泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

ポーランド語で乾杯!

2011-07-17 13:32:21 | 丹下一の泡盛日記
というわけで昨日は「声の力・ことばの力」の第1回「古事記」。
銕仙会能舞台で。
オオクニヌシ(ヤチホコ)の妻問いの場面を最初は三浦佑之さんの現代語訳で語り,続けて言語で上演。
昨年の神代編全編上演の一部再演。
再演と言うのは怖いけれどもありがたい。
課題が次々と見えてくる。
稽古の過程でご自宅の稽古場をお借りしていたH先生からお叱りもあった。
久しぶりに出て行くのが怖い舞台。

終演後、H先生がやってきて「よかったわよ!」とお褒めの言葉。
うれしかった。
そして父親が「よかったよ」と誉めてくれた。こんなことあったっけ!?
鹿児島から来てくれたMTちゃん、ありがとうございました。

能舞台のありがたさも少しわかってきたような気がする。
一期一会に精一杯で立ち向かうと助けてくれるのだ。
そして、舞台にいたのは自分だけど「演じて」いたのは自分ではないと思える。
精一杯の器でいる快感がある。
変な話だが恋を語る場面で相手役の女優2人(坪井美香さんと渡部美保さん)を瞬間的に深く愛している。
もちろん舞台の時間の中での話。
生なラブシーンがあるわけではないのだが、何と言ったらいいのか。
全身の細胞がふつふつと沸き立つような感じ。
もちろん終演後はわ~いと乾杯して楽しく話している♪

終了後、外国人のお客様が何人か。
なんとポーランド語を話しているではないか!
「ポーランドの方ですか?」と声をかけて歩きながらポーランドとのご縁のことなどを話す。
「あ,それはリプシッツさん(元駐日日本大使、日本文学研究)ですね」。詳しいな、きっとワルシャワ大学出身だな、と。
別れた後「あの人誰?」と聞いたら「駐日ポーランド大使です」だって。
打ち上げにワルシャワ在住のポーランドの人が。奥様日本人。
かつてさんざんお世話になったワルシャワ大学のO先生は「今私の上司です」とか。
共通の知人多数!
ものすごく久しぶりにポーランド語で乾杯した。
ああ、ポーランドが呼んでいる。必ず行かねば!
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