町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

視察報告 鹿児島市 コミュニティサイクル事業

2015年07月25日 | 活動日誌

 鹿児島市は、古くは、薩摩・大隅、日向の三国を統治した島津氏の城下町として発展してきた。また、大陸、南陽諸島に近い立地条件から、琉球を中継地として、大陸文化たヨーロッパ文化の門戸となった場所でもある。

明治4年の廃藩置県とともに県庁所在地となり、明治22年4月に市政を施行。戦後は、観光・商工業の発展により市域が次第に拡大し、昭和42年に旧谷山町と合併して人口38万人となり、昭和55年には人口は50万人を超えている。

H8年に中核市へ移行、その後、H16年に周辺5町と合併して、60万人の人口規模の都市に発展し、現在にいたっています。

世界有数の活火山を抱える桜島がある市としても有名であるが、桜島の存在により、現地の住民、自治体は、多くの面で影響を受けている。桜島の灰は、梅雨明けになると市内に運ばれてくる。そのために、側溝や道路には火山灰が溜まりやすいといったことがある。

これまで、最高で996回/年爆発しているが、今年は、すでに680回の爆発を記録しており、過去最高に迫る回数を記録しています。

桜島は、H25年日本ジオパークに認定され、桜島の自然、活動する活火山のある魅力がさらに高まりつつあります。また、桜島は観測体制が整った活火山といわれており、観光客が、さらに、増えることが期待されています。

観光面では、このほど、鹿児島市を含む11市から構成される「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産へ登録されることが決定されました。また、島津氏別邸をはじめとして歴史的建造物も多く旧城下町としても魅力があり、日本の近代化、薩摩の歴史をみることができ、観光資源が豊富なことも、鹿児島市の大きな特徴です。

大きな行事として、10月31日~11月15日まで国民文化祭が開催されるとともに、明年3月6日は、一万人が駆け抜ける鹿児島マラソンが行われます。

(コミュニティサイクル事業について)

導入にあたり、観光、交通政策など、一義的にどのような目的で導入するかについて議論があったが、環境対策で導入することとなった。市の交通計画や観光面などにおいても位置づけは行っているとのこと。具体的な導入の目的を家用車から自転車の利用の促進はかることとして、CO2の削減を目指すこととした。尚、これまで自転車利用促進のために、電動アシスト自転車の購入に補助金を交付する制度も実施している。通勤通学での利用が最も多いと考えられ、市内まで来て、ポートから目的地付近のポートに行き、帰りは、その逆のコースをたどっている。ポートの配置範囲は平坦でもある中心市街地に限定し、今後は、中心市街地の回遊性、観光につなげていくことに力を入れる模様。

(導入までの経緯)

H21年度に国の「コミュニティサイクリングシステムの実現に関するフィージビリティ・スタディ検討都市」に選定され、H23年度、H24年度に社会実験を行う。その際は、有人による管理を行った。H23年には、貸出時間を7:30~19:00としたことにより、通勤・通学による利用ニーズがあることが明らかになった。国は事業効果について特別な認識は示さなかったが、H25年に鹿児島市におけるコミュニティサイクル事業の基本的な考え方を取りまとめ導入を決定。H26年度にシステムの構築と機器の設置を行い、3月より実施。尚、3月については無料貸し出しを行い、利用者を増やす取り組みを行った。整備については国の社会資本整備交付金を25%活用した。

(運営事業者選定)

中心市街地の活性化につなげること、ポートを15か所以上、自転車を150台以上とすることを条件に、プロポーサルによる事業者選定を行った結果、4事業者の応募があった。ポート、自転車数などについては、各事業者の差はないものの、圧倒的に画力と情報発信力が優れていたことから、JTBが事業者に決定された。例えば、同社発行の旅行雑誌への無料掲載やツアーへの組み込みなどがあげられる。

(コミュニティサイクル概要)

