なに？これ。楽屋？

　菜の花座の舞台裏、楽屋風景がとんでもないことになってる！普通、開演前の楽屋ったら、



　こんな様子だよね。まあ、



　こういった風景もよくあるパターンだろう。でも、こうだから！



　年末からこの春にかけて、団員二人がおめでた。赤ちゃんも菜の花座デビューとなった。若いメンバーばかりなら、めんごーい！とちょこっとかまって終わりだろうが、なんせシニアいっぱい、婆ちゃんどっさりだから、ペットよろしく次から次へ奪い合い、抱きつがれて、まるで初孫が帰ってきた老夫婦家庭の雰囲気だった。２０代から７０代までと異様に幅広の異世代シャッフル、そこに赤ん坊まで加わったわけだから、もう大家族そのもの。

　女たちには女同士の親密感があり、同性愛？があって、大きな声と奔放な振るまいで楽屋全体はまさしく、女の天下、女の園！男なんか隅の方でちっちゃくなってる。まっ、今の世、そんなもんだけど。人柄がいいってこともあるだろうけど、やっぱり、女が仕切る空間てのは和気藹々、心温まるものがある。

　それにしても、これが楽屋？てのが面食らう。本番前の緊張感とかまるでなし。そう言えば、机の上にはお茶菓子どっさり！時には漬け物とか煮物とかのお茶うけだってならんじゃう。ついつい手が出て、本番終わると２ｋｇは体重増加てのが普通のこと。

　いいのか？これで？？と不安に思わないわけでもないが、幸い役者たちはこの賑やか和やかお茶呑みムードに浸りつつも、出番となればそれなりに心の準備をして出ているから、まっ、いいんだろ。変に気持ち高ぶって上がってしまうよりは数段ましってもんだ。

　仲良く、楽しくやる！これが一番。ピリピリ、イライラ似合わない。菜の花座の大家族主義、意外と時代の先端行ってんのかもしれないぞ。