雇うことまではできないけれど、少しだけでも手伝ってくれる人がほしいという人もいます。よくよく聞いてみると、仕事の量が増えているので、いままで、自分たちでこなしていた雑用のようなこと、例えば、買い物などやってくれる人がいれば、もう少し、仕事を増やせるのだという声もありました。
こうした隙間のようなところを、年金収入のある高齢者に手伝ってもらい、それに見合った賃金を支払うというのは、もう少し、収入を増やしたいという、特に、低年金の方にとっても、都合のいい話なのではないかと思います。こうした双方にとって、都合のいい働き方を認め、システムとしてシルバー人材センターなどが機能し、仕事を開発できれば、経済対策や、低年金者対策、高齢者のいきがい、健康などにも通じ、日本の抱える問題解決に、有効なものとなるに違いないと思います。
日本には、年金制度が確立され、機能しているということで考えると、年金収入のある元気な高齢者を、さまざな場面で活用するということは、日本経済をささえていく上で、きわめて有効な手段であるということを改めて感じます。