泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

静かな夜

2011-07-17 22:17:48 | 丹下一の泡盛日記
昨日、ちゃんと余裕で電車に乗った。
別に酔いつぶれてもいなかった。横浜で降りて乗り換えようとして。。。
TY線の馬鹿やろ~!
別に電車会社のせいじゃないんだろうけど、なんかおかしいぞ。
まあ、とにかく大船駅前で野宿。3時間ちょっと眠って始発で帰宅。
温かいシャワーを浴びてベッドに横になれるって本当に幸せだ。
もう4ヶ月もたつというのに、こんな基本的なことさえかなえられない人たちがたくさんいる。
世の中の多くの人たちが首相のせいにしているが、誰がやっても同じなんじゃないのか?
文句を付けても解決策を示す人はほとんどいない。
大体が自民党の方が原発温存でセコいこと連発したんじゃないのか?
気分で話す人たちばかりで理屈が見えてこない。

今日はオフ、というか仕事無し。
よかった。
ここ数年の7月~8月は日程が詰まっていて旅も多かった。
「今日も暑いねえ」といいつつ、気がついたら10月だったりしていた。
こんなふうに暑い夏の日をゆっくりと感じるなんて久しぶりかもしれない。

昼前には起き出して洗濯機をがんがん回す。
ベッドのシーツもはがして洗う。
娘1はすでに仕事へ。
朝ご飯をちゃんとつくる。
かみさんが溜め込んでいた食料もかなり整理されてきた。
冷凍庫から大ママがつくったものが出てくる。
「ああ、会いたいなあ」とふと思う。

さくさくと家事をすすめ、ちょっとお仕事しているうちにあっという間に夕方に。
ふらふらとスーパーまで歩き、野菜と豆腐、酒を買う。
デッキで豆とイモを肴に焼酎ロックで。
7月半ばの夏の夕暮れを満喫。
一人で夕暮れを眺めていると様々な思いがわき起こってくる。
今までたくさん眺めてきた夕暮れが身体の中で蘇ってくる。

舞台がはねた翌日に一人きりでいるのはあまり好きではない。
本来ならば誰かのライブか舞台に出かけたいところだが、そうもいかない。

チェックしたかった映像をユーチューブでみる。
「夢醒時分」の歌詞の意味もわかった。
それにしても1990年にはじめて行った東南アジア、シンガポールであてずっぽうに買ったカセットテープにこの「夢醒時分」と「血染風采」が入っていたのは今にしてみればすごい。
もう「出会い」としか言いようがない。
どちらも自分にとって忘れられない曲だ。
「血染風采」は中越戦争の時代の戦意高揚の曲だが,後に天安門の映像とともに流されるようになった。
(この映像、中国国内ではみられるのだろうか?)

それにしてもゆったりと飲んでいるせいか、酒が旨い。
飲み過ぎないうちに早く眠ろう。
会いたい人たちに夢で会えるだろうか?
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ポーランド語で乾杯!

2011-07-17 13:32:21 | 丹下一の泡盛日記
というわけで昨日は「声の力・ことばの力」の第1回「古事記」。
銕仙会能舞台で。
オオクニヌシ(ヤチホコ)の妻問いの場面を最初は三浦佑之さんの現代語訳で語り,続けて言語で上演。
昨年の神代編全編上演の一部再演。
再演と言うのは怖いけれどもありがたい。
課題が次々と見えてくる。
稽古の過程でご自宅の稽古場をお借りしていたH先生からお叱りもあった。
久しぶりに出て行くのが怖い舞台。

終演後、H先生がやってきて「よかったわよ!」とお褒めの言葉。
うれしかった。
そして父親が「よかったよ」と誉めてくれた。こんなことあったっけ!?
鹿児島から来てくれたMTちゃん、ありがとうございました。

能舞台のありがたさも少しわかってきたような気がする。
一期一会に精一杯で立ち向かうと助けてくれるのだ。
そして、舞台にいたのは自分だけど「演じて」いたのは自分ではないと思える。
精一杯の器でいる快感がある。
変な話だが恋を語る場面で相手役の女優2人(坪井美香さんと渡部美保さん)を瞬間的に深く愛している。
もちろん舞台の時間の中での話。
生なラブシーンがあるわけではないのだが、何と言ったらいいのか。
全身の細胞がふつふつと沸き立つような感じ。
もちろん終演後はわ~いと乾杯して楽しく話している♪

終了後、外国人のお客様が何人か。
なんとポーランド語を話しているではないか!
「ポーランドの方ですか?」と声をかけて歩きながらポーランドとのご縁のことなどを話す。
「あ,それはリプシッツさん(元駐日日本大使、日本文学研究)ですね」。詳しいな、きっとワルシャワ大学出身だな、と。
別れた後「あの人誰?」と聞いたら「駐日ポーランド大使です」だって。
打ち上げにワルシャワ在住のポーランドの人が。奥様日本人。
かつてさんざんお世話になったワルシャワ大学のO先生は「今私の上司です」とか。
共通の知人多数!
ものすごく久しぶりにポーランド語で乾杯した。
ああ、ポーランドが呼んでいる。必ず行かねば!
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