町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

市民協働について

2008年02月20日 | Weblog
市が考える市民協働と市民が考えるそれとに、隔たりを感じることがある。ここ数年、どの自治体でも市民協働が大きなテーマに掲げられている割には、この言葉に対するイメージは、人それぞれに違いがあるようだ。
前者は、行政運営の協働を専ら想定し、後者は自らの属するコミュニティの公益的事業の協働を想定するといったものである。
また、その他にも、福祉の充実を主目的としてイメージがされたり、まちづくりの協働にて行うといったことをイメージしたりと、一言で市民協働といってもその目的も多種多様である。
こうした市民協働を人それぞれの個の範疇から脱却し、広く市、市民、関係団体が根底において、基本理念を定めるために、いくつかの自治体では、市民協働推進条例が策定されている。
千葉県佐倉市では、市民協働推進条例を策定するにあたり、市民に市民協働についてアンケートをとった。市民協働の実現の有効的な方策をあげるアンケートの結果は、興味深いもので、協働実現の方策として、一番人気がなかったものが、市民が行政の事務事業に参画するという項目であった。
町田市が目指す市民協働とは、いったい、どのようなものか、市民の意見はどのようなものか、少し、立ち止まって、考えてみる必要があるのではないか。

住み良い団地へⅡ

2008年02月12日 | Weblog

ある団地では、一人暮らしの高齢者の安否や健康状況を気遣い独自に自治会で電話を定期的にする取り組みを始めた。登録制なので利用する人はまだ僅かであるが、孤独死をされる方が年々増加傾向にある状況に直面し行政だけにたよっていられないとのことから真剣に取り組みがなされている。町田市のここ数年の一団地施設の傾向として、若い夫婦世帯は比較的短い年数で転居してしまうが、高齢者は定住化しているという傾向が出ている。年齢構成をたどってみると入居が始まった当初はグラフの形が壺型のように若い世代が膨らんでいたが、年を経るごとにまるできのこ雲のように上層部の膨らみが上へ上へと向かっている。改めて高齢化の進展を認識せざをえない。ところで、エレベーターのない団地に住まわれている方のなかに急激に体力が弱って介護を受けられる人が見受けられる。階段を使っているのだから、足腰も丈夫で元気になると思いがちになるが、そうとも限らないようである。体調が思わしくなかったり、少し関節が痛かったりすると、階段の上り下りの負担が急激に増して、外へ出るのが、おっくうになってしまうようである。そうこうするうちに自宅にこもりがちになり体力が急激に衰えてしまうのかもしれない。こうした点を踏まえると歩きやすい道路整備やまちづくりは団地社会に限らず大きな課題である。

 


住み良い団地へ

2008年02月11日 | 活動日誌

町田市の団地、いわゆる都市計画の一団地の住宅施設の対象団地は8つある。比較的新しい一部を除き、昭和40年代に入居がされた。当時は、高度成長期で、都市人口の急増の時期であり、その受け皿として町田市の一団地の住宅施設も建設された。良好な住環境であった一団地施設であるが、その後、社会情勢の大きな変化があったにもかかわらず、抜本的な見直しがなされず、今日にいたっている。したがって、施設自体の老朽化に加え、住環境と住民ニーズとの間に大きな隔てたりが生まれている。例えば、団地内の少子高齢化が進み、開発当時と違って児童数も減ったために、あちこちで、廃校もしくは休校となった学校跡地が見受けられる。しかしながら、法律上、一体的な都市施設とされているために、跡地利用については、都市計画の変更が必要となる。この作業がなかなか進まないために、ほとんどが暫定利用に止まり、地域社会と大いにミスマッチを起こしている。こうした状況下、居住世帯の偏りは著しく、特に、高齢者の定住化が進んでいる。独居されている高齢者も大変多いのではないか。家族や親族が近くに住んでいる場合は、まだよいが、まさしく高齢期を一人で生活しなくてはならない人が大変多く見受けられる。そのため、高齢者施設の不足やバリアフリー化の不十分な点が、施設と住民ニーズとの隔たりが大変強く感じられる。今後の団地のまちづくりはどう取り組むのか、町田市、そして住宅管理者、何よりも住民がどう取り組むのか、早急に着手すべきではないか。