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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

天気と相談、農作業

2015-04-18 13:56:45 | 農業
 明日の天気は?うん、朝から晴れだ。となれば、懸案のハウスのビニール張り!これ済ませなきゃ、種まきの日程だって決められないからね。その後の作業がずるずると繰り延べになっていくってことだ。よっしゃ、やっちまおうぜ。

 ビニール張りは晴天の日の早朝と決まっている。風が難敵だからだ。あの大きなビニールを広げたところで風に煽られたりしてごらん、翻るビニールに乗って空をお散歩することに、なりはしないが、ばだばたと嫌々をするビニールは押さえておくだけで精一杯になる。とてもとてもパッカーで止めて、マイカー線で押さえて、なんてできるもんじゃない。

 意外と風の強いこの時期、早朝と夕方は風がぴたりと収まる。朝凪、夕凪ってやつだ。山地と平地との温度差が影響しているようだけど、詳しくは知らない。まっ、朝を逃すな!ってことだ。

 職場を持っていた以前はとても大変だった。出勤前に無理矢理やっつけるわけなんだが、焦れば焦るほど不測の事態が出来して、いらいらカッカと夫婦言い合いしながら済ませたこともしばしばだった。日が選べず、寒風吹きすさぶ日に指を凍えさせながら作業したこともあった。途中強風に待ち伏せされて、あえなく断念、なんて屈辱の思い出もある。

 その点、退職後はいやぁぁ、楽、楽。曜日選ばず、時間に追われず、晴天無風の早朝を選べるんだもの。結果、いやぁ!なんなの?こんな簡単な仕事だったの?ビニール張り。文字通り朝飯前の一仕事じゃないの。

 マイカー線を結んでおくとか、中を耕しておくとか、事前の準備も暇をみて済ませておいたから、強風が吹き始める8時前には作業終了だ。



 スムーズに進んだから、時間も気持ちもゆとりいっぱい、そんじゃとばかりに、土混ぜ作業の方も一気に済ませてしまった。近所の専業農家から借りた土混ぜ機に、培土、ぼかし肥料、燻炭、ミネラル成分と投入し、攪拌する。



 よくよく混交しないと、苗の生育がムラになる。今年は、ぼかしも燻炭も上手に作ったので、まんべんなく土肥料ミックスが完成した。



 よし、これで種まきへの二つの関門は突破できたぜ。残るは、育苗ハウス内のプール作りと浸水してある種籾の芽だし作業だ。どうやら種まき発進も秒読み段階に到達できたなぁ。

 毎年のことだけど、この時期、本当に追われる。種まきの日程がほぼ決まってるからね、逆算してその他の作業の段取りを立てねばなんない。春先の、慣れない心と体を無理強いして仕事に向かうからなおのこと、追い立てられているように感じる。

 農業だけでも慌ただしいのに、これに公演だ、台本書きだ、さらにはマラソン大会だと覆い被さってくるんだものたまらない。日々頭を整理し、できること、しなきゃならいないことから、順々に、一つ一つ済ませていくしかない。そうやって両足両手を地に付けて這いつくばるようにこの時期を乗り切るのさ。

 だったら止めれば?これが答えにならないことは、忙しさに音を上げつつも必至で仕事に食らいついている人なら、誰だって知ってることだよね。
コメント
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