泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

幸せすぎた時間の後にはツケがまわってくる

2011-07-03 10:37:54 | 丹下一の泡盛日記
昨夜も池子に泊まる。
朝起きて、娘1の弁当をつくる。
料理をつくるっていいもんだ。具体的でかつ後に残らない。

久しぶりに体重を量る。
65.2キロ。
もう少し絞りたいが、筋肉もつけないと話にならない。
昔、64キロで足は筋肉で一回り以上太かった。
ウエストに合わせた細身のジーンズの腿のところがぱんぱんだったのだ。
ま、そこまで気張らんでもいいんだけど。

自分は物事を着実に積み上げて行くということが苦手だ。
目の前にあることや「来年」くらいまでが精一杯で先のことをちゃんと考えられない、としみじみ思うことがある。
だからいつも突っ走っては軌道修正。ジグザグの人生だ。
一昨年12月の香港ワークショップ以来、今年の1月までの14ヶ月間は本当に好き放題突っ走り、舞台関係やりたい放題。
今まで押さえていたものがちょっと噴火。(やっぱり押さえていたんだと自覚)
おかげで生活はめちゃくちゃになり、舞台を一緒につくっている仲間たちにはずいぶんと心配をかけてしまった。
とりあえずのゴールは4月の天女座10周年。震災後もそこまでは青息吐息でたどり着いた。
そして神様はすばらしいギフトの時間を用意して下さった。
演劇人でいる幸せ。ここまでやってきて本当によかった、と思える時間だった。
そしてちゃんとその後にはツケがまわってくる。

原発災害がなかったら、今頃台湾にいるかもしれなかった。
そんなプロジェクトはふっとんでしまった。
まあ、出かけていたら16日の「古事記」も出演不可能だったかもしれない。
天の差配を感じている。

先日の夜、台湾のフランキーに電話する。
「8月に行くよ」
「おお! 待ってるからね!」
フランキーがバンド以外でよく組んでいる林宗興とのデュオで「唐韻」という曲を出した。
アニメが素敵。ぜひこちらをご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=vxqm2rCxcjg

林宗興とのデュオでは古い民謡をカヴァーしたロック曲があって、こちらではフランキーの二胡が馬のいななきのように叫びまくっているのが好きだ。
この「唐韻」ではロマンティストのフランキーの持ち味が出ている。
(「サンタナが好きなんだ」といいステージでも「オエ・コモ・バ」を好んで弾いていた)

自分はこの「唐韻」のアニメのような世界に憧れていた。
今も、だけど。
静かな安定と洒脱な生活。(ただし、このアニメのように「孤独」が待っているのかもしれない)
まったくもってどちらにも無縁の人生だ。煩悩の固まりだもの。
安定はともかく一応俳優なんだからもう少しは「おしゃれ」にならんとなあ。

8月は台北だけの予定。フランキーのいる高雄まで行くのは難しいだろう。
9月には浅草公会堂で一緒の舞台に立つ予定。
パートナーのボーボーの歌声も好き。彼女の歌を聴くのも楽しみだ。

まったく関係ないんだけど広島弁で繰り広げられる映画「仁義なき闘い」が好きだ。
あのアメリカの”ヤクザ映画”「ゴッドファーザー」にも影響を与えているという。
「ゴッドファーザー」の吹き替えを広島弁でお願いしたい、というコメントに大賛成~~~♪


コメント
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