ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

県大会裏方雑感

2012-10-23 23:56:37 | 演劇
 県大会最終日から2日、このブログに異常な?ってほどでもないか、アクセスが続いている。きっと、置農の舞台に興味関心を抱いてくれた人たちなんだろう。ありがたい。みんなが目を向けてくれていることに便乗して、県大会についてのあれこれを書いてしまおう。

 まずは裏方から。今回僕の仕事は照明担当生徒の指導、要はカラーの入れ替え作業を見守ることだった。これは大した仕事じゃないけどなかなか気を遣う仕事だ。まず、絶対間違っちゃいけない。舞台台無しにしてしまうからね。それと、極力短時間で終了することが求められる。カラーの入れ変えに時間が取られると、リハや本番仕込みの時間がその分削られるからだ。事実、まだですか!とか、この超過時間はリハに入りますか!って厳しく追及されたこともあった。担当の生徒たち、何度か失敗もあったが、致命的なミスにまで至ることなく無事にやり遂げてくれた。

 今回大変だったのは、装置が大作の学校がいくつかあったことだった。ある学校などリハのほとんどが装置立て込みで終わってしまった。本番での立て込みも、果たしてどれだけかかるのか?30分を超えれば失格という全国大会の基準もあって、緊張と怒濤の立て込みとなった。上演校の部員はもちろん、搬入・搬出担当の生徒、照明担当の生徒まで舞台上総動員で立て込みしてどうやら5分押しの20分で立て込み完了した。ばらしの時には僕もバールを握ってしまったものな。

 女子部員だけでパネル連結の釘打ちができず、顧問も照明に付くってことで、僕が代行した学校もあった。こうなるともう、その学校の第2、第3顧問格だな。以前なら、自分のことは自分でやれよ、それも実力のうちだろ、って冷たく見放していたと思うけど、この優しさ、親切さ、僕も歳を取ったってことだよな、どの学校にも最善の状態で演じてほしいって心底願って動いていたな。

 今大会では2校が時間オーバー審査対象外になってしまった。そのうち一校はほとんど確信犯的で、時間超過などどこ吹く風とじっくりたっぷり演じていた。もう一つの方は、かなり可哀相だった。舞台監督は60分59秒が過ぎた時にも少しも慌てず、舞台を見守り続けていたが、緞帳が下りた途端涙を溢れさせていた。59分くらいの時に幕を下ろすタイミングあっのにと端で見ていても悔しい思いだった。厳しい言い方かもしれないが、これはやはり顧問が悪い。事前に何度もタイムをチェックして短縮バージョンを準備してやるべきなのだ。実際置農も今回危なかった。前半にたっぷりやってしまったために、最後のチェックポイントをタイムオーバーで通過した。そこで舞監の補助についていた顧問Nから指示が出て、その後の演技は巻き巻きの超特急でぶっ飛ばし、事なきを得たんだった。客席でストップウオッチ見ながら、僕もはらはらどきどきの15分間だった。

 客席には見えない、舞台裏のこんな右往左往が有りつつも、大きな破綻もなく、事故も怪我もなく終了することができた。事務局の置賜地区生徒のガンバリと会館スタッフのお陰だったな。おっと、顧問たちもみな頑張ったよ!


コメント (2)
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