自転車数174台(ラック数252基)、サイクルポート数20カ所、利用方法 端末機に携帯電話番号などを入力することで利用が可能になる。クレジットカードや現金で精算。市内のJTB窓口2カ所でも手続きが可能とのこと。利用可能時間は2時間となっている。これは桜島フェリーが24時間運行していることに対応したためとのこと。利用料金な1日会員踏力料200円により30分以内の返却であれば利用料は無料、30分を超過した場合30分ごとに100円がかかる。1か月会員は1000円。年間運営費は、約2200万円で5年契約となっている。主な経費は、自転車のポート間の移動を行う人件費(3人分)となっている。運営形態は、JTB九州と鹿児島市の共同運営となっている。鹿児島市はポートの整備を行い、運営維持管理はJTB九州となっている。今後は、ポートの機器販売を行い、民間によるポート整備を推進するとともに、民設民営として事業そのものをすべて民間に任せたいとしている。尚、ポート販売が一カ所見込まれており、民間事業者が整備をすることが決まっており、鹿児島未来館前に21カ所目のポートができる予定。 鉄道や電停、バス停、港など交通拠点を中心にポートを設置しており、通学、通勤、観光に適した配置をしている。利用者の多いポートには端末機にデジタルサイネージを敷設し、観光、行政案内情報なども紹介している。

(利用状況)

 これまでの利用状況(3月1日~6月30日)は、のべ利用者数59,656人、一日平均489人/日、5月末まで3.3回/日、梅雨の影響を受け、その後、2.8回/日となっている。3.3回は、日本で一番利用頻度の高い岡山のももちゃりと同じ利用状況とこと(全国平均0.4回/日)、雨降りでも100人/日は利用している。

(その他)

 警察との協議によりポートのレーンに白線を引く必要がある。また、道路交通法の関係から「P」マークの標識が設置される。そのために駐輪場と間違われることがあった。現在、日本自転車シェア協会から国に対して是正を求めている。交通事業者からの苦情はない。市としては、タクシー事業者からのクレームがある可能性について予測をしたが、現在のところない状況。むしろ、タクシー運転者からはコミュニティサイクルの紹介を受けた利用者が多い。自転車組合との関係では、良好ない関係が保たれており、自転車の整備を依頼している。また、この事業を開始して、若干であるが自転車利用者が増えているとの認識を持っている。特に、かごりんと同じ緑色の自転車が増えている。保険加入については、すべての自転車がTSマークにより、5千万円の保険に加入しているが、使い勝手があまりよくない。JTBが持っている旅行保険にも加入しており、一般的に自転車利用者に対して任意保険も推奨している。愛称・ロゴマークは、愛称を公募し、それにあわせてロゴマークを作成した。184件の中から、「かごりん」に決定。かごは鹿児島のかご、りんはベルや自転車を表すとこと。

 


防災無線の活用について

2015年07月13日 | 活動日誌

今日は、月曜日。朝から、蒸し暑い一日となりました。

朝一番で、市長へ申し入れを行いました。振り込め詐欺の注意喚起のために防災無線の活用を提案しました。お隣、相模原市では実施されているとのことです。町田市の場合、防災無線の使用は、命に係わる件に使用を限定しており、問題の認識は共有できましたが、実施をするには、現行ルールでは課題があるようです。

以前に、子どもの登下校時に見守りの呼びかけを、同様に行いましたが、相次ぐ児童を狙った犯罪状況から、命にかかわるとして、実施がなされました。今回の場合は、それにあてはめることができるのか、それとも、別な枠組みで考えていくのか、これからですが、防災無線の特性を生かして、もっと柔軟な活用をしていければと思います。

今日は、短時間ですが、動物と人間の関係を考える上で、とても、参考になるお話を聞くことができました。自宅でペットを飼われている方も多いと思いますが、ペットを飼うというと、癒しが協調され、人間にとっては受動的にとらえられる側面がありますが、むしろ、意思の疎通をはかり、日常的に、よりより関係を築くには、能動的な側面がみられ、プラスの働く要素が大きいと感じました。

特に、お一人暮らしの高齢者にとって、ペットを飼う効用は極めて大きいのではないかと思います。こうした点について、また、お話を聞く機会を得て報告したいと思います。

 

 

 

 


鎮魂70年目の夏 三橋國民先生作品展

2015年07月08日 | 活動日誌

今日は、三橋國民先生の作品展「鎮魂70年目の夏」開催の初日でした。文化芸術振興議員連盟の会長が出張で式典に参加できないことから、副会長である私が式典での挨拶とテープカットをいたしました。

 

三橋先生は、昨年、その功績が高く評価され、名誉都民、そして、町田市からも名誉市民の称号が与えられ、これまでの間、ニューギニアの戦地での体験をもとに、創作活動を続けてこられました。

戦争体験の継承が叫ばれるなか、芸術の世界で、現実に展開されていることは、あまりにも尊く、また、芸術が持つ力を感じさせるものです。

戦後70の時を経て、これまで以上に、益々、その作品の価値が光彩を放つようになったと感じられます。

これからも、益々、お元気で、創作活動を続けられますことを祈っています。