泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

来年もやります「ハムレッツ」

2018-11-08 16:44:01 | 丹下一の泡盛日記

仙台まで出かけて行ったのは、もちろん「おいしい酒を飲みたくて」なんだけど。
茅根利安さんと舞台の話もしたかったからで。
2015年から毎年「ハムレッツ」という「ハムレット」を下敷きにした舞台を上演し続けている。
今年の3月までにver.0からver.5まで6本。
4年間、3月11日は茅根さんと舞台をご一緒している。
自分たちの2011年3月11日の大震災への向き合い方。
この「天災」を忘れてほしくないとの思いがある。
そして、2011年3月12日は福島の原発が爆発した日。
これは「人災」だと思っている。
11日と12日は別の日だ。
実は「ハムレッツ」と対をなす「ジュリエッツ」という舞台も創っていて。
こちらは(初演は)東北出身の女子6名に「あの日、あなたに何が起こったのか?」という質問への回答と。
そして、自分の故郷への思いを話してもらい、それを取りまとめてドキュメンタリーシアターにした。
ヒグマ春夫さんが川崎のアートフェスティバルに招いて下さり、ver.2を上演したのだけど、それ以来お蔵入り。
天災の記憶は時間とともにゆっくりと変化して行くのだけど。
「人災」の傷は消えない。
大きな「人災/犯罪」の渦である戦争の記憶が、個人の中で決して風化しないのと同じだ。
電力会社のトップが「現場の問題」と発言したのだけど、これは「人災」と認識しているのだと理解している。
そんなこんなを悩みつつ。
そして、方向が決まった。
今日、お願いの打診メールを送った。
後は突き進むのみ。
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中尊寺から毛越寺へ

2018-11-08 08:41:47 | 丹下一の泡盛日記

中尊寺の紅葉は美しい。
森のエネルギーを浴びながら歩く幸せ。

この能舞台も懐かしい。
そして毛越寺へ。

茅根(茅根利安)さんは、この池にセットを組んだシンセサイザーの奉納公演に照明スタッフで参加したことがあるという。
そんな思い出も聞きながら。
毛越寺は「延年の舞」で「演劇人」には有名なところ。
(最近の「お芝居」やってる若いお子たちは知らないかもしれないが)
延年の舞が行われる常行堂には「切り紙」がたくさん吊るされている。
四国の大三島や韓国の寺などあちらこちらで観ることができるが、未だにこの存在の意味が自分にはわかっていない。


ここでも紅葉が美しい。

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はじめての中尊寺、の思い出

2018-11-08 08:10:10 | 丹下一の泡盛日記
火曜日の夜は、後に稽古を終えた茅根さんと合流。
セリ鍋をごちそうになった。はじめての味。
美味しい!
これは我が家で真似しなければなるまい:)
その後、茅根さんちでべろんべろん。
芝居の話は尽きない。
だって芝居の話をしにきたのだもの。

目が覚めると枕元には牛が。。。
水曜日はなんの予定も無い。
茅根さんが平泉に連れて行って下さることに。
途中で「ユーリ×ユーリ」に出ていただいた遊木理央さんを乗せる。
こういう「リユニオン」は本当に嬉しい。

まずは中尊寺へ。
初めて中尊寺に来たときのことは忘れられない。
最初の劇団が解散した直後の21歳の夏。
荒みきった心で夜行列車に乗り山伏神楽の例大祭へ向かう途中。
夜汽車に乗る前からべろんべろんで、そのまま飲み続け。
早朝の中尊寺の入り口(登り口)はまだ誰もいない。
ものすごい二日酔いで坂道を上る気になれず、そのまま道ばたに仰向けに寝転んで仮眠。
夜が明けて次第に横を参拝客が登り始めた頃、誰かがじっと自分を見下ろしている
薄目を開けてみると、それは今Tama+のチラシや受付を担当しているM子で(当時はまだ10代だったはず)。
なんでこいつがここに!? と思いつつも恥ずかしくて寝た振りをした。
35年後に聞いてみると、M子も「なんでこいつがここでべろべろになってるの!?」と思ったそうな。
その現場を再現。

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仙台へ

2018-11-08 07:27:20 | 丹下一の泡盛日記

火曜日の朝、東京駅。
仙台へ。
仙台から茅根利安さんに来ていただくことが「普通」になっていて。
こちらから仙台に出かけることが珍しくなっている。
大好きな、ご縁の深い街。
明るい時間に新幹線で移動するのはものすごく久しぶりだ。
珍しく駅弁なんか買い込んで「旅」気分。



郡山を越えて仙台が近づくと記憶に残る景色が次々に現れる。
高校生時代の山歩き、そして大学生で出会った山伏神楽。
そして演劇人生初めての旅公演は1984年5月の仙台だった。
以来通い続けている。
「場」だけでなく本当にたくさんの方たちとのご縁を頂いている。
「仙台/東北」は身の内に大きな存在としてある。
仙台駅に(旧)十月劇場〜OCT/PASSの主演女優だった(現在はフリー)の絵永けいさんが迎えにきてくれる。
「古事記をめくる」やTama+の「ハムレッツ」ver.1でご一緒させていただいている。
お目にかかるのは昨年、名取市で茅根利安さんと一緒に観た「ファミリーツリー」以来か。
まずは、主演女優で妻でもあった絵永さんと35年間を疾走したニュートンこと石川裕人さん劇作・演出家・俳優、の墓に参る。
この二人と飲んだ酒で、家とは言わないが、車が何台買えたことだろう:)
二人してこれも旧知の小畑次郎さんに会いに行く。
「ファミリーツリー」や下北沢で上演されたロンドンパンダの公演などで舞台は拝見していた。
お会いして話すのはとても久しぶり。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
その後、絵永さんのお宅で一杯引っ掛けた後、山形から会いにきてくれた鈴木君と合流。
車で来ているので飲めない鈴木君を前に、ワインがんがん空けながら絶好調になったのは言うまでもない(^o^)/
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