金沢での合宿でのこと。
谷川さんのワークショップで子どもたちの好きな歌を一人ずつ教えてもらったのだが、何人かはK-popの曲をあげた。
そして一人は白板にハングル文字でタイトルを書いた。
彼女はお茶を飲む紙コップにもハングル文字で自分の名前を書いていた。
本当に時代は大きく変わったと思った。
自分が育った新宿の新大久保には在日韓国/朝鮮人および台湾人がたくさん住んでいて同じクラスにもごく普通に。
実は長崎でも中国名のクラスメートがいたし、沖縄と縁がある自分は最初から日本が単一民族の国だなどと思ったことなどない。
そして新宿では在日の人たちに対する差別も見聞きした。
ハングル文字で書かれたはがきをみてあざけるような言葉も聞き実に悲しい気持ちになった。
それが今やハングル文字を書けるのが「かっこいい」ことなのだ。
自分もその子どもに合わせてコップに自分の名前をハングル文字でも書いた。
その子は驚いて、そして嬉しそうだった。
1990年にはじめて韓国に行ったのは映画の仕事でだった。
「ありがとう」すら言えなかった。
くやしくて帰国後、本を買ってハングル文字の書き取りもして勉強した。
その後、自分の舞台公演で出かけた時には、メンバー11人を連れて、つたないことばでご飯食べさせたり、劇場まで連れて行ったり。
この頃はとんとご無沙汰で、言葉もほとんど忘れてしまった。
1990年からなんども出かけてソウル、スウォン、釜山、チュクサンなどで観た舞台はものすごく面白かった。
金亜羅演出の「オイディプス」「ハムレット」、オ・テソクの「楽屋」(清水邦夫の)やタイトルは忘れてしまったが強烈に記憶している時代劇。
イ・ユンテクの作品、エンターテイメントだけど2回観た「ジャンプ」、そして3回観た「地下鉄1号線」。
日本では「韓国はどれくらい日本から遅れているのか?」という質問をしばしばうけた。
この話にならない誤差はいつ解消されるのかと思いつつ。
将来、韓国の映画やテレビドラマが日本でもたくさん放映され韓国のスターのファンクラブができると思う、と応えていた。
誰からも相手にされなかった。
シンガポールのディック・リーが来日した時、当時ロンドンではやり始めていた最新のファッションでテレビ番組に登場した。
それは自分が子どもの頃流行った裾が広がったベルボトムタイプのパンツで、彼が出演した日本のテレビのタレントたちは、その「古さ」を話題にした。
ある記事でも「彼はロンドンの最新のファッションだと言うが、どうみてもタイムマシン感覚」と書かれていた。
自分は新聞社にいたので、それが本当にロンドンの最新ファッションだと知っていた。
その後、ややしばらくして日本にも入ってきた。
日本が一番早くて新しい、とどうして思い込んでしまうのか。
20年近くたってたまたまみつけたユーチューブの画像を見ながら思う。
あの記事を書いた人は今どうしてるんだろうなあ?
こういう時差、誤差は少しは埋まらないのだろうか?
鎌倉の帰りに海岸線を通る。
タイ、韓国、ブラジル、ネパールの旗が翻っている。
それぞれの海の家でその国の料理が供されるのだろう。
かつて韓国料理、というだけで「辛いんだろう?」とかタイ料理は「(ナンプラ)臭い」とか言われつつ、自分一人でばくばく食べていた。
だって美味しいんだもの♪
ほんと、いい時代になったもんだ。
谷川さんのワークショップで子どもたちの好きな歌を一人ずつ教えてもらったのだが、何人かはK-popの曲をあげた。
そして一人は白板にハングル文字でタイトルを書いた。
彼女はお茶を飲む紙コップにもハングル文字で自分の名前を書いていた。
本当に時代は大きく変わったと思った。
自分が育った新宿の新大久保には在日韓国/朝鮮人および台湾人がたくさん住んでいて同じクラスにもごく普通に。
実は長崎でも中国名のクラスメートがいたし、沖縄と縁がある自分は最初から日本が単一民族の国だなどと思ったことなどない。
そして新宿では在日の人たちに対する差別も見聞きした。
ハングル文字で書かれたはがきをみてあざけるような言葉も聞き実に悲しい気持ちになった。
それが今やハングル文字を書けるのが「かっこいい」ことなのだ。
自分もその子どもに合わせてコップに自分の名前をハングル文字でも書いた。
その子は驚いて、そして嬉しそうだった。
1990年にはじめて韓国に行ったのは映画の仕事でだった。
「ありがとう」すら言えなかった。
くやしくて帰国後、本を買ってハングル文字の書き取りもして勉強した。
その後、自分の舞台公演で出かけた時には、メンバー11人を連れて、つたないことばでご飯食べさせたり、劇場まで連れて行ったり。
この頃はとんとご無沙汰で、言葉もほとんど忘れてしまった。
1990年からなんども出かけてソウル、スウォン、釜山、チュクサンなどで観た舞台はものすごく面白かった。
金亜羅演出の「オイディプス」「ハムレット」、オ・テソクの「楽屋」(清水邦夫の)やタイトルは忘れてしまったが強烈に記憶している時代劇。
イ・ユンテクの作品、エンターテイメントだけど2回観た「ジャンプ」、そして3回観た「地下鉄1号線」。
日本では「韓国はどれくらい日本から遅れているのか?」という質問をしばしばうけた。
この話にならない誤差はいつ解消されるのかと思いつつ。
将来、韓国の映画やテレビドラマが日本でもたくさん放映され韓国のスターのファンクラブができると思う、と応えていた。
誰からも相手にされなかった。
シンガポールのディック・リーが来日した時、当時ロンドンではやり始めていた最新のファッションでテレビ番組に登場した。
それは自分が子どもの頃流行った裾が広がったベルボトムタイプのパンツで、彼が出演した日本のテレビのタレントたちは、その「古さ」を話題にした。
ある記事でも「彼はロンドンの最新のファッションだと言うが、どうみてもタイムマシン感覚」と書かれていた。
自分は新聞社にいたので、それが本当にロンドンの最新ファッションだと知っていた。
その後、ややしばらくして日本にも入ってきた。
日本が一番早くて新しい、とどうして思い込んでしまうのか。
20年近くたってたまたまみつけたユーチューブの画像を見ながら思う。
あの記事を書いた人は今どうしてるんだろうなあ?
こういう時差、誤差は少しは埋まらないのだろうか?
鎌倉の帰りに海岸線を通る。
タイ、韓国、ブラジル、ネパールの旗が翻っている。
それぞれの海の家でその国の料理が供されるのだろう。
かつて韓国料理、というだけで「辛いんだろう?」とかタイ料理は「(ナンプラ)臭い」とか言われつつ、自分一人でばくばく食べていた。
だって美味しいんだもの♪
ほんと、いい時代になったもんだ。