先日、Kさんの初めてのシャンソンライブにちょこっと参加させていただいた。
プロデューサーに聞いたのだけど、ある人が「その人って有名なの?」と聞いてきたそうな。
自分には応えようのない質問だ。
プロデューサーの回答は「あなたが知らないのなら有名じゃないんじゃないの」。
さすがだ。
勉強になった。
だって「有名」の意味と位相は人によって全く違うんだもの。
だから「あなた/わたし」基準で判断するしかない。
例えば「(日本の)テレビで売れている」(という基準)ならまだ理解できる。
そして、テレビをほとんど見ない自分には全く別世界の話だ。
タデウシュ・カントルも郡司正勝もユージニオ・バルバも自分にはビッグネームだし「同世代の一部の周辺」とは彼らの話題で盛り上がる。
ただしあくまでも「一部」だ。
新宿のバー「火の子」では世代を超えてアートの話ができた。
逆にここで知らない名前が出てきたらべろべろに酔っていてもメモして本屋に行って調べた。
インターネットはなかったから。
そんなバーは今どこにあるんだろう。