町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

誕生日に、感謝の思いを込めて。

2013年10月25日 | 活動日誌

山下てつやです。

今日は、48回目の誕生日になってしまいました。早いものです。20代30代にこのような年齢になった自分を、想像することもなかったのですが、最近は、これから先の人生を意識することがあります。とは、いうものの、まだまだ、子どもは成人までには、ほど遠いですし、目の前のことに全力で取り組まなければなりません。仕事のこととなればなおさらです。これからも、たくさんの方に、お世話になることと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。

この仕事について、大きな変化の一つに、地域に目が行くようになったことがあげられます。地域に目が行くようになると、学校であり、子どもたちに関心が自ずと向かいます。ここ2年近くは、健全育成の活動にかかわらしていただき、子どもたちの成長を目にする機会が増えました。そして、さらには、活動に携わる保護者や地域のみなさん、たくさんの関係者と思いを共有しながら、子どもたちの将来に期待を寄せています。

最近読んだ本のなかに、学校と社会の進歩ということについて、次のような記述がありました。50年以上も前に、アメリカの教育者の文章を訳したものなので、少し、わかりづらい文章となっていますが、感銘を受けたので、そのままの文章を紹介します。

「最もすぐれた、最も賢明な親がわが子に望むところのものを、まさにそれをこそ社会はそのすべての子どもたちのために望まねばならぬ。(中略)社会が自らのためになしとげた一切のものは、学校のはたらきをとおして、あげてその未来の自己にひらかれている新たな可能性をとおして実現しようと望む。まさにここにおいて個人的見地と社会的見地が統一される。」

複雑化し、大きく対立化した問題を抱える現在の人間社会にあって、未来に希望を見出すとしたら、未来の成員となる子どもたの成長にゆだねるしかない。

社会における一人一人が望むところは、学校をとおして、未来の成員にゆだねられる。よりよき未来は、まさしく今の私たちの行動によってひらかれていることを実感させる文章でした。私たちがなしとげられなかった問題の解決を、未来を担う子どもたちは、必ず解決してくれる。そう信じて、社会の接点となる地域が、学校をささえ、子どもたちの限りない成長のために、これからも地域の連帯の輪に加わりながら、絆を深める活動をしていきたい。

今現在の直面する課題解決に力を注ぎながらも、未来を見据え、多くの人たちの気持ちをつなぎあわせ、希望という二字を誰もが共有する、そんな思いを描きつつ、この一年もがんばりたい。

今日は、もう12時をまわってしまいましたが、大変、多くの方に、祝福のメッセージをいただきました。本当に、ありがとうございます。感謝の思いを込めて。


木曽地区市政懇談会他

2013年10月24日 | 活動日誌

山下てつやです。

大島の被災者のみなさん、関係者のみなさんに謹んでお見舞い申し上げます。

新聞の記事には、避難する家族から離れて島内に残り捜索活動続ける消防団の方の記事がありました。あまりにも、尊い行動。二次災害や事故、怪我からくれぐれも守られることを祈念いたします。

大震災でもそうであったけれども、若い方々が、人命を守るために活動されている姿を目にする機会が多い。やはり、若者、青年にかけるしか将来はないのだと、つくづく感じる。若い世代を大切にしなければならない。どうか尊い命を犠牲にすることがないようにしてほしい。

今日の午前中は、銀行、郵便局、宅急便など庶務的な作業が多く、それだけで、終わってしまいました。どれも、大事な作業なのですが、本業の仕事からすると、できれば事務員などを雇ってできるとありがたいと思うような作業です。地方議員の仕事は、その環境も含めて、理解と改革がなくてはならないと思うことがあります。サラリーマン時代比べると、よく、わかります。

午後は、会派で打ち合わせです。また、合間を縫って、市の政策課題などについて市側との懇談を致しました。

気が付くと夕方です。今日は、土砂災害防止法の説明会が下小山田で2回ありましたが、時間がとれず、傍聴できませんでした。

夕方、庁舎内で、コンビニで買った軽食をとり、その後、木曽地区の市政懇談会の傍聴をしました。今日の市政懇談会を傍聴して、これは、良かったということを一つあげると、市長の話のなかで、H24年度決算から取り入れた新公会計制度について、若干ですが、説明がありました。財務諸表を見ながら説明すると、多くの方が、関心をもって見ていることを感じました。今後、市民とのコミュニケーションをとる価値あるツールとなることは間違いないようです。サラリーマンの方にとっては、民間企業の財務諸表に近い新公会計は、身近なものになるのではないでしょうか。

