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国鉄型交流電機:EF70

2011-10-08 00:30:00 | 国鉄・JR電気機関車(交流・交直流)
国鉄型交流電機:EF70


EF70は、北陸本線において活躍していた初の交流型量産機「ED70形」の後継機(1200t貨物列車牽引対応)として、昭和36年に誕生しています。
それまでの交流機は、D形で直流機F級の牽引性能を発揮するということから、本線仕様でもすべてD形級で製造されていました。しかし、連続勾配の長い北陸トンネルでのD形級による性能試験の結果、初めてF形級の交流機が開発されたとされています。

EF70は、大きく分けると一般型及び高速仕様の2種類があり、さらに一般型は1次形(ヘッドライトがセンターに1灯)と2次形(2灯シールドビーム)に分けることができます。高速仕様の1000番台は、20系寝台車やコキ10000形の牽引に対応しています。



昭和58年4月15日 富山第二機関区にて 入換中のEF708号機とお休み中の1007号機

1度も写真を撮ったことがなかったEF70の最期を撮りたくて、富山まで行ってきました。当時、私は国鉄職員でしたが、EF70の運用など全然知らなかったので、行きの普通列車に乗務していた車掌さんに話しかけられた時、何気なくEF70の話をしてみました。すると、「富山駅から機関区職員専用の送迎マイクロがあるから乗っていけば」というお話を聞き、恐る恐る乗ってみたんです。そしたら、見事に富山第二機関区の中にまで入ってしまいました。バスの中でお話した方(多分機関士さん)が、時間があるから案内してくれるというので、有難く監視についていただき写真を撮ることができました。
ただ、既に末期ということもあって、広い構内でもこの2台しか見当たりませんでした。



昭和58年4月15日 富山駅にて 普通列車の牽引機付替え中のEF709

帰り道に富山駅で出逢ったシーン。当時は未だ普通列車の本数が少なく、結局客車列車にはこの1本しか逢うことができませんでした。

北陸本線では、客車列車は50系化されずに電車化されたため、比較的遅くまで旧客を見ることができましたが、その分、EF70の引退を早めてしまったとも言えます。

この当時は、北陸本線での活躍末期でもあったため、1次形はシールドビーム2灯化されており、オリジナルのスタイルを見ることができなかったのが残念です。


EF70 うんちくメモ

昭和36年末~落成  1次形 1~21  2次形 22~
          
1000番台改造車  2次形 22~28 → 1001~1007

九州転属(昭和55年) 61~81

昭和60~61年 全廃

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