ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

得意技で地域に出よう

2009-02-22 15:42:19 | 地域文化

 たまたまラジオのニュースを聞いていたら、庄内の方で、「振り込め詐欺」に遭わないための講習会が開かれたと報じていた。お年寄りに、コントで様々な手口を見てもらったということだ。で、そのコントを演じたのが、酒田西高校の演劇部!いいねえ!高校生の熱演は大好評だったようだ。

 これって、まさにって感じで、演劇部にふさわしいボランティアじゃないかな。こんなに注意が呼びかけらているのに、振り込め詐欺の被害は一向に減らない。騙す側の手口もますます巧妙になっているみたいだし、言葉で説明されても、もひとつピンの来ないからなんだと思う。そんな犯行の手口を具体的に目の前で見せられれば、これは効くよ。あー、あの時と同じだ!って思い出してくれるんじゃないかな。

 詐欺グループと演劇部、どっちも演技で勝負ってとこは同じだ。彼らも実に巧みになっているらしい。台本作りにしても、演技力にしても、人間の心理の裏を巧妙に突いてくるってことだ。そんな奴らに演技を活用させて黙っているって手はないよ。演技は、弱い者貪るために使うもんじゃない。人の幸せのためにある。演劇部の出番だよ、まさしく!

 でも、考えてみると、何も振り込め詐欺防止だけのことじゃない。高校生の演技力が、拙いながらも、いや、逆に拙いが故に役に立つ場面って結構あるんじゃないだろうか。なんたって、身近だし、小回り効くし。置農演劇部の食育ミュージカルが引っ張りだこなのだって、その一例だ。子どもたちやお年寄りには効果的かつ好評なんじゃないだろうか。

 以前は、こういう演劇の使い方って邪道?なんてちょっと馬鹿にしていた、正直なところ。演劇は人間を描くもの、お手軽な使い道なんてないって。でも、食育ミュージカル始めて、考え方が変わった。作ってる僕から見ると、ちょっと見え見えで、恥ずかしいようなテーマや設定、メッセージも、結構、子どもたち真剣に受け止めてくれてるんだよ。「食べ物を大切にしようと思った」とか、「給食は残さず食べます」とか、「好き嫌いは言いません」なんて感想がじゃかじゃか寄せられるからね。しかも、演劇としても十分に楽しんでくれている。おっ、これって可能性じゃん!って感じたんだ。日頃演劇に縁のない人たちに見て感じてもらって、しかも、何か役立つメッセージを届けることもできる。東京・町田公演なんて、3校で2000人弱だから、観客。これが演劇部にとって魅力的でないわけがない。

 ということで、交通安全キャンペーンでも、環境保護を訴える集会でも、地域活性化のお手伝いでも何でもいいい。そんな話があったら、どんどん、乗って行こうよ。ばんばん引き受けよう。確かに忙しい、演劇部のスケジュールに合わない、力量が心配、いろいろあるだろう。でも、これまでやってきた経験から言うと、高校生の能力は凄い!少しくらいハードな日程でも、難しい要求でも、へこたれはしない。不安は顧問の側だけのこと。どんどん飛び出して、演ずる場を作ろう。地域の人と接しよう。地域の役に立とう。そうすると、思わぬ時に見返りがあったりするんだ。まっ、それは目的じゃないが、少なくとも、演劇部の存在をアピールはできると思う。そして、これが大きいけど、自分たちの自信になる!見てくれた、役に立った、褒めてくれた、これ、とっても大事だよ、ね!

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うっふ-ん!いや~んコンテスト | トップ | たまには嬉しい話しも! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

地域文化」カテゴリの最新記事