中学校の部活動の充実についての要望が、保護者の意見としてだされました。やはり、今のシステムでは限界があると思いますが、素直な保護者の意見だと思います。市が独自に部活動のニーズを補うことをするとしら、どんなことができるのか、また、いくらくらい必要なのか試算してみてもいいのではないかと思う。

途中で、市政懇談会の会場を退出し、党関係者との打ち合わせの席に参加しました。これから、ますます、忙しくなりそうです。それでは、また。


国に対しての意見をどう伝える?

2013年10月22日 | 活動日誌

山下てつやです。寒さを感じるように、漸くなりました。

台風の合間をぬっての大島での懸命な捜索、くれぐれも二次災害が起きないことを祈るばかりです。

今日は、午前中、会派で打ち合わせ、また、他会派の同僚議員との意見交換をいたしました。

午後、母子家庭の方の担当課との市民相談に同席をいたしました。母子ともに、懸命に頑張られています。子どもの成長が楽しみであり、待ち遠しい。

地域のコミュニティバス運行に向けて、協議会代表の方、担当課との意見交換の席に同席しました。小山田地域は、交通不便地域のためにコミュニティバスを多摩市方面に走らせ、地元の都心へのアクセスを強化したいという意向により、コミュニティバスの協議会が、すでに設立されています。しかしながら、道路幅員や採算性などの面で、中断しています。今日は、久しぶりに担当課を交えての意見交換となりました。

夜は、武相マラソンを支援する会の総会に出席。本日は、石阪町田市長は出席しました。市長は、この大会をさらに育てていきたいという思いを語られました。ちなみに石阪市長は、大会に参加をしているランナーでもあります。今年は、10kmコースでしたが、来年は、ハーフへの復活の思いがあるようです。実は、私も、初めて10kmコースに参加。山坂が多く、つらい走りとなりましたが、完走をした充実感は、なんとも言えないよいものでした。

土砂災害防止法の説明会を傍聴するために、途中退出をして、小山田に戻りました。これまでの説明会同様、不満の声や非難の声が続出してました。これまで、いくつか少ないにせよ、別な自治体で説明会の経験があったと思いますが、その状況を踏まえた説明があってしかるべきだと思います。今日の説明会でも、そのようなことが、全く感じられませんでした。また、法律で決まっているというような説明者の表現がたびたび使われることから、それなら、法律をつくった側、国の役人も同席させるべきではないでしょうか。国にもご意見を伝えるというような発言がありましたので、なおさらのことです。

都道府県が、法律に基づいて警戒区域の指定をするということから、東京都は、今回の説明会では矢面に立っているのは理解ができる。しかしながら、どれほど、この法律に基づいた手続きについて納得しているのだろうか。東京都は、時と場合によっては、国に対しても強い対応をしていくべきと考えるが、まさに、今回の件は、そんな期待を抱かずにいれない案件ではないでしょうか。


今日も一日お疲れさまです!

2013年10月20日 | 活動日誌

今日は、抜けるような青空が午前中広がりました。空気もさわやかで、ここ数日と比べると過ごしやすい日になったと思います。

朝は、町田駅で挨拶。午前中は、会派室で日程調整と市民相談の対応をしました。午後は、地元中学校で開催された東京都のネット・ケータイ安全講座を聴講しました。ネット・ケータイ、ゲームなどの専門用語の解説から実際に起きた事件や被害、そして子どもたちを守る対策などについて教えていただきました。「保護者が責任を持って子どものインターネットの利用を監督するのが原則であること」が法律(インターネット環境整備法)で定められていることを初めて知りました。それだけでも、講習会に参加した甲斐があったと思います。

いつからあったのか。まちだはまちだの垂れ幕が駅前のビルに出現!

今日、対応していた市民相談のなかに、地域における高齢者の徘徊への対応がありました。これまで間、議員になってから年に数回は、同じような相談があります。お一人暮らしで、他人の家に行ってしまったり、電話ボックスの中に何時間も入ってしまっていたりと、普通の状態ではないようなことが行動として表れ、近所の方のご迷惑になっていたり、心配ごとになっていたりします。心配ごとというには、食事もしていない、あるいは、どこかで事故にあってしまうのではないかということなどが想像されるからです。このような時には、地域の高齢者支援センターに連絡を取ることを進めますが、簡単には、解決にいたりません。身寄りがいない、あるいは、いても、取り合ってもらえないこともあるようです。ますます、高齢化していくなかにあって深刻な問題だと思います。

一方で、とても、お元気に一人で暮らしている高齢者のお宅を訪問しました。高齢になるにつれ、耳がほとんど聞こえなくなってしまったのですが、お一人でがんばっています。子どもは、所帯を持ち、かわいいお孫さんの写真が家の中には、飾られています。耳が聞こえないことから、家の中には、インターホンが押されると発光して、来客を知らせる設備がありました。また、緊急時に高齢者支援センターに連絡が行く緊急通報システムの設置されています。便利な世の中です。しかしながら、本人が、一人で安心して暮らしている一番の要因は、ご近所との長年積み上げてきた仲の良い友人関係にあるようです。やはり、近所付き合いは大切です。とても頼りになります。

丸いところが発光します。

緊急通報システム。タクシーも呼べます。

夕方日暮れ近くに、七国山に上る道路の安全確保のことで、現地で相談を受けました。昔と比べて、交通量が増えたことが大きな原因となって、小さな事故が多発しているようです。

さて、今日も一日、終わろうとしています。実は、昨日、ある地域の演芸交流会に参加をして、カラオケで“あゝ上野駅”を歌いました。社会人になりたての頃、商社勤務であったこともあって、結構、宴席がありました。その際、先輩より、一曲目は諸先輩がご存じの古い歌を歌うように指導を受け、初めておぼえたのが、あゝ上野駅です。そんなこともあって、普段あまり歌わないのですが、久しぶりに人前で歌いましたところ、今日になって、全く別の地域の方から、顔を見るなり、「あゝ上野駅」と言われてしまいました。思わず「あゝ」とため息が出そうになりました。

交流会に先立って、主催者である自治会長から挨拶がありました。「災害あったときに、皆で協力しあえる関係を、こうした行事を通してつくりたい」と。伊豆大島の被害があった後だけに、会場にいた多くの方が納得したのではないでしょうか。地域は、がんばっています。がんばっている人を大切にすることが、地域を守ることにつながります。感謝。


町内会のバス研修に参加

2013年10月15日 | 活動日誌

 今日は、町内会主催の秋のバス旅行に参加しました。行先は、西湖いやしの里、忍野八海、リニア見学センターと富士山から近い場所です。町内会のバス旅行は、秋の町内会行事として、今年で3回目となります。

それまでは、秋の町内会行事として運動会をしていました。この運動会は、伝統的な行事として回数を重ねてきましたが、会員の高齢化により競技参加者が地域によっては少なくなる傾向にあったために、現在、中断しています。景品がもらえたり、競技種目にパンくい競争や輪投げなどあったりと小中学校の運動会とは違った楽しさがありました。

富士山が曇っていたわりにはよく見えました。うっすら雪が・・・

昭和41年の台風26号による土石流の被害を紹介する展示

 西湖のいやしの里は、西湖畔西北に位置する根場地区にあります。この地区は、かぶとづくりの茅葺民家が立ち並ぶ集落でした。ところが、昭和41年の台風災害により、大規模な土石流の被害のために、この集落は壊滅しました。実は、この台風も26号で、火山灰の地層が影響した土石流という点で、偶然にも、今回の伊豆大島の土石流による大災害を連想させるものでした。そこを、資料博物館としての施設と観光施設として茅葺民家を復元したものがいやしの里です。富士山の世界遺産の登録が実現したことから、多くの観光客の人たちでにぎわっていました。

外国人観光客で賑わう忍野八海

その後は、忍野八海、都留市のリニア見学センターと見学しました。忍野八海には、すぐ近くのさかな公園に、家族で、何度か来ています。今日は、観光客の多さに少し驚きました。特に、東南アジアからの外国人客の多さに感心しました。半数以上を占めていたのではないかと思います。ここでも、世界遺産効果を感じました。

リニア見学センター展望室から。世界最速581㎞/hの勇姿を見てみたいものです。

リニア見学センターーは、高速道路から実験線の高架が見える場所にあります。町内会では、町田市内の小山田地区の地下をリニアが通過することから、リニア見学センターに行くことを思いついたようです。超電導リニアの走行試験を生で見ることはできませんでしたが、展示室や展望室などもあり、関心のある方には、楽しめる施設だと思います

帰りは、町田街道の渋滞により、予想より遅い帰宅になりました。渋滞は事故が原因です。渋滞してから、事故渋滞の現場には、40分くらいかかたのではないかと思います。町田街道は、市の幹線道路としては、考えられないような脆弱な道路です。しかも、渋滞情報が入手しにくい道路でもあることから、運転手泣かせの路線です。そう、座席に座りながら、つくづく思いました。

役員の皆さま、そして、運転手さん、ほんとうに一日お世話になりました。ありがとうございます。

 


鉾田市とっぷさんて大洋を視察

2013年10月11日 | 活動日誌

山下てつやです。視察をした茨城県鉾田市のとっぷさんて大洋のトレーニング室からの眺めです。

とっぷさんて大洋は、健康づくりをテーマとして建設されたハード、ソフトの機能が充実した複合型の施設です。温水プール、温浴施設、休憩棟、トレーニングルーム、コテージ、陶芸小屋などが整備され、介護予防、健康づくりなどに関する事業が行われています。

昭和63年度のふるさと創生1億円の交付に伴い、旧大洋村では、その使途について村民からアイデアを募集した。当時、全国平均と比較して10年以上高齢化が進んでいたことから、高齢化社会や老人医療費の問題などに関する意見が相次ぎ、このような状況を受け、とっぷさんて大洋は、平成2年度に自治省の地域づくり推進事業の指定を受け整備が開始され、平成4年7月オープンしました。

施設の運営は、公益財団法人鉾田市健康づくり財団が指定管理者として行っています。

平成17年、鉾田町、大洋村、旭町の合併により鉾田市が誕生したことから、平成22年に、平成平成4年3月に設立された財団法人大洋健康づくり財団と平成10年3月に設立された団法人鉾田健康ふれあい財団が合併して、財団法人鉾田市健康づくり財団へと変更されました。同財団は、平成25年4月、公益法人制度改革により、公益財団法人資格を取得し現在にいたっています。

旧大洋村時代に、とっぷさんて大洋では、以下のような活気的な成果があったと認められいます。平成8年に産学官のプロジェクトに参加。当時は、高齢者にとってウォーキングか水泳など意外は適切な運動ではないと考えられていましたが、科学的なデータに基づき、高齢者の筋力トレーニングの有効性を確認。特に、大腰筋を鍛えることで、歩行動作をよくし、躓きなどによる転倒予防を防ぐことを確認した。また、運動習慣があると風邪をひきにくいことも確認することができました。

財団の事業は、主に、公益目的の事業と収益事業の二つにわけられます。公益事業は、とっぷさんて大洋などの施設運営管理と健康づくり事業、そして介護予防事業。収益事業が、レストランや売店の営業、コテージの運営、鹿島灘海浜公園の管理運営となっています。

とっぷさんて大洋の各種教室や事業などを主体とした施設の運営管理は公益事業と位置付けられており、なかでも、温浴施設の運営は、メタボ予防や肩こり・腰痛解消などに効果的な入浴プログラムを指導していることから注目されています。

 最近では、教室として行う事業の他に、自分のペースで施設利用をして健康づくりができるように、個人向けの指導やプログラムの提供を行っています。従来よりも利用を増やし、健康づくりの成果が上がることが期待されています。


石岡市のフィルムコミッション

2013年10月11日 | 活動日誌

山下てつやです。

視察に出ています。町田を留守にしていますが、よろしくお願いいたします。

昨日午前中は、石岡市で「いしおかフィルムコミッション」について説明を受けました。

石岡市では、都心から車で1時間という地理的条件を生かし、映像を通して観光資源をPRすることが、市のイメージアップ、地域の活性化に効果的であると判断し、ロケ誘致に取り組んでいます。

平成22年度には、その受け入れ体制の充実のため、「いしおかフィルムコミッション」を設立。いしおかフィルムコミッションでは、「映像を通して地域を再発見し、地域づくりと経済的振興を図る」ことを目的として、素晴らしい映像作品の誕生を支援する活動をしています。

支援内容は、撮影シーンにあったロケーションの紹介、道路や公園などの撮影使用許可申請の支援、撮影関連事業者の紹介、エキストラの手配、ロケの立ち会いなどであるが、この業務は実質的に1人で行われている。

映画やテレビドラマなど、平成24・25年で46件のロケが実施されました。経済効果は、4200万円としています。八重の桜では、石岡市の神社が撮影で使われました。

この事業の特徴は、実施主体を支援することで、市のPR、地域の活性化につながることから、事業経費を最小限にとどめながらも、大きな成果を残しているところにあります。

例えば、全国放送された名所旧跡の宣伝効果は抜群で、すぐに、他県から人が集まってきます。
また、市内、地域の活性化という点でも、エキストラに多くの方々が参加する機会をつくっており、市民満足度も高いようです。
これらの成果を得るための事業を、市が直接、単独で行った場合、大変な財源を必要とすることは間違いありません。

担当の方が、事業実施にあたり、現地に足を運び事前周知を徹底しています。市民との間にありがちなトラブルをつくらないことも、この事業を進める上で、大変重要なことといえます。全体として、こうした地道な職員の苦労や配慮があっての事業のように思います。

写真は、撮影シーンでも使われる大きな獅子頭です。一見の価値があります。


土砂災害防止法について

2013年10月04日 | 活動日誌

山下てつやです。

ここ数日間、土砂災害防止法の警戒区域にかかわる件で、問い合わせをいただいたり、情報を集めたり、あるいは、こちらから要望を言ったりということに、かなりの時間を費やすこととなりました。

土砂災害防止法について、「土砂災害から国民を守るために、土砂災害のおそれのある区域についての周知、警戒避難体制の整備、一定の開発行為の制限、建築物の構造規制、既存住宅の移転促進等のソフト対策を推進しようとするものです。」との説明が全国地すべりがけ崩れ対策協議会が発行する資料に書かれています。

土砂災害警戒区域の指定の要件は、傾斜度が30度以上で高さが5m以上と、まず、急傾斜地を規定して、そこからの距離により、警戒区域を指定することになっています。つまり、地形要件が満たされると、警戒区域に指定されてしまうわけです。

ここで、問題となってくるのは、自然の地形が、多くの場所で残っている調整区域内には、警戒区域の要件を満たす場所が、連続して存在しており、このような場所が、本来の趣旨に沿った土砂災害の警戒区域と言えるのかという疑問です。調整区域内は、基本的に、開発や建築ができない場所となっており、新たに住民が増える可能性が低いですし、仮に、対策を講じようとすれば、それ自体ができない行為となる可能性もあります。また、数百年にわたり安全が保たれ、人家がある場所が指定対象となっているのに、ここ数年の集中豪雨で崩れた場所が入っていないケースもあり、地元住民にとっては、理解に苦しむ話しです。

余談ですが、以前、能登半島沖地震により、被害を受けた石川県輪島市を視察した際、近年造成された場所が被害を受け、昔から住宅があった場所の被害は少なかったことを確認しました。調整区域内の家屋のある場所の多くは、昔から人が住んでおり、安全性が高いのではないかと思います。このような点からも、一方的に、警戒区域に指定することは、慎むべきではないかと思います。

今回の指定対象となっている地域が、大規模な調整区域含んでいることもあり、これからの説明会では、多くの意見や疑問が出されることと思います。

また、他の法律に基づいて建築なり、造成なりした場所も、この法律により、警戒区域に指定される場所もあるとのこと。こうした点では、法的に整合性がとれていないのではないかという疑問もあります。

これは、どのような対策をとれば、指定を免れるのかという点にも直結している問題です。不安だけが高まるような事態は避けなければなりません。

人命尊重といっても、対策が速やかに講じられなければ、指定の意義も半減します。場所によっては、電力会社の鉄塔が特別警戒区域内に位置しているケースもあるので、安全性について、誰が、どう説明するのか、こうした疑問もある。

まずは、これから始まる説明会の状況を確認したい。

さて、本議会では、防犯のまちづくりについての質問に対して、安心・安全のまちづくり推進計画を策定するとの答弁がありました。これは、全庁的な取り組みの規定を定め、防犯について取り組みをすべきとの趣旨で議会で取り上げてきた成果と感じているところです。

10月1日より、意見募集を行っています。ぜひ、ご覧ください。http://www.city.machida.tokyo.jp/shigo/kocyo/publiccomment/publiccomment_now/public_comment_gaiyou